地域科学研究所は、社員研修で飯尾醸造様のお話を伺いました。
飯尾社長は宮津市にある築120年の古民家を購入し、2017年にイタリアンレストラン「aceto(アチェート)」を開店しました。アチェートは、イタリア語で「酢」を意味します。改装費用に掛かった金額はおよそ1億円。
商売としては赤字であっても、「全体最適」の思想から、町を潤した結果自分たちも潤うと考えているからこその取り組みです。
アチェートでは、既存のレストランと顧客を奪い合うことにならないよう客単価を上げ、夜に営業することで、観光客がそのまま宿泊し、宮津市が潤うようにという地元貢献も大事にしています。
アチェートの隣では、「西入る」という鮨割烹も経営されています。
京都を訪れた観光客のうち約9%が丹後まで足を運ぶのですが、1人あたりが使う金額は3,000円程度。
飯尾社長は、アチェートや西入るが宮津市まで旅行する目的となることを目指しています。
実際にこの2店舗は、宮津市の年間宿泊数が1,000泊増加するという効果を生み出しているようです。