こんにちは!ビジネスレザーファクトリーの人事、ちほです。
ビジネスレザーファクトリーでは、2018年度より大学生のインターンを受け入れ始めました。これまで紹介させていただいた、ダージ、チェリーに引き続き、3人目はリタ! 彼女は単身宮崎へ短期で移り住んで、宮崎店にて3ヶ月間勤務をしました。店長の諏訪っち曰く、「持ち前の熱いハートと諦めない行動力で、ソーシャルビジネスをただ知るだけではなく、周りを巻き込みながら前に進めるための企画を立案して、結果を出してくれました!」とのこと。
そんなリタから見た、リアルなビジネスレザーファクトリーをお伝えできればと思います。
リタからの手紙
私は大学生の間、フェアトレードを広める活動をしていました。対等な関係で持続的な貧困問題の解決方法だと思っていたからです。しかしフェアトレードを知れば知るほど、やっぱりそこにも"支援する側とされる側"の関係があるように感じました。
本当に対等な関係で、安全な働く環境を提供することと正当な賃金を支払うことは、きっとできるはずだ!と思っていた時に、ソーシャルビジネスという言葉を知り、「きっとこれだ!」と思い、ボーダレス・ジャパンのビジネスレザーファクトリーにたどり着きました。
ビジネスレザーファクトリーは、私が当時フェアトレードに対して持っていた課題感を乗り越えた存在に思えました。「これが私の求める理想の解決策なのか確かめたい」という想いと、「今の私にできることはあるのかを試したい」という想いから、エントリーすることを決意しました。
宮崎店の先輩たちと。
店舗での”わたしの役割”
多くのお客様に知っていただくためにはどうすれば良いのか、また、このお店のお客様に喜んでもらうためにはどうすれば良いかを見つけ出すこと、そして何よりもどうしたらソーシャルインパクトを拡大できるか考え行動すること。これが私のミッションでした。ビジネスレザーファクトリーの店舗は、その店舗が1つの会社のように独立で経営しています。そのため自分のお店の在庫状況や、どうやって販売を促進していくかなどは全て店舗に任されています。この体制だからこそ、私は戦略・販促担当をするという経験をすることができました。
やっていくうちに、ただ単に課題に取り組めば良いのではなく、「どんな店にしたいか、ビジネスレザーファクトリーの中で宮崎店はどういう使命を任されているのか」まで考えて戦略を立て施策を打たなければ、100%意味あるものにできないと身をもって感じました。
そのためにも接客は大きな役割を担っています。お客様と直接向き合うことで、宮崎のお客様の特徴、欲しい商品、どんな想いで商品を買いに来たかを知ることができ、それこそが施策を考えることに役立つからです。最初は商品を販売するための会話しかできなかった私ですが、アドバイスをもらいながら繰り返していくことで、お客様の声や想いをリアルに聞けるくらいにまでなりました。
さらに、私は店内のディスプレイづくりも勉強させていただきました。最初に「今のディスプレイに込められた意図」を聞いた時は、「そこまで考えられてつくられているのか!」と驚きました。ディスプレイづくりから、ブランドイメージを作り上げることができるため、維持することがどれだけ大切か、そしてそれがどれだけ難しいかを学びました。
はじめて0からつくったディスプレイ。
その後は「店舗にいながら、バングラデシュの工場のことをいつでも知れる環境にしたい!」と思い、バングラデシュのスタッフの働き方や、商品の作り方を詳しくヒアリングし、宮崎店のメンバーに共有をしました。これらの経験を通じて、国を越えて一緒に仕事をすることの難しさを学ぶことができ、またビジレザのやりたい人任せの文化も知ることができました。
ソーシャルインパクトを追い求めて
店舗だからこそ良かったなと思うことは、やはりお客様の生の声を聞けたこと!お客様と向き合うことで、今までは商品開発や販売が私にとっては貧困問題解決の手段としての認識しかなかったことに気づかされました。実際に店舗に立ちお客様に商品を届ける過程に携わることで、プロの販売員としての考えや想いが新たな価値観として加わりました。
企画や販促の仕事もしてみて気づいたことは、ビジレザは成長中だからこそ、日々いろんな変化が起こるということです。その変化にぶつかったときにそれに対応することも必要ですが、変化することを見越した計画と時間管理が大切だと知りました。また変化を見逃さぬよう、コミュニケーションをおろそかにしてはならないことも学びでした。
このように日々働く中で、「日々変化する状況に対応する力」、「貧困問題解決しか考えてこなかった私に今までなかった視点」が身につき、「バングラデシュメンバーに対する意識の変化」や、「どんな未来を創りたいか」ということに対する視野も広がりました。そして何よりも、「私も力になれるんだ!」という自信が湧きました。
宮崎店のチームミーティング。みなさんから卒業証書をいただきました。
ビジネスレザーファクトリーの経営理念は「世界中の働くを楽しく」。
この言葉は、バングラデシュにある工場の「働く」も、明るく楽しくしていくことを目指しています。正直、最初はバングラデシュの"働く"を”楽しく”することへの実感がわきませんでした。しかし工場について知り、バングラデシュのメンバーの働き方を知ったことで、仲間として一緒に事業を成長させたいと思うようになりました。私自身がそれまで、バングラデシュメンバーと対等に働くことがどういうことか分かっていなかったのだなと気づかされました。インターンを経て、「この先は工場スタッフとタッグを組んで新商品を提案したり、発注の面でも協力しあったりして一緒に働くのも面白そうだ!」と、未来まで描けるようになりました。
「私にできることがあるのか」という不安の中始めたインターンでしたが、やるからには絶対にこの3ヶ月だけでもソーシャルインパクトに貢献するんだ!という思いで走り切りました。思い返せば、この3ヶ月、できるかどうかは関係無しに、「ソーシャルインパクトに繋がる!」と自分が信じたことには全て取り組ませていただきました。それを認めてくれる仲間がいる環境だったからできたことです。「分からないときは勉強する」という姿勢と「ソーシャルインパクトのためになりたい」という想いがあれば私でも力になれると感じました。
「母の日」の企画。
挑戦を受入れてくれる環境。
私はここで「挑戦できる環境があること」の意味を知りました。宮崎店の先輩たちは、インターン開始1ヶ月弱でお店のこともよく知らない私のやってみたいことを、「うん。やってみたいならやってみよう」と受け入れてくださいました。最初に感じていた不安が吹き飛ぶと同時に、「挑戦できる環境があるというのは、挑戦を受入れてくれるという意味か!」と感動したのを覚えています。ビジレザには、挑戦を受け入れる文化があり、挑戦を受け入れてくださる人が集まっています。インターンで新しい気づきを得たり考え方が変わったりしたのは、ここに集まる方々の受け入れる力とそれぞれの夢のために本気な姿勢のおかげだったと思います。この環境で働けたことは、私にとって一生の財産です。
ビジネスレザーファクトリーに興味がある方はぜひインターンをしてみてください。「働くことってこんなに楽しいのか!」と驚くこと間違いなしです。