大石 裕明's Wantedly Profile
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弊社では3月23日にCopilotを全社導入、4月5日にChatGPT4補助を開始しました。検討から導入までスピード決定だった今回の福利厚生制度。導入に至った経緯や想い、今後AIをどのように活用していくのかなど、代表の大石さんに語っていただきました。
ーーー補助導入の目的
この制度はCatallaxyの今の業務をChatGPTやCopilotを前提にしていくことを目的としています。
AIを社内オペレーションの中核に据えて、人間はアウトプットを繋ぎ合わせたり、新たな問いを見つけるといった仕事をメインにしていきたいと思います。
これだけ質の高いレスポンスをしてくれるのならば、DXのように一部の仕事を人間とコンピューターの主従を入れ替えた方が得策だと考えて導入を決めました。
ーーーCopilot、GPT-4とは
Copilotとはテキストエディタ内で勝手に文脈に沿ったコードや文章をサジェストしてくれるAIです。
これにより、プログラミングのコーディングの現場は「サジェスト→選択→手直し」の手順が主流になっていっています。
僕も既にたくさんCopilotを使っていますが、日に日に僕の代わりにAIがコードを書く割合が高まっていっています。
コードを書けることそのものの価値はどんどん低下していっており、エンジニアのメイン仕事はもっと抽象的なレベルのロジックやコンポーネントの組立て、アイデア出し、アウトプットを繋ぎ合わせることがメインになっています。
これと同じことがプログラミング以外の現場でも浸透していくと考えています。
つまり、僕らは課題に対するアイデアや問いを出せばよく、その解決策はとりあえずAIに投げてサジェストさせ、調整しながら繋ぎ合わせていくというやり方です。
本当にAIのアウトプットを信用すべきかについては、GPT-4であれば十分実用に値するレベルだと考えています。
ChatGPTとはAIチャットサービスですが、GPT-3.5だと正確性が微妙なので、GPT-4を使うよう社内では声掛けをしています。
GPT-4は司法試験の上位10%のレベルらしいので、並大抵のことではAIの方が質の高い回答を出せると思います。
回答の精度も日進月歩で進化していて、答えられない領域もどんどん減っていくと考えられます。
すでにChatGPTもCopilotも僕よりも全然良いコードを書くので、もう僕は自分で1から書くことはあまりしていません。
(👆代表の社内分報の一部。積極的に使用していることが伺える。制度導入後、全社的にこういったCopilotやGPT-4に関する話題が増え、どのように活用しているか、どのように質問しているかなどの話でたびたび盛り上がりをみせている。)
ーーー今後の働き方について
AIを味方に付けた仕事のやり方を身につけることは、想像以上に急務だと思っています。
この仕事のやり方ができなければ、誤解を恐れずに言えば仕事が減っていきます。
「ホワイトカラーの仕事の9割がなくなる」と大胆なことを言う人もいますが、そこまでいかなかったとしても、AIネイティブの高校生や大学生のアルバイトの方が仕事の生産性が高い状態には充分なりえると思います。
こんな環境下では、「どうAIを使っていいかわからない」が一番マズイ状態です。
「パソコンの使い方がわからない」とか、「ググり方がわからない」と同じレベルです。
「ただ聞かれたことだけに答えるだけ」、「言われたことをやるだけ」の仕事であれば、AIの方が安いし早いです。
では具体的にどうすればいいのかですが、人間が聞かれたことに対して適切な解決策を提示する付加価値が低くなっている一方、質の高い問いを生み出すことの価値が相対的に高まっています。
質の高い問いとは、本質的な解決策を引き出せるような「適切で具体的な問い」です。
ChatGPTをよくいじっている人にはわかると思いますが、「Garbage In、Garbage Out」という言葉のとおり、AIへのインプットがGarbageなら、アウトプットもGarbageになります。
つまり、質問力の向上こそAIを使って生産性が高められるかに直結しています。
AIにまだ不慣れな人は、まずはChatGPTでこの質問力を高めることにトライすると良いかと思います。
しっかり時間を確保して、試しに10個ぐらい真剣に質問をぶつけてみてください。
人間と違って気を遣うコストがゼロなので、無茶目なこともどんどん振ってみましょう。
そうしているうちに、どんどん質問のコツがわかったり依頼のレベルも上がっていくはずです。
このようにCatallaxyでは全員がより本質的な仕事ができるよう、これからも真剣に考えていきます。
ぜひ自己成長の機会だと思って、引き続き積極的にトライしてくれればと思っています。