こんにちは!
株式会社Carry On の金子です。
前回に引き続き、地方創生ビジネス 第1弾「GIRO米プロジェクト」について、取締役の長手さんとクリエイターマネジメント部のKさんをお迎えして、プロジェクトを通してお二人が感じた会津の魅力、プロジェクトの最終目標についてお聞きしました。
前回の#1はこちら
インフルエンサーが生み出す「つながり」で継続的な地方創生ビジネス|社員インタビュー#1
https://www.wantedly.com/companies/carryon_Inc/post_articles/917638
「GIRO米プロジェクト」とは
Carry OnがYouTubeチャンネルをサポートしているパンツェッタ・ジローラモさんと”GIRO米プロジェクト”を始動。ジローラモさんのご家族のゆかりの地である会津若松・会津美里で2023年に一反、2024年に更にもう一反無農薬の稲作に取り組んでおります。
お米の総生産量における有機米の割合は、世界平均が8%の中、日本はたった0.12%であり、農林水産省が2050年まで25%の目標を掲げている国の重要な課題の1つです。
有機農法にこだわる農家さんの“自然を大事に、無農薬で日本の豊かな土地を取り戻し、未来の子供達へ繋いでいきたい”その思いを受け取り、日本中の有機米のブランディングを向上させ、有機米農家を増やし、若手の就農者を増やすことが国の課題解決の近道だと考え活動しています。
有機米には①美味しく②健康に良く③地球に優しいという3つの特長があります。
2024年5月24日より、この3つのメリットを持つ会津美里の有機JAS米をGIRO米認定をして販売を開始しました。今後も日本各地の有機JAS米を厳選し、GIRO米認定して販売する予定です。
お米の販売の他、全国各地でのイベントの開催や、株式会社NEWGREEN開発の「アイガモロボ」を活用した先端的な有機栽培技術の普及、パソナ農援隊と協働した農業教育プログラムの提供など、更なるチャレンジを続けていきます。
GIRO米プロジェクトの舞台「会津」にどんな魅力を感じましたか?特にお気に入りの場所や文化を教えてください
長手:
歴史が好きなので、街全体に歴史を感じられるところが好きです。
会津はご存じの通り、150年前の戊辰戦争で最後まで討幕軍と戦いました。その精神が150年経った今も受け継がれ、街のいたるところに幕末の文化が残っているところが魅力的です。
大内宿という江戸に栄えた宿場町がそのままの風景で残っている場所があって、この景色が大好きになりました。白川郷に似たかやぶき屋根の古民家が並ぶ場所ですが、日本人にはあまり知られていません。このプロジェクトで会津に行って自分も初めて大内宿を知ったんですが、外国人観光客がたくさん来ていました。日本には日本人の知らない絶景があるんだなと驚かされました。
イザベラバードさんという19世紀のイギリス人女性旅行家が日本を訪れ、江戸から日光を経由して会津に抜け、大内宿を旅行した記録があります。その時に通った道がジローさんの古民家の裏庭を通っていて、「イザベラバードここを通る」っていう標識がありました。
そんなところにも歴史を感じる事ができて、会津に行くのが楽しいです。
K:
皆さん地元愛が強いところが好きです。
撮影に行くと、農家さんや地元の名士の方、ご近所の方とお話する機会があるんですが、全員地元愛が強い!みんな会津が好きで、それを必死に伝えようと話しかけてくれたり、みんなが会津の歴史を語れるんですよ。全員が全員、地元愛が強い場所ってそうそう無いじゃないですか。その大きな地元愛をYouTubeを通して外に伝えられたらいいなと思っています。
金子:
お二人とも、会津に行って新しい日本の魅力を発見したんですね。
長手:
YouTube撮影を通して、もっと日本の魅力を再発見していきたいです。ジローさんの言葉で印象に残っているのが、「日本とイタリアって一緒だよね。」と仰っていた事が印象的で、日本とイタリアの共通点は、行く場所行く場所に独自の文化がハッキリとあること。アジアもここまで文化が変わる国は無い。それをイタリア人は独自性を主張して、発信するのがとても上手い。日本人は自分の地域の魅力を発信するのが苦手なところがあるので、自分たちが足を運んで見つけた魅力を、YouTubeを通じて世界に発信したいです。
取り組みの中で楽しかったこと、やりがいを感じたことを教えてください
長手:
各土地の人間模様があって、ご近所の農家同志仲が良かったり、仲が悪かったり、我々のような他所から来た新しい人を受け入れられる人、受け入れられない人がいたりもする。
様々な考え方を持つ人達が、ジローさんを中心にプロジェクト成功のために集まっている姿を見て、ポジティブな集団が出来上がっていく可能性を感じました。
お互いの誤解がきっかけで10年くらい口もきいていないような2人が、このプロジェクトがきっかけで再会して、“ここで再会しなかったらお互いしゃべらないまま死んでたよね。また友達になれたね。” と笑いながらお酒を飲んでいる姿を見て、人を繋ぐ仕事が出来ていることにやりがいを感じました。ジローさんには人を寄せる情熱と魅力があります。
K:
地方に行くこと自体が好きなので、すごく楽しく働けていることと、長手さんの話にも似ているんですが、このチームが無ければ交わる事が無い人達が集まる様子を見ているとやりがいを感じます。地元の方を集めたパーティーを開いたんですけど、参加してくださった地元の起業家同士が繋がって、後日それがきっかけで新しいビジネスが生まれたという話を聞きました。人を繋ぐということが地方創生に繋がるという事実に立ち会えて、やりがいを感じました。
プロジェクトに対する地元の皆さんの反応はどうですか?
