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【社員インタビュー第10弾】Mitsuriプロダクトマネージャーに聞いたMitsuriの全て(前編)

今回は、Mitsuriのプロダクトマネージャーとして活躍する島尻さんにお話を伺いました。前回のインタビューから約2年が経過し、その間にCatallaxyでどのようなプロジェクトに取り組んできたのか、そして現在どのような役割を担っているのか、お話をお聞きしました。また、Mitsuriのサービス内容についても詳しく教えていただきました。


島尻 亮汰のプロフィール - Wantedly
株式会社Catallaxy, PdM/SE ...
https://www.wantedly.com/id/ryota_shimajiri



ーーー入社してそろそろ二年が経つということですが、島尻さんがCatallaxyでやってきた業務を教えてください。

最初はシステムエンジニアとして、現在僕が担当しているサービスのMitsuriの前身となるサービスに携わっていました。その前身のサービス名もMitsuriなので、ちょっと紛らわしいんですが(笑)

Mitsuriというサービスは何度もリニューアルしてるので、社内ではMitsuri3などと呼ばれていました。

作業領域としては、サービスの開発業務全般で、フロントエンドからサーバーサイドまで一気通貫で実装するという感じでやってました。具体的には、ユーザーインターフェースの設計からサーバサイドのロジック実装、あとはデータベースの管理など幅広い範囲を担当していました。

基本的に社内でも誰も手を付けていないけれど、会社の成長のために必要な部分を見つけて、自分の仕事にしてやろうという意識でやってました。


ーーー今はどういった業務をしていますか?

現在は新しいMitsuriにプロダクトマネージャーとして携わらせていただいています。

ちょうど一年ぐらい前に、元々あったMitsuriをリニューアルしようという事業転換がありました。
この元々のMitsuriが製造業のマッチングから生産管理までをカバーするというサービスだったのですが、とにかく様々な機能があって、使う側にも、提供する側にもかなり複雑で分かりにくいサービスだったんです。

そこでその生産管理の部分をCHAINという全く新しいサービスに独立させて、マッチングの部分はMitsuriに残そうというリニューアルをすることになりました。

それで、Mitsuriを誰がやるかとなった時に、僕に声を掛けていただいたという形ですね。最初にお話を頂いた時はどうしようかなという感じだったんですが、CFOの小椋さんとお話する機会があって、熱烈なオファーをいただきました。それで引き受けることになったんです。

他の開発エンジニアはCHAINの機能開発があったので、Mitsuriのリニューアルは僕一人で担当することになりましたが、途中でCHAINチームからシステムエンジニアの中澤さんをお招きして、2人体制で半年間かけてリニューアル版をリリースしました。

そのようなこともあり、Mitsuriに関わる人もある程度増えてきたので、現在はMitsuriチームのプロダクトマネージャーという形でプロダクトの開発や、マーケティングの戦略立案、実行に至るまでを包括的にマネジメントするような立場でやらせていただいてます。


(Mitsuriチームのエンジニア、島尻さんと中澤さん。いつも和気あいあいとした雰囲気です。)


ーーーMitsuriのリニューアルを任された時はどう受け取りましたか?プレッシャーを感じたのか、期待されているやりがいみたいなものもあったのでしょうか?

半々ですね。プレッシャーもありつつ、背水の陣というか…割ともうどうにでもなれっていう感じでした(笑)


ーーー現在のMitsuriはどういったサービスなのか教えてください。

Mitsuriについて簡単にご説明すると、Mitsuriとは製造業の作りたい人(クライアント)と、作れる人(サプライヤー)をつなぐ、オークション形式のマッチングサービスです。僕たちはこのようなプラットフォームを提供して、製造業界のDXを目指しています。

基本的なMitsuriの使い方としては、クライアントが案件を公開して、サプライヤーが受けたい案件に対して見積りを送ります。クライアントは届いた見積もりに発注を行って、成約という流れですね。




ーーーMitsuriのアピールポイントはありますか?

アピールポイントというか他社さんと違うところについては、僕たちはあくまでもプラットフォームの提供者に過ぎないというところが一つで、いわゆる商社のようにユーザー同士のやり取りには介入はしません。あくまでもユーザー同士でやり取りを行う場所を提供するという立ち位置なんです。

直接ユーザー同士が売買するっていう所だと、具体的にはメルカリみたいなサービスをイメージしてもらえると結構わかりやすいんじゃないかなと思います。

Mitsuriのコンセプトに、「製造業の商取引における新しい仕組みを提案する」ということを掲げていて、同じような他の製造業のマッチングサービスではやらないような機能が結構多いところが特徴かもしれないですね。


ーーーその中で、島尻さんが推している機能はありますか?

推したい機能はいくつかあるのですが、「他社の見積もりが見れる」という機能がありまして、例えばA工場というサプライヤーが提出した見積もりを、B工場とかC工場といった別のサプライヤーが、会社名などを除いて閲覧できるという機能ですね。

今までの商慣習だと見積もりというのは、基本的にその仕事を募集した側つまりクライアントしか分からないものでした。仮に他のサプライヤーがすでに自分たちよりも良い見積もりを出していた場合に、それを知らずに見積もりを送り続けても無駄になっちゃうことが結構多かったんですね。

なので、見積もりを作る前の段階でそういった情報があれば、無駄な見積もりを作る事がなくなるので、その分の時間を他の仕事に回すとかできるようになると。これがDXの本質的な考え方ですね。



(各案件に対して提出されている見積もり金額が表示される)


(見積もり金額をクリックすると、見積書を確認することができる)


ーーー見積もり金額が見えてしまうと、どんどん値段が下がっていったり、金額が低いサプライヤーに発注がいってしまう気がするのですが、そこに関しての考えはありますか?

