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副業と在宅についての考え

Photo by KOBU Agency on Unsplash

弊社の現在の勤怠基本ルールとしては、副業は原則禁止で原則出社です。トレンド的には中小零細だと割とゆるくしているところを逆に堅くしています。
原則と記載しているのは、副業については例外があるのと、出社に関しては例えば出産を控えている方や育児とのバランスを取る必要がある人等は例外という理由からです。

前までは副業も出社も全て自由、出社に関しては月に1回の義務のみで、それさえも撤廃しようとさえ思っていましたが、今後の会社の在り方を考え、方針を変更しました。

どうして副業と在宅をなくしたのかについて説明したいと思います。
どちらも2024年の5月からルール変更しました。

理由の前に、副業を在宅への考えを書きます。

副業とは。

副業を持つことには全然否定的ではないんです。寧ろ僕もフリーで仕事した後にサラリーマンもやっていたので必然的に副業をやっているような形になっていました。

会社が成長していくためにどうしていけば良いのか、その時の状況を踏まえて考えた時に、副業が機能するケースと機能しないケースがあると思いました。

副業をOKにすると、1つの事だけやりたくないけど、掛け持ちで仕事しますよっていう優秀な人と一緒に仕事出来ます。採用面においてそのメリットは大きそうな気がします。

(A)副業として弊社で働くケースも、(B)他の仕事の副業として弊社で働くケースもありえますが、Aの場合はこちらがメイン、Bの場合はこちらがサブ、という事になると思いますが、A or Bを分けるのは何なのか、時間?契約?週に40時間の契約している人が本当に40時間はしっかりメインの仕事をしているのかと言うとそんな事はないと思います。体はそうだったとしても頭は違うと思います。なのでメインとサブが行ったり来たりしながら仕事をしている状態が副業を持つという事なのだと思います。

そのあたりを踏まえると、副業を機能させるには、本業と副業との境界線をどのように引くか、また認識を共有しておくかが大切だと思います。

在宅で得られること。

在宅に関して言うと、自宅でも海外でもどこでも、時間帯をある程度合わせておけば仕事は出来ます。ツールも色々便利なものたくさんありますし、やらないとだめな事が出来ないわけではないです。対面が必要そうな仕事もオンラインにスライドして回避することも出来ますし、出社しないと成立しない仕事はあまりないです弊社の場合。でもmustではない、特にやらなくてもいい事みたいなのは難しいかなと思います。例えば一緒に御飯食べるとか、一緒に働く人と楽しい時間を過ごすとか、雑談もですし、小さな相談とか、仕事する上で大事にしたいなと思うんですけど弱くなりますね、物理的な距離があると。単純なアウトプットの品質に関して言っても、もう少しクオリティを上げてみようかなと試行錯誤してみるとか、そういう時間がカットされてしまいやすい環境だと思います。そんなことはないと思う人もいるでしょうが結局本人次第なので、つまり他人任せになりやすいです。

自分がある程度のレベルに達するまでの仕事って、基本は観察から学ぶ事が多くないでしょうか?マネージャーの意向や指示の背景を汲み取ったりすることも観察の一部ですが、先輩やまわりの人、他部署の人がどのように仕事しているのかを直接見聞きしてそこから学んでいくものだと思います。一定のレベルになって自分が真似されるようになれば、それはそれで後輩にその仕事の様子を観察させてあげてほしいなとも思います。チャットとオンラインの方が記録が明確になったりする分優れた学び場が作れる事もあると思います、でもなんというか、それは私の考えでは少しレベルが高い学びのように感じています。これを学びたい、と積極的に思える状況にある時には有効だろうなという印象です。

私の役目は、仕事についてそれぞれの職員がベストを尽くせるような環境を作っていくことなのですが、在宅では相談をしやすい環境も真似をする対象も少なくなってしまうはずなので、仕事は出来てもベストを尽くせるようにしていくことは職種問わず難しいと感じています。経験の少ない職種へ転職して1年〜3年ぐらいだと尚更。

もちろんすごく上手くやっている会社もあると思います。テキストコミュニケーションも上手い人が多くて、ツールの使い方やルール作りも上手くてみたいなキラキラした会社。そういう会社のやり方を真似して機能することもありますが、逆に機能しないことも全然あります。

職種によっては、業務内容や求められること自体の解像度が高ければそれも問題なく機能はしそうです。

ですがこれも副業と同様、仕事の時間内に何を完了すれば100点満点なのかという具体的な業務がクリアになっている事が大切だと思います。

副業も在宅もやめた。

今の会社の状況とこれからを考えた時に、会社のためにというのも勿論なのですが、自分のためにマインドをフルで1つの仕事に向けてほしいと思いました。

僕も含めてですが、まだまだスキルも経験も発展途上の伸び代しかない未完成な職員ばかりの中で、力を合わせて事業を成功に進めていくにあたって、仕事中は勿論、仕事以外の時間でも、顧客の事や自分の仕事を充実させるためにワクワクするような事を考えるようなマインドを持ってほしいと思いました。

「メインが終わった、よし副業頑張ろ、あー忙しい、経験出来るしお金はあるから充実するけど」みたいな感じより、自分の仕事に責任も持って、十分な時間をかけてフォーカスして向き合う事の方が大事だと思いました。僕はこの10年間色々と横展開しすぎてほとんど何も残らないという経験をして余計にそのように考えるようになりました。

なので副業を禁止にしました。原則禁止ですが、副業の種類にもよるとも思うので、これから副業をやりたい人がいる時には相談してもらって、都度検討していきたいと思います。

リモート勤務についても色々と試してみたつもりですが、物理的な距離があっても雑談のような無駄っぽい事をしやすい環境を構築することができませんでした。
そして「個々に自由な環境を与えて個々のモチベーションや責任感に依存しておけば、会社は普通に成長していくだろう」、みたいな状況でないことも分かっていました。
足りないだらけの会社で皆の将来を考えると、少しでも個々がベストを尽くせ、チームとしても団結しやすい環境にすることの方が大切に思いますので、まずは組織がもう少し大きくなって、それぞれの役割の範囲が明確になってくるまでは原則出社にすることを決定しました。

今後、副業と在宅をどうするか。

将来的には、実はどちらも条件を満たせば積極的に行えるようにしてきたいと思っています。

どういう条件かと言うと、細かい事はこれから考えていきますが、職員全員に同じルールを当てはめようとするからちょっと無理があると思っているので、副業に関しても在宅に関してはも、ノーマインドでも良いようなポジションの仕事だった場合、例えば会社のミッションとかビジョンにはあまり共感はなくて、やることは100%決まっていてみたいな人であれば、全然副業も在宅も良いです。

逆に経営者顔負けの強いミッションマインドを持っていて、電車でも会社でもトイレでもシャワーでも仕事の事考えて楽しんでいるような人なら勤怠管理は意味がないですし、副業の有無も関係ないです。

そういうカテゴライズをどういうルールや条件で定めていけばいいかが決まれば、適応していきたいと思っています。

そして上記のどちらでもなければ、しばらくはやはり副業も勤怠も現行のルールを適用する予定です。

まとめ。

今の弊社の状況で、副業も勤怠も全て自由にすることで良いことは何も無いだろうと考え、昭和の価値観だともし言われたとしても、会社のミッションに向かってビジョンを達成して自分たちも顧客もハッピーになることを目指すのであれば、それがベストだという決断をしました。

もし会社や事業には興味あるのにな〜フル出社は無いわ〜と思う方がいらっしゃいましたらごめんなさい。2年すればもう少し会社も成長して色んな選択肢が増えていると思うのでまたその時にお願いします。



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