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飯塚顧問に取材!チエノワの強みとは!?

今井:本日は、外部顧問の飯塚さんにお話を伺います。

飯塚さんは、チエノワ主催あるいは共催のイベントに関して第三者的な視点で助言くださいます。加えて社員の育成に寄与すべく、定期的な「飯塚道場」(幹部社員対象)ならびに「令和てらこや」(全社員対象)にてビジネス・パーソンの指針とすべき考え方を伝授なさっています。飯塚さんは40年余り出版業界におり、大手企業の経営者・幹部社員との付き合いも多く、幅広い人脈をお持ちです。

そんな飯塚さんにとり、20人規模のベンチャー企業、 チエノワがどのように映り、チエノワに何を期待しているかを深掘りしたいと思います。

先ずは、チエノワ代表の田中との出会いについて教えていただけますか?

飯塚さん:田中さんと出会ったのは2020年11月なので、もう4年くらいのお付き合いになります。当時、チエノワのパートナーであるAさんと一緒に在日大使館をプラットフォームとする企画を進めていました。そのAさんに田中さんを紹介してもらったのが、ご縁のきっかけです。 

今井:その時、 田中の印象はいかがでしたか? 

飯塚さん:発想力が豊かで企画力に優れているとの第一印象でした。書き上げるチカラ、仕上げるスピードがとても早い!お客さんの顔を見て、しっかりプレゼンができる人でとても驚きました!当時、田中さんは34歳、私が同年齢の時より遥かに優秀だと思いました! 

今井:飯塚さんには田中の著書『100年企業の「知恵」から学ぶ"絶対に潰れない"法則』の編集をしていただきましたが、実際に一緒に仕事をしてみてどうでしたか? 

飯塚さん:田中さんの素晴らしい経験値・知を実感しました。この著書の大半は田中さんの半生が綴られています。本来、編集には多くの時間が必要なのですが、今風に言うと「サクサク」と出来ました。田中さんが数々のご縁や疑似体験から学び、それらを消化、昇華し、自分の言葉で発信してきたことが、私自身の半生と重なり共感したからです。田中さんは、私が投じた時間の半分余りで同じような経験値・知を身につけ、広範な人的ネットワークも持っていて凄いと思いました。 

今井:この著書を読めばわかりますが、とてもアップダウンの激しい人生を送ってきた田中です。さまざまな想いや夢が結集して設立したチエノワは今年で12年目に突入しました。チエノワの「魅力」について教えてください。 

飯塚さん:田中さんには俯瞰して展望する力もあります。その力があるからこそ、チエノワは100年先、1000年後のありたい姿を見据え、そこから立ち返り、今なすべき事業を展開できています。未来のゴールから逆算して、今やるべきことを明文化しているのが良いですね。ビジョンへの道筋、曼荼羅を社長と社員とが共有し、そこに向かって邁進しているところも魅力ですね。こういう会社は珍しいですよ!

今井:確かに100年先のカレンダーが社内に掲示してあります。そしてチエノワの曼荼羅に同期するような社員それぞれの目標が立てられています。

 飯塚さん:あと、田中さんと専務の大澤さんは役割分担ができていてそれぞれの長所が活かされていますね。そして、この二人が社員のロールモデルになっているところも素晴らしい!彼らは常に進化、深化を続けています。二人の背中を追いかけてきた社員が「やっと追いついた」と思った時には、既に彼らは先を行っています。つまりチエノワには社員が成長し続けられる環境があるので、チエノワにいることで能力が磨かれ、自己実現の道筋が見えてきます。 

今井:若いメンバーが日々成長していることが傍からでもわかります! 

