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”勝てる場所で勝負する”を信じて

【自己紹介】

■簡略プロフィール

氏名:池田陽介(いけだようすけ)

出身:香川県(育ったのはほとんど埼玉県と茨城県になります)

最終学歴:筑波大学理工学群社会工学類(金融工学専攻)

新卒入社企業:日本証券金融株式会社(株式トレーダー)

2社目企業:株式会社ガクー

3社目企業(現在):株式会社コアコンセプト・テクノロジー

読者の方はこの経歴を見てどう思うのか不安ですが、もしかすると「3社って多くない?」という否定的意見が出てくるかもしれませんね。ただ私は新卒の就活時に「転職なんてしないだろう」と思っており、終身雇用におんぶに抱っこの考え方の持つ主だったので、まさかこうなるとは思っていませんでした(笑

私の転機は主に2つあって、1つは小学校の転校、もう1つが大学時代のアルバイトになります。それぞれ簡単にまとめますね。

①小学校の転校

慣れ親しんだ埼玉から小学校2年時に突然の転校となったのですが、とにかく嫌で仕方がありませんでした。何より友達と離れることが辛くて、新しい環境に溶け込めるかが幼いなりに不安だったことを今でも鮮明に覚えています。

実際に転校当初は中々上手く馴染めなかったのですが、その際に周りから一目置かれていたことが「ドッジボール」でした。元々球技全般は得意だったのですが、休み時間や体育の時に行われるドッジボールの技術が非常に高かったので、周りから「どうしたらそんなに速く投げられるのか」「どうしたら強いボールをキャッチできるのか」という質問攻めにあったことで、私の立ち位置が確立されていったのです。そんな状況の中で、「人に教える」ことが何よりも嬉しく、周りから必要とされる存在意義を感じることが出来たのだと思います。なのでこの頃からぼんやりではありますが、「教師」の仕事に憧れていた部分はあったと思います。

②大学時代のアルバイト

大学時代に何より熱中していたのが、「東進ハイスクール」でのアルバイトでした。今でこそ有名な進学塾ですが、私がいた当初は駿台や河合塾よりも圧倒的に劣っているイメージがあり、まだまだ発展途上でした。しかし、だからこそ好きなことをやらせてもらえたので、生徒への指導の仕方はもちろん、校舎運営に至るまであらゆることを経験させてもらいました。その経験がとにかく楽しくて、ほぼ毎日のように塾に通っていたと思います。(毎日行くと他のバイト仲間に暇人と思われるのが嫌で、行きたい気持ちを抑えて敢えて行かない選択をしていたぐらいです)このアルバイト経験から、人に教えたり、人の人生に関わる仕事がしたいなとぼんやりベースで考えていました。

以上の2つの経験を通じて、新卒の就活時には「教育業界または人材業界」を当初志望していました。しかし就活を始めるにつれて周りの友人の就活情報を聞くと、「総合商社に行きたい」や「給与が高いところに行きたい」といったことばかりが耳に入ってきてしまい、その情報に自分の軸がぶれてしまいました。今思えば情けない話なのですが、当初の弱い自分では、自分のやりたいことを貫く信念より、世間体や周りの期待というあまりに抽象的なものに流されてしまったのです。その結果、行きたくもない業界であるにも関わらず自分をごまかしながら有名どころの企業をたくさん受けました。その中で内定を貰ったのが下記の企業になります。

■内定先企業(受けた理由)

①日本証券金融株式会社(2ちゃん掲示板で「高給マターリランキング」でトップ3に入っていたから)

②日本生命(給料が高かった&リクルーター面談があったので練習になると思ったから)

③農林中央金庫(周りで受ける友人が多かったから)

④リクルート(受けることがカッコイイ風潮があったから)

⑤パソナ(純粋に良いなと思って受けたのはこの企業のみ)

⑥三菱電機(採用人数が多いから受かりやすいと考えた)

⑦楽天(選考時期が早いので、練習になると思ったから)

⑧MAXIS(大学3年時の夏にたまたまインターンに行ったご縁で最後まで受けようと思ったから)

この中から最終的に絞る軸が「入社難易度・給与の高さ」の2点で、日本証券金融株式会社に入社したという経緯になります。 

ちなみに面接では「事実」よりも「面接官が喜びそうなこと」を推測しながら話したので、嘘もかなり盛り込まれていました(笑

そして入社後は当然の如く、入社して1か月も経たないうちに「この会社は俺がやりたいことでは全くないな」と当たり前のことを当たり前に思っていました。

■ベンチャーへの憧れ

しかし、入社した会社は超が付くほど安定企業なので、退職する人はほとんどおらず、私自身もその環境に身を置くことで不思議な安心感があったのは事実です。ただ人間とは不思議なもので、現在置かれている環境が悪いと、過去の栄光をどんどん美化する傾向にあるんですよね(笑

