皆さんこんにちは🙋♀️株式会社チャレナジーの採用担当です。今回は、チャレナジーで働く社員インタビューをお届けします。
過去の社員インタビュー記事も是非ご覧ください。
第1弾 営業マーケティング:『事業の0から1を生み出だしていく』営業・マーケティングの面白さ!
第2弾 品質保証:『品質保証(QA)から品質管理(QC)まで』幅広い品質保証のやりがい!!」
Q. 前職ではどのような仕事をしていましたか?
大学を卒業する直前に、インターンシップで貯めたお金で、海外でボランティア活動したいと考えていました。そんな中、興味のあった日本で2011年3月に東日本大震災が発生し、津波や沿岸都市の惨状を映像で見て、胸が締め付けられました。その後の福島での原発事故のニュースが流れ、復興のために何かしたいという気持ちが強くなり、来日し、1か月間岩手県でボランティア活動をしました。
▲ ボランティア活動の様子
ボランティアで日本の良さを感じ、引き続き日本で働きたいと思い、帰国後に2年程かけて、日本語の勉強をしながら就職先を探し、2014年に来日しました。
最初に就職した企業での仕事は社内情報システム担当でしたが、その後、機械エンジニアとして原子力関連の配管の支持構造の強度解析、構造改善に携わりました。
仕事は順調でしたが、自分のアイディアを出しながら進めていける仕事につきたいと思うようになりました。2017年9月にチャレナジーに入社し、6年目となります。
Q.チャレナジーへの入社理由は、何でしたか?
大学で航空宇宙を専攻していました。そこで学んだ飛行機の羽根は、揚力を使う点や構造的にもプロペラ風車の羽根と共通点があることから、学生時代から風力発電に興味を持っていました。
ある時、偶然チャレナジーが紹介されている記事を見て、マグナス風車が珍しい構造をしていて、とても革新的で面白いコンセプトだと思いました。しかも「風力発電にイノベーションを起こし、全人類に安心安全なエネルギーを供給する」というビジョンにも、とても感銘を受けました。
しばらくしてから、再生可能エネルギー分野に転職することを決心し、役割分担やルール化が進んでいる大手の企業よりも、スタートアップ企業で自分のアイデアをもとにゼロから新しい風車を設計し作り上げていく仕事は魅力的な挑戦だと思い、チャレナジーのエンジニアポジションに応募しました。
Q.どのような仕事に携わっていますか?
構造機構グループにて、CADの3Dモデルの作成、強度解析のシミュレーションや実証実験の計画、実験で得られたデータ処理などに取り組んでいます。
最初に携わった、試作初号機である1kW風車では、実環境でのデータを得るために、台風の接近時に沖縄県南城市の現場に駆けつけ、実際に風車にかかる風力を測定し、空力特性を計算することに取り組みました。その経験から、台風の威力を、身をもって体験できました。
その後に開発が始まった10kW風車では、円筒翼の設計に取り組みました。風車の効率を上げるため軽量化が必須の課題でしたが、軽い素材であるFRP(繊維強化プラスチック)を使い、かつ、非常に薄い板厚で部品を作るため、設計にあたりとても苦労しました。試験や実証を重ねるごとに内部構造や特性を改良していき、最終的には実寸大の円筒翼に対する破壊試験での結果をもって、最大クラスの台風の荷重条件を満たすことができました。
また、オフィスでの設計だけでなく、現場に出向いてメンテナンスや部品交換を行ったり、その結果をフィードバックして設計を改善しています。
現在、大型化を進めている100kWマグナス風車の設計や、マイクロ風車の構造解析や実証データ処理プログラムの作成にも取り組んでいます。
Q.仕事の面白いところはどこでしょうか?
▲ 石垣島の10kWマグナス風車完成時の記念写真(左端が本人)
”エネルギーにチャレンジする” という社名にふさわしく、チャレンジしがいのある仕事です。台風による強風や乱流にも耐えられ、従来の風力発電機を設置できなかった場所でも稼働できる風力発電機を設計しています。
この偉業を達成するには、今まで検討されてこなかった様々な課題を解決するためのあらゆる方法を考える必要があります。メンバーと共に日々新しい設計アイディアを議論し、検討することが楽しいと感じています。チャレナジーは、年齢や経験、ポジション問わずともフラットに意見を出し合える環境であり、その点も気に入っています。
Q. 入社前の経験で、現在も活かせているスキルはありますか?
▲ 設計ソフトでシミュレーションをしている様子
大学時代にCADを使った経験と、空力などの知識が役立っています。風力発電に関する基礎的な知識は入社前に独学で学びましたが、チャレナジー独自のマグナス風車については入社後に仕事の中で知識を深めました。例えば、 FEA(有限要素解析)では、部品ごとの適切なパラメーター設定や実施方法について試行錯誤しました。
また、実機では風車にかかる風荷重を確認するために、計測に最適なひずみゲージを選択したり実際の計測方法を検討しました。円筒翼の特性が設計仕様を満たしているかどうかを確認するための試験方法を検討したり、適切なベアリングの選定、様々な部品を、(高所恐怖症を克服しながら)高い場所でどのように取り付け・交換するかなど、開発が進むにつれて出てくる課題に一つずつ対応してきました。
新たな技術開発や製品化であるため、「これを読めばよい」という教科書やマニュアルはありません。都度自分で調べたり、社内で相談し知識を身につけましたが、理論を理解するだけではなく現場で実機に触れることから得ることが非常に多くあると感じています。
Q.残業、出張、休日出勤はありますか?
時期にもよりますが、残業は多くても月に10時間程度です。出張は時々あり、主に石垣島にある風車設置場所や試験場などに行きますが、宿泊する出張は年2~3回ぐらいです。休日出勤は年1回ほどで、出張時の追加作業のため延長することがありました。
Q. どのような人におススメしたいですか?
▲ 2018年1kWマグナス風車の作業後の一枚
チャレナジーの魅力は”挑戦する姿勢” とその”新鮮なアプローチ” だと思います。 デザインプロセス全体のほんの一部しか参加できない、または毎日同じ作業を繰り返さなければならない退屈な仕事に飽きている人におすすめです。
”ダイナミックな環境に身を置きたい” 、独立して働くことができ、”自分の限界を試したい” のであれば、おすすめの環境だと思います。
最後に
本記事は、2023年最後の投稿となります。記事をご覧いただきました皆様、ありがとうございました!来年も、皆様に楽しんでいただける記事を投稿する準備を進めておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
それでは、よい年末年始をお過ごしください!