飯塚さん:先日の地方創生経営者フォーラム(参加者約250名)では、まだ入って2ヶ月の新入社員がメインカメラマンを任されていましたね!他の企業ではありえません。多くの企業では、新入社員は与えられた補助的業務をどうこなすかに悪戦苦闘しています。私は、新入社員に大きな仕事を任せるマネジメントの勇気に敬服しました。私にはできませんが(笑)上司がリスクを想定して、それぞれにチャンスを与えられるのは、お客様、ビジネスパートナーとの確固たる信頼関係があるからだと思います。これは世界有数の企業でも中々見られない特質です。

誰でも信頼され、仕事を任されると承認欲求が満たされモチベーションが上がりますよね。年齢や社歴に関係なく、チャンスを与えられることで責任感と当事者意識が芽生え、仕事自体が学びの場となります。成長のためには、難易度が今の実力では少し高く、然るべき努力が必要な仕事が与えられると良いですね。背伸びすることで人は成長できるのです。

田中さんと大澤さんは、「自分たちがそうであったように失敗しないと学習しない」という真理を知っています。お二人は、社員の一人ひとりが失敗を通じて育つことを期待しているのでしょう。失敗を含めて経験を重ねることで仕事力が向上します。小さな失敗で多くのプロが誕生すれば、本人、お客様、チエノワの「三方よし」となるのです。またチエノワには、新入社員が成長できる環境があると思います。仕事を任せられるだけではなく、適時、先輩や上司から助言があります。チエノワは「小さな優良企業」という印象です。 

今井:「小さな優良企業」、嬉しい言葉です!他にチエノワの印象はありますか? 

飯塚さん:使命、理念、ビジョンから行動指針、ルールなどが具体的に示されている「CCC(チエノワ・カルチャー・クライテリア)」の存在はチエノワにとり大切な羅針盤です。

少し話はずれますが、「貞観政要」というおよそ1400年前の中国古典があります。これは唐の第二代皇帝・李世民と彼を補佐した重臣たちとの間で交わされた問答をもとに編纂されたものです。国や組織を治めるうえで大切な理(ことわり)、哲学、思考・行動指針を与えてくれるバイブルのような書物で北条政子、徳川家康、明治天皇なども精読したと言われています。

貞観政要には「三鏡の教え」があります。「三鏡」とは文字どおり3つの鏡のことで1つ目が「銅の鏡」、2つ目が「古(歴史)の鏡」、3つ目が「人の鏡」です。李世民は三鏡を政治の道標としました。「銅の鏡」は、自分が元気で明るく楽しい顔をしているかを確認するための鏡です。実はチエノワのCCCにも同じ文言が書かれていますね。 

今井:チエノワの理念にも掲げている言葉です!! 

飯塚さん:チエノワに来るといつも皆さんが元気に挨拶してくれます。これはなかなかできないことです。当たり前のことを当たり前に続けることはとても大変なことです。

経営者の哲学や使命感が明文化され、社員全員が共通認識をもって仕事に取り組む環境や仕組みがある企業はそう多くはありません。完全に共感し共有するのは難しくてもCCCをとおして皆が同じ方向を目指しているということがチエノワの強みではないでしょうか。

残りの2つの鏡の意味はそれぞれで調べてみてください!!

今井:飯塚さんから見た魅力をたくさん語って頂きありがとうございました。発展途上、未完成のチエノワですが、こうしたらもっと良いのではという点はありますか? 

飯塚さん:チエノワにはキャリア組もいます。彼らには特に心して欲しいことがあります。「リーダーは器を大きくしろ」と求められますが、李世民は「器は大きくならない、器を捨てろ」と言っています。今までに経験したことの積み重ねが現在の器です。新しいことにチャレンジをする時、現在の器から答えを探していては「器を捨てていない」ことになります。 

今井:私もキャリア組なのでとても胸に刺さる言葉です。 

飯塚さん:私はこれを「コップ理論」と呼んでいます。水が一杯のコップに新たな水を注ごうとすると溢れてしまいます。一度、中身を捨てない限り入りません。水を「経験値・知」に置き換えた時、それら全てを捨て去ることには大きな勇気が必要です。しかし、過去の経験に縛られている限り、新しい挑戦は出来ません。勇気を振りしぼり、空にしたコップに新しい水が一杯になった時、あなたには初めての景色が見える筈です!コップの数が増え、ものごとを複眼的に見ている自分を意識できると思います。 

今井:固定観念にとらわれてしまうことはよくあります。でも、「経験値・知をゼロにする」ことはとても難しいことだと思いますが、どうしたらできますか? 

