今回から新しいコンテンツとしてスタートした『MUST BUY』企画!
弊社の名物スタッフに、アウトドアの企業として「アウトドアアイテム」にまつわる3つの項目についてインタビューを行うというものです。
記念すべき初回は、店舗バイヤーであり、THE GATEのソフト(ウェア)部門のリーダー。そして、某大手アパレル企業での就労経験を活かし、センス溢れるセレクトや空間づくりが得意な髙田さんです!
【インタビュートピック】
①これは絶対買い!なアウトドアウェア
②今でも愛用している私物のアウトドアウェア
③これから注目しているアウトドアウェア
これは絶対買い!なアウトドアアイテム
『L.L.BEAN』のナイロンジャケットです。
100年も続いているアメリカのアウトドアブランドになるんですが、この商品は2023のSSから始まった日本規格のものになります。
L.L.BEANは、現地アメリカのライフスタイルや体形などに合わせて作られているシルエットやディテールなんですが、これは元々80年代や90年代に実際に合った商品を、日本人が日本人のために現代版に解釈して、日本人にとって着やすいものに再構築したブランドになっています。
90年代に出た形のジャケットで、大容量のポケットが特徴です。
鞄いらずのアウターとして、また古き良きL.L.BEANブランドを残しながら、いまどきのカラーリングをデザインに落とし込んでいる点がおすすめです。
加えて、今の物価高では3~4万円を超えるアウターが多い中、しっかりとしたブランド名がある中で2万円代のアウターと、値段が優しいのが嬉しいです。幅広い世代で着やすいのではないかと思います。
今でも愛用しているアウトドアアイテム
誰もが知る『patagonia』のシンチラスナップ(※)で、今では誰もが着用しているフリースの元祖になります。
※1985年にパタゴニアがモールデンミルズ社(現:ポーラテック社)と共同開発した化学繊維のこと
このウェアは、アウトドアシーンやスポーツウェアとして作られ、軽くて暖かく、速乾性のある素材で、80年代当時はかなりのハイスペックな商品として、広く知れ渡ったウェアです。
着心地が良すぎて、デイリーで着たいといったニーズもあり、誰もがフリース素材を着るようになった由来もある、パタゴニアの名作です。
私自身が持っているこのフリースは古着で買ったものなんですが、もう8年ぐらい愛用しています。
毎シーズンカラーリングが変わるので、自分の好みの色や似合う色を選んで集めていくことができます。
このカラーリングはあまり出回っていなくて、自分らしいカラーとデザインで、お気に入りです。
もう1つ愛用している、『MEGANE ROCK』。
製作者は、鹿児島出身の元BEAMSスタッフの雨田さんという方で、現在は鯖江でメガネ製作の全行程をおひとりで行っています。
形がPOPで、フレンチ要素をいれた他にないデザインだという点と、綺麗めからカジュアルまでこのブランドでしかできないアイウェアの表現であるところが気に入っています。
枝の部分の芯が矢印になっていたりとか、細かいところのディテールにこだわりがある点が好きですね。
これから注目しているアウトドアアイテム
1つ目は、『KEIMEN』。
このブランドは出会ったとき、正直びっくりしましたね。新しいな、と思いました!
アウトドアという定義が一般的な登山とかスキーとかそういった部分だけでなくて、「農業」などの重労働の仕事もアウトドアだと定義していて、実際にこれを作っている人も元俳優の方なんですが、自身で農業をされている方なんです。
農業で着用する服だけど、おしゃれで、デイリーとしても着ることができる服をモノづくりのベースとしています。
なかなか”第一次産業”と”ファッション”が結びつかないと思うのですが、それを自分の手で体現しているブランドとしては他にないので、唯一無二でおもしろいと感じました!
パックTの包装を野菜ネットにしたユニークな商品もあったり、この軍手も農業用軍手としてだけでなく素材にもこだわり、一生使えるほどしっかりしていて、秋冬の手ぶくろとしても使用でき、グリップもあるので自転車乗る方にも最適化されていたりとか。
他にも鍬も作ったりしてますし、農業とファッションどちらにもしっかり向き合ったブランドというのは、ブランドとしての価値や可能性が広がりますよね。
こういった背景のモノづくりが今後より増えていくのではないかと思い、注目しています!
そして2つ目は『garage green works』です。
愛知県にある日本有数の園芸店で、園芸をしながら、動きやすい機能性のある服を生み出しています。
例えば、ポケット自体が1つ1つ大きかったり、鞄1つにしてもしっかりツールを収納できるような仕様にしていたり、服の裾にスナップボタンをつけ、幅を絞ってタックインしやすくするものにするなど、細部にまで実際に着る人のことを考えて設計されているデザインです。
現代の素材やテクノロジーで、使う人のことを考えたデザインや設計になっているところがおもしろいし、すごいですよね。
作業着だけど、ファッションとしても使えるそこのアンバランスなところをうまく現代に合うように表現しているところは、今後も注目ポイントだと思います。
THE GATEの店舗バイヤーとして
THE GATEはカテゴリー数が非常に多く、ファッション要素の高い商品から機能性の高いシェルだったりとか実際にアウトドアフィールドで使える商材っていうところのラインナップが幅広いです。
それをうまくMIXできるのがTHE GATEの強みだと思っています。
VMDで意識しているのは、一辺倒にならないように魅せるということですね。
アウトドアのものと、ファッション寄りのものとを組んで提案し、THE GATEらしさを表現するように心がけています。
バイヤーとして心がけているのは、やっぱり自分の「好き」が入りすぎないようなバイイングをしています。THE GATEに来られるお客様のお顔だったり、需要という部分をしっかり現場からヒアリングして買い付けるようにしています。
次回の「MUST BUY」企画もぜひお楽しみに・・・!