「健康じゃないと、何もできない」——。自身の経験から、そんな確信を持ってキャンサースキャンに転職した西本加奈子。元々人材業界で働いていた彼女は現在、ソーシャルマーケティング事業本部のエースとして、関東地域の約50の自治体とのやりとりを日々こなしている。医療分野とは無縁だった彼女が、なぜ今キャンサースキャンで働いているのか。
日々何を思い、どのような仕事をしているのか、改めて教えてもらった。
西本さんは元々、人材業界で働かれていたんですよね。キャンサースキャンへ転職しようと思ったきっかけは何だったんですか?
前職は大手人材企業で営業、人事、商品開発などを担っていました。仕事も好きだったし、元気に働いて社会人生活を過ごしていたんです。でも、四年目の時に腸炎になって入院をすることになってしまって……。その時に初めて、「健康って大事だな」と身をもって痛感しました。「健康じゃないと何もできないんだ」ということを実感して、これから先、人生の長い時間を使って仕事をするのなら、人の健康に携われる何かがしてみたいなと思うようになりました。
そうだったんですね。健康に携わる仕事といっても色々あると思いますが、その中でもキャンサースキャンを選ばれた理由はありますか?
自分のスキルや経験を活かしながら健康に携われる仕事という点で、医療系のベンチャーを色々見ていたんですが、その中でもキャンサースキャンが一番「手触り感のある仕事」ができそうだなと感じたことが大きかったですね。
「手触り感」、ですか。それはどういうことでしょう?
キャンサースキャンでの仕事は、直接的には自治体の担当者の方とのやりとりをしていくことが多いですが、その先には必ず「住民のみなさん」がいるという特徴があります。自分がやる仕事が、一体誰の何のためになっているのか、何に繋がっているのかということが一番わかりやすいなと感じていました。だから面接を受ける前から、誰のために何をするのかという根本の部分が想像がしやすかったんだと思います。
多岐に渡る業務を担うソーシャルマーケティング事業部で担うのは「信頼の構築」
簡単にいうと、予防医療を推進するためのプロジェクトリーダーを担っています。年間の保健事業の戦略策定、提案事業の執行責任の部分を担いつつ、事業推進をサポートしていくような役割です。
私は東チームの担当なので、主に関東地域の自治体とやりとりをしていきます。
具体的にはどのようなことをするんでしょうか。
正直、やることはめっちゃある!って感じです(笑)。保健事業の課題や対策は多様なため、担当する自治体の状況やスケジュールに合わせて対応していくことが基本です。例えば、「健診の受診率を高めたい」という話になった時、まずは年度初めに打ち合わせをおこない、自治体へのヒアリングをしながらゴールのすり合わせをして、年度内に何をするかの決定までもっていきます。打ち合わせ中にはメモをとって、社内のカスタマーオペレーション部の方に共有しながら議事録を整えてもらい、それを自治体へも共有しつつ、カスタマーオペレーションのメンバーとデータのやりとりなどを進めていきます。最終的に、健診の受診率を高めるために何をするのか、住民の方に案内のダイレクトメールを送るにしても、誰にどういった資材をいつ送るのかといった判断はプロジェクトリーダーである私たちがおこなうので、そのための調査や理解も常に進めていく必要があります。秋には次年度の検討が始まるので、前年度までの傾向を分析した報告書を作成し、自治体毎の課題を抽出した上で次年度の施策を提案しています。
クライアントが自治体ということで、何か気をつけている点や特徴などはありますか?
「キャンサースキャンに委託をする価値が本当にあるか?」という点は自治体の方にシビアに判断していただくほうが良いと思っています。だからこそ、その点は納得していただけるまで、丁寧に提案や調整を繰り返していくようにしています。あとはやっぱり、きちんと事業報告をおこなうということも大切ですね。事業を実施して終わりではなく、事業を実施したことでどういう成果があったのか、また今後に向けた課題は何かを明らかにすることで、中長期的な視点で事業をより良いものにしていけると思っています。
お話を聞いていると、まさに信頼関係を作っていく役割なんだなという印象を受けます。西本さんが担当されてきた中で、印象に残っているお仕事はありますか?