飯塚さん:簡単な方法は「チエノワではゼロ年生!」と自分に言い聞かせることです。最初は単なるお題目であっても、唱え続けることで信念になります。

田中さんはこれを日々実践しています。たとえ裏切られたり傷つけられたりしても、その経験自体をポジティブに捉え、どんな人に対しても感謝の気持ちを忘れず、言動で表します。裏切られた刹那、誰しも感謝など出来ません。しかし、自分のなかで「有り難い」経験として認識し、人生の糧と出来るから心から感謝できるのです。 

今井:田中はいつも直筆の手紙をしたためていますね。この前も600通のはがきを夜通し書いていました。

 飯塚さん:田中さんは感謝の気持ちや誠の姿勢が言動に滲み出ています。それ故ご縁のあった首長、経営者、有識者の厚い信頼を得られるのです。会う機会が少なくても堅固な関係を築けているのは「田中 雅也」というブランド(社会的信用の総和)が評価されているからです。

チエノワも一緒です。価値観を共有して、田中さん、大澤さんを先頭に一丸となって前に進むことで、お客様や社会のチエノワに対する評価、信頼が高まります。それこそがブランド力です。これからのチエノワに期待しています! 

今井:その期待に応えられるようにもっと実践した方が良いことはありますか? 

飯塚さん:それは一つ!教養を身につけることです!!仕事に関わる領域のことは誰もが勉強します。しかし、それだけでは不十分です。教養を意識して学びの幅を拡げて欲しいのです。一冊の本には、時間をかけて得た著者の知見が詰まっています。つまり、本は読むだけで疑似体験ができる優れものなのです。内容の全てを理解しようとするのは不遜です。たった一行、わずか一文字でも腹落ちして自分の心に刻まれれば得難い体験です。吸収力がある若いうちは乱読して多くの疑似体験をして欲しいです。

 今井:若い方がコップ理論でも水の量が少ないから溜まりやすいですよね。

 飯塚さん:それぞれの人生における器の大きさは熱量×努力×時間(寿命)で表すことができます。同じ熱量と努力があったとしても残された時間で差ができてしまいます。

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人生100年として
20歳の人:10×10×80=8000
70歳の人:10×10×30=3000
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何に挑戦するにも覚えることは必要です。経年劣化による脳の衰えを加味すると実際はもっと大きな差になると思います。若い頃に努力する方が効率的なのです。

しかし、「若いことの有り難さ」は若い時には分かりません。私もそうでした。老いによる衰えは想像できません。5年後の姿すら予見するのは難しいのです。若さの真価が分からなくても若さの可能性を信じて前進して欲しいです。 

今井:若さの特権は過ぎてから気づくものですよね。もっと若い時にやっておけばよかったと思うことはありますが、さいごに御年70歳を超えた飯塚さんがこれからチャレンジしたいことはありますか? 

飯塚さん:過去と他人は変えられませんが未来と自分は拓けます。私のチャレンジは、健幸な「白寿」を迎えることです。心と身体の健康を保つため、メディカルチェックを怠らず日々の食べ物や運動にも気をつけています。以前からランニングを日課としていましたが、走り過ぎでドクターストップが掛かっていました。8ヶ月振りの許可が出たので再開しています。 

今井:ストイックな飯塚さんだからこそ、いつまでも元気でいられるのですね。私も健康で仕事と家庭と子育ての両立ができるのが直近の目標です!

いつもキックオフに参加していただき、その度にそれぞれにアドバイスをしていただきありがとうございます。これからも末永く叱咤激励をいただけると幸いです。本日はありがとうございました!!


■プロフィール

飯塚 敏彰 さん
1954年生まれ
飯塚事務所代表
グローバル・コミュニケーションの専門家として広告・IR・PR・CSRに関わる助言、コンテンツの企画・制作が生業

■略歴

タイム誌 広告部長、アシェット・フィリパッキ・ジャパン 広告部長、フォーブス誌 日本代表などを経て2011年より飯塚事務所 代表
主な顧客は伊藤忠、オリックス、キッコーマン、JR東日本、日本政観、野村ホールディングス、日立



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