K:
最初は、地元の人たちとの間にめちゃくちゃ壁がありました。東京の企業がタレントを連れてきたっていう事に嫌悪感を感じたみたいです。丁寧にジローさんの取り組んでいる活動を説明したら、皆さん徐々に共感してくれて、ジローさんの人柄と熱意が伝わるとすぐに協力してくれるようになりました。
長手:
最初は皆さん一過性のプロジェクトだと思うんですよ。「なんとなくやりたいからやってんでしょ?」みたいな。これまで、他の企業が同じように他所からやってきて失敗したのを間近で見た辛い経験があったのかもしれないけど、ジローさんの取り組みに持続性があるんだっていうのが分かった瞬間に、皆さん納得してサポートしてくれるようになりました。
地方創生は「商流」と「人流」。どちらか一方がよくても、もう一方がダメなら失敗してしまう。せっかく良い商品を作っても、現地に人が全然集まらなかったり、売れなかったりする現象がそうで、この経験から自分たちはこの二つのバランスを考えながら、持続性のあるプロジェクトをやらないといけないと学びました。お米は日本人が絶対食べるもので、有機米は美味しいし体にもいいし、有機米を作っている土地は土壌が豊かになるので、日本の国土を豊かにします。有機米の販売はとても持続性がある事業だと思っています。
※「商流」と「人流」の詳しい話は、インタビュー#1へ
https://www.wantedly.com/manage_posts/articles/917638
今後も地元の方を巻き込んだイベントや他の商品の販売は予定してますか?
K:
お米の収穫にあわせて、子どもたちにターゲットを絞った体験型のイベントだったりとか、イタリアの魅力と日本の地方の魅力をかけ合わせたイベントを都内や地方でもやりたいと思っています。
長手:
会津でイベントをすると、地元の漆職人や大工、養蜂家が来て、一緒に新しいことしようよと誘っていただけることがあります。
例えば、イタリアの古い家具を会津に輸入して、漆を塗る。GIRO米を使った米粉パンケーキを地元のはちみつと一緒に食べる。みたいな、ジローさんゆかりのイタリアの産業やGIRO米を、日本各地の産業とかけ合わせた取組みもできたらいいなと思います。
【関連イベント】
2024年3月31日『ジローラモ流 イタリアン交流会』(福島県会津若松市)
2024年7月3日 『田植え祭』開催(兵庫県淡路島)
2024年7月20日 羽田空港内 和蔵場~WAKURABAにて石川県羽咋市JAポップアップショップ『能登から来ました』参加(東京都)
2024年7月21日『ジローラモ流イタリアン交流会第二弾 in Tokyo』(東京都)
プロジェクトで会津と会津の米農家さんにどんな変化を与えたいですか?
長手:
インフルエンサーを通して生産者と消費者を直接繋ぐ世界を目指しています。
その世界が実現することで、生産者は質のいい商品を適切な価格で販売することができ、消費者は質のいい商品をお得な価格で買うことが出来る世界となり、インフルエンサーが関与する形でフェアプライスを生み出していきたいと考えています。この取り組みを通じて、生産者と消費者双方にとっての好循環を創ることが出来ると信じています。今回の会津若松での有機米販売はその第一歩であり、お米に限らず様々な商品で、日本全国でこの取り組みを行っていきたいと考えています。
地方創生ビジネスで目指す最終目標を教えてください
長手:
日本の人口を増やしたいって言うのは大袈裟かもしれないけど、自分たちが関わる自治体の人口を増やすのが最終目標です。農業を盛り上げて新しい雇用を産み、自治体に移住者が増えて経済が生まれる。結果的に日本のGDPの上昇にも繋がります。
最後に、この記事を通してCarry Onと地方創生ビジネスに興味を持ってくださった方々に向けてお二人からメッセージをお願いします
K:
普段働いているオフィスは原宿にあって、探さないと自然に触れる機会はほぼないですし、土を触ったり地方に行くこともなかなかありません。でも地方創生に携わると、地方に足を運んで地方の良さを経験できますよ。
金子:
まさに今の私がそうです。話をお聞きして、私も会津に行きたくなりましたし、有機米に興味が湧きました。逆に都会ってにぎやかで良いよなとも感じました。私は、この記事を通して地方創生事業のファンを増やして盛り上げていきたいと思います。
長手:
地方創生に携わったら、本当に日本の良さが分かって、日本に生まれて誇らしく思える。我々の仕事を通して、それを一緒に感じてもらいたいです。
金子:
お二人ともありがとうございました。
今後もGIRO米プロジェクトの進捗、新しい取り組みについてもWantedlyでご紹介する予定ですので、楽しみにお待ちください。
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