私が担当している自治体の一つに関東の政令市があるんですが、たまたまその自治体に住んでいる知り合い夫婦が、自分が作った通知をきっかけに「健診受けてきた」と教えてくれたことがありました。受診率の数字としては変化を目にしていますが、実際に人が動いてくれた、私の仕事がこうしたリアルな行動に繋がっていくんだということの実感を得られた経験だったなと思います。
他にも、そうした「反響があった」ということを自治体の方から教えていただけた時というのはとても嬉しいです。自治体の方って、皆さん本当に住民のことを一番考えていらっしゃるなといつも感じます。そんな風に真摯に住民のためを思ってお仕事をされている自治体の方から「こんな変化があったよ」「こんな声があったよ」ということをお聞きできると、あぁご一緒できて良かったなと思えます。
プロジェクトリーダーに向いているのは、「ミッションへの共感」を持ち、挑戦と模索を続けていく人
やることが多岐に渡り、クライアントである自治体との関係構築も担うプロジェクトリーダー業務ですが、どんな方が向いていると思われますか?
キャンサースキャンは成果を出すことで新たな仕事をつかみ取れる風土があるので、予防医療の分野に対して好奇心や挑戦心を持って取り組める方が向いているかもしれません。スキル的な部分は、基本的には研修期間にOJTでロールプレイングをして、自治体の前で話せるようになったら独立していくという感じなので、そこを真摯に取り組める方であれば問題ないんじゃないかと思います。同じプロジェクトリーダーの人間でも、やり方は人それぞれだったりするので、自分で考えて良いと思うことをどんどん取り入れていける人、自分で動ける人というのは向いていると思います。
なるほど。基本的には自立して主体的に動けることが重要なんですかね。
そうですね。その上で、「キャンサースキャンのミッションへの共感」があるというのが実は一番大切かもしれません。弊社の「人と社会を健康に」というミッションに対して、今いる社員は全員がそれぞれに共感を持って働いていると思うんです。プロジェクトリーダーの業務にも、「人と社会を健康にする」ために、自治体の皆さん、そしてその先にいる住民の皆さんに対して何が提供できるかということを考え抜いて、あらゆる提案をしていくということが根本にあります。
実際、「健康」を扱うという以上、粗雑な判断や意思決定をしてしまうと多くのネガティブな影響が出てくるという責任を理解し、仕事では厳しくならなければならない場面もたくさんあります。ロジカルに考えを詰めていく必要もありますし、ハードだなと感じることもある中で、社員同士というのは支え合う仲間になります。弊社の場合は、ミッションへの心からの共感が、社員同士の信頼関係の土台にもなっているのかなと感じます。
ミッションへの共感があるからこそ、自分の仕事に責任を持ちたいと思えるのかもしれませんね。
キャンサースキャンは、どの社員も本当に真面目で、仕事に対して全力で取り組む姿勢の方が多いです。自分が何かミスをしたらネガティブなインパクトがあるとわかっている分緊張感もありますが、「自分が良い仕事をしたらポジティブな影響がたくさんある」ということも全員が理解しているので、それぞれが本当に良い仕事をしようと思いながら働けているのかなと思います。
西本さんが今後キャンサースキャンで挑戦したいことがあれば教えてください。
自治体の方と日々接していて思うのが、自治体の方は住民の皆さんの代弁者だなということです。私たちの仕事に対して厳しいご意見をいただくことがあった時にも、その裏には住民の声があり、住民のことを想っているからこそ、声が上がっているんだと考えます。
自治体の方のそういった想いを汲み取りながら、適切な方向に事業をリードしていくことが私たちの仕事です。自治体の皆さんにキャンサースキャンじゃないと叶えられない、キャンサースキャンにこそ頼みたいと思ってもらえるように、自治体ひとつひとつともっとしっかり向き合い、健康になる住民を日本全国に増やせるようになりたいです。
(キャンサースキャン プロジェクトリーダー西本加奈子、取材・構成/中西須瑞化、撮影/横田貴仁)
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