仕事をしていても、「俺はこんなもんじゃない」「本当の俺だったらもっと革新的アイデアを出していた」とブツブツ不満が溜まっていたので、このままじゃいけないと不安と希望が入り混じっていた日々を過ごしていました。

そのような中、著名な起業家の記事や自分と同世代の人間が株式上場を果たすと言ったニュースに触れていくことで、少しずつ転職を考えるようになりました。そしてたまたま出会った企業に内定をもらい転職を決意したのですが、上司に退職を伝える日の緊張感は今でも忘れられません(笑

■ベンチャーに行って分かったこと



2社目の企業は教育関連のベンチャーだったのですが、今の自分にとっては非常に貴重な経験だったと思っています。「入社早々に既存の社員が半分以下になる」なんてことは想像できないですもんね(笑

ただ早い時期にベンチャーに行って分かったことがあります。それは、

・給料は自分で稼ぐという”感覚”

・自分が行動することで変化が生まれるということ

・社会人として”ちゃんとしていない人”とも付き合わなくてはいけないということ

です。

特に最後の部分については、当時はかなり衝撃的で、「なんで約束を守らない人がこんなに多いんだろう」「こんなアウトプットで本当に良いと思っているのだろうか」と怒りと不安が入り混じった気持ちに毎日悩まされていたことが懐かしく思えます。1社目の企業では、それなりの家庭水準で育ち、大学も一流と呼ばれるところの出身者ばかりが在籍していたので、”物事の捉え方の感覚”が似ていたと思います。しかし名もないベンチャーに行くと、価値観が異なり過ぎる方たちと仕事をし付き合わなければいけなかったので、その辺りの感覚を合わせることに苦労しました。しかしこれらの経験を積むことで、「誰が、いつまでに、何をするのか」というタスクの明確化を意識するようになった気がします。


■なぜ人事なのか




そのような環境で3年間身を置いたのですが、なぜまた転職を決意したかというと、人事という仕事に興味を持ち始めたことが理由として挙げられます。日頃大学生と接していく中で、

・どこも同じことをアピールする会社説明会

・評価基準の不明瞭な面接

・誰も真面目に解いていないSPIの位置付け

等、とにかく採用領域において不合理な場面が数多く散見されたので、何とか自分が改善したいなと思うようになっていました。そのようなときに、現職の知り合いから「だったらうちに来れば良いじゃん」と誘って頂き、未経験ながらも人事としての仕事を任せてくれていることには、感謝しきれないですね。

そして現在は新卒と中途の採用全般を担いながら、日々充実した仕事ができているかなと思うのですが、3社目にして「自分が得意な領域」が少しずつ見えてきたかなと思っています。

コアコンセプト・テクノロジーはエンジニアの会社ですが、正直私はエンジニアには向いていません。大学のころにJavaに少し触れていたのですが、全くもって理解不能でした(笑 というよりも楽しくなかった。1社目の金融も正直全く興味が湧かなかったのですが、2社目のベンチャーは仕事自体は面白かったです。そして現在の仕事も楽しいと思って仕事をしているのですが、その基準は「日頃の生活における事象を仕事に結びつけることができるか否か」だと考えています。例えば1社目の金融では、資格勉強だったり日頃の仕事のキャッチアップで土日に勉強”しなければいけない”状況だったのですが、そもそもやらされている感覚で取り組んでいました。しかし2社目以降は、「お笑い芸人の●●さんは本当に分かりやすく進行しているから、話し方や話の間を次の説明会で真似してみよう」「今朝新聞で読んだ他社の人事制度を参考に、社長に相談するための企画をちょっと考えてみよう」という考えを自然とできているのかなと。

もちろんそれが結果に繋がっているかは不明ですが、これらが自然にできる今の仕事や職種は自分にとっては天職かもしれないと思っているので、日々出来ることを着実にトライしています。

弊社は優秀なエンジニアの方を随時募集していますが、採用要件の1つには上記に近い部分も含まれていて、「ITギークか否か」はかなり深く見ています。現状のスキルよりも、本当にITが好きでエンジニアとして活躍したいと思っている方は、自分から勉強しているだろうと。その姿勢がある方が今後のIT業界を担うと思っていますので、ぜひそのような姿勢を持っている方には積極的にお会いしたいです!

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