はい、情報が透明になるからこそ生まれる競争もあると思います。ですが、金額で叩き合うだけにならないような仕組みもMitsuriでは提供しています。

少し話は逸れますが、そもそもIT化とDXを混在される方が多いんですが、根本的に考え方が違います。IT化は既存のプロセスの生産性を向上させることで、DXはプロセス自体を変化させるという違いがあるんですね。DXは即ちドラスティックな変化がそこには生まれるので、今まで通りの仕組みが良かったというユーザーの方からは、「そんな仕組みを付けたら商売にならない」といったお叱りのメールをいただくこともあります。

ただ、僕たちが目指すところは、ユーザーの皆さんがより多くの利益を享受できるような仕組みを提供することなんです。特に製造業の分野ではDXがもたらす効率化やコスト削減効果が非常に大きくて、それはつまり伸びしろがあるということなんです。

なので、変化には抵抗がつきものなんですが、そこはしっかりと説明してサポートを提供することで、多くの方が新しい仕組みに順応して、メリットを感じていただければと思います。


ーーー依頼を受けるためにサプライヤーがアピールできる機能などはありますか?

Mitsuriに登録して頂いているサプライヤーの皆さんに無料でお使い頂ける機能の一つに、工場ページというものがあります。

どのようなものかというと、登録したサプライヤーに一つ設けられるページで、Mitsuri上における名刺みたいなイメージを持っていただければいいかなと思います。会社の情報とか今までの実績とか、メディアへの露出情報などが表示されます。あとはMitsuriを使ったことによるユーザーへの評価が反映されるページとなります。

先程もお伝えした通り、見積もりを送った段階でクライアントの方には、どこのサプライヤーから見積もりが届いたかという情報が送られるんですが、その情報と共に工場ページのURLも送られます。クライアントは工場ページを見て、どんなサプライヤーなのかを判断できますし、サプライヤーにとってはアピールできるポイントですね。


(工場ページのトップには画像やアピールポイントを設定することも可能)


(ユーザーへの評価も表示されるため、クライアントが依頼先を選ぶ際の参考となる)


ーーーでは工場ページを充実させておくに越したことはないですよね。

そうですね。メリットしかないですね。実はその工場ページはMitsuriにログインしていなくても見ることができます。Googleの検索にも引っかかってきますので、ホームページの代わりに使うことも可能です。

通常ホームページを作るとなると、外注費やメンテナンスやサーバー代などの費用がかかるので、毎月安いところでも2、3万円くらいはかかったりするんですけど、そういうのもなくてMitsuriユーザーであれば無料で使えるというメリットがあります。

あとは工場一覧という画面があるので、クライアント側から工場(サプライヤー)を探すこともできるんです。そこで気になった工場に直接見積もり依頼や相談などを送ることもできるので、工場ページを充実させておけば仕事が来るかもしれない、獲得にも繋がるというのも大きなメリットですね。

直接依頼の傾向としては、発注を希望するクライアントさんが多いので、8割ぐらいの確率で成約になります。割と確率が高めですね。



(加工実績や設備情報を登録しておけば、直接見積もりの依頼が届く可能性も高くなる)


ーーーどういった方にMitsuriを使って欲しいですか?

長年のお友達価格とか、地域の元締めに手数料を払って仕事を斡旋してもらうとか、そういったことで立ち行かなくなっているサプライヤーって実は結構多くいらっしゃいます。Mitsuriではそういった習慣を排除して、既存のやり方にこだわらず、新しいことにチャレンジしたいという方に、ぜひ活用していただきたいなと思ってます。

僕たちの開発方針も基本的には性善説を前提にしていて、できる限りMitsuriというものを自由な仕組みにしたいとは思っています。

ちょうど先日、今年の三月に登録されてからMitsuriをかなり使い込んでくださっている、テクノカナメさんという方にインタビューさせていただいたんです。「Mitsuriでめちゃくちゃ稼がせてもらってます。」と感想をいただいたので、ぜひユーザーの皆さんには自分なりの使い方を編み出していただいて、使って頂ければと思いますね。


ーーーそういった方が増えてくれたらすごく嬉しいですよね。今後の新しい機能開発の予定があれば教えてください。

抽象的になってしまうんですが、より依頼を作成しやすくしたり、見積もりを作りやすくなるような機能開発や、既存の機能をブラッシュアップしていく予定です。

あと、CatallaxyはMitsuriメディアという月間50万pvを獲得している製造業の情報サイトも運営しているので、そこと連携して、登録してくださってる工場さんの露出を増やすとか、ユーザーの生の声を届けるとか、面白くてワクワクするようなコンテンツをお届けできればいいなと思ってます。


ーーークライアント側へのアプローチについては何かお考えでしょうか?

企業戦略としては、依頼数を増やすことでMitsuriがさらに充実して利用しやすくなると判断しているので、クライアントに対して、こちらから依頼を促すアウトバウンド活動を強化していこうと思っています。

今、週の頭に出しているメールもそうなんですけど、そういったところから徐々にMitsuriに依頼を出すことによるメリットみたいなことを共有していこうかなと考えております。


ーーー現在はどういった内容のメールを送っているんですか?

図面は3Dでも2Dでも何でも大丈夫ですし、短い納期でも、じっくり相談したい依頼でもお受けします。といった内容ですね。Mitsuriのアップデート情報なども発信しています。

そのメールを送ると毎回依頼件数が増えるので、結構見てくださっているようで嬉しいですね。最近はXでも活発に発信するようにしているので、そちらも是非よろしくお願いします!


▷▷▷後編へ続く

インタビューの後半では、島尻さんがプロダクトマネージャーとして働く中での経験や今後の目標などについて、教えていただきたいと思います。



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