FFGインダストリーズ株式会社 営業開始のお知らせ
株式会社ふくおかフィナンシャルグループのプレスリリース(2023年6月1日 11時30分)FFGインダストリーズ株式会社 営業開始のお知らせ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000281.000029076.html
弊社はふくおかフィナンシャルグループ社と業務提携を行い、今年の6月1日に新会社、FFGインダストリーズ株式会社を設立しました。今回は、この新会社の設立経緯や今後の展望について、代表の大石さんにインタビューを行いました。
ーーーふくおかフィナンシャルグループ社とはどのような経緯で関わりを持つこととなったのでしょうか?
2022年6月、弊社の株主であるSMBCVC中野さんから繋いでいただきました。
それまでFFGさんとはほとんど接点がなかったのですが、どうやら興味を持ってくださっていると。
「こんなこともあるのか」と驚きましたね。
ーーー中野さんを通じてFFGさんとの初めてのミーティングでは、どのような話が出されましたか?
「自ら商流の中に入って、デジタルを武器にした商流を作りたいから一緒にやらないか?」と。
僕たちが製造業・金属加工業のドメインで、デジタルプラットフォームを作っていることを知ってくれていたみたいで。
そのノウハウにFFGさんの強みをかけ合わせたいという提案をいただきました。
ーーーその提案を受けて、具体的にどのようなステップを踏んで話を進めていきましたか?
最初は「え、銀行でしょ?本当にいけるの?」と思いました。笑
失礼ながら、偏見もあって、銀行という業種柄、既存顧客との兼ね合いで画期的なチャレンジが難しいと思ったからです。
なにより、僕らも大手銀行さんと接したことが初めてで。
どんな課題感を抱いているのかどころか、どんなビジネスをしているかすら全く知らなかったんですね。
そのあたりをすごく真摯に丁寧に教えてくださって、日を追うごとにお互いの理解を深めていきました。
ーーー話の中で印象的なことはありましたか?
内容ももちろんすごく魅力的で印象的でしたが、次回の打ち合わせとの間が、長くても1週間後とかで。
月に何回も東京に来てくださったり、頻繁に電話をくださったりもしました。
この事業にかける思いの強さも感じましたが、それ以上に、僕らの大事にしているスピード感についてすごく気を遣って合わせてくださったような気がしたのがとても印象的でした。
ーーーお互いのビジネスを理解し合う中で、具体的にどのような共通点やシナジーを見出すことができましたか?
お話を聞くにつれ、どんどんお互いが抱いている課題感が似ていると思えてきました。
FFGさんは膨大なお客さんがいて、それぞれの会社の強みを知り得る立場にいます。
その強みをより引き立たせることができれば、もっとみんなが報われる状況にできる。
なのに今は、もったいない状況になっていると。
とくにFFGさんは製造業のお客さんがたくさんいて、製造業は世界的に見てもレベルが高いですから。
彼らの強みにもっとスポットライトを当てられれば、もっと九州から日本を成長させられるというお話でした。
一方で、僕らもデジタル・プラットフォームを5年間運営していて、8,000社のアカウントがあります。
取引の中身や個社の特色をビッグデータとして持っていますが、どうしても客観的な評価と見合っていない部分もあって。
まだまだ完全に適材適所の状態になってはいないなと。
その適材適所のエコシステムを成長させて、デジタル・サプライチェーンを日本に浸透させることが僕らの目的なんです。
ーーー新会社設立に向けて、FFGさんと共同でどのような準備やプランニングを行ってきましたか?
考え方は同じだったんですけど、僕らの違いは「持っている強み」でした。
FFGさんは言うまでもなく、九州一帯に行き渡るネットワークと幅広いファン、そのファンを増やせるだけの信頼と多くの社員数がいます。
一方、僕らはとにかくDXが好きで得意な会社だけど、訴求力が弱いんですね。
だから、お互いの強みと弱みをとにかく補い合おうと。
凸と凹をピッタリ重ね合わせようという動き方を前提にして。
それぞれの領域でお互いのちからを最大限発揮できるように、着々とビジネスの足並みを揃えていきました。
ーーー設立に至るまでに何かハードルがあったりしましたか?
僕らにとっては、デジタルプラットフォームを構築すること自体はとくに苦労はなかったです。
うちには志民という業界出身のメンバーが在籍していますし、僕もバリバリ手を動かせるWebエンジニアなので。
このドメインでは、どんな要素が必要かはすぐわかるんです。
なので、どちらかというと、FFGさんの行員の方々の事情をヒアリングして想像したりとか。
強みを活かして、どうすれば効率的事業が跳ねるかということに思考を張り巡らせています。
ーーー今後、どんな会社や事業展開にしたいと考えていますか?
この組み合わせの魅力の1つは、大企業をDXしたらどこまで生産性の高い事業ができるのかという点だと思います。
日本企業の生産性の低さが指摘されるなか、「本気出せば、ここまで生産的になれる」というロールモデルとなれるような会社を作れたらと。
事業については、やはりエコシステム全体をデジタルの力で底上げできるようにしたいと考えています。
デジタルのメリットをみんなに体感してもらいたいですね。
Catallaxyだけだと、どうしてもエコシステムが小さいがゆえに生産性向上も限定的なものでしたが、
FFGさんとなら、デジタルのメリットがありありと感じられるような仕組みづくりができると信じています。