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【代表インタビュー】BottoK誕生物語〜ファーストペンギンに込められた思いとは〜

こんにちは。

株式会社BottoKのインターン生、田中です!

今回はBottoKの代表、坂田嵩佳さんにインタビューを行いました。

私がインターンを開始してから5ヶ月が経過しましたが、毎日忙しく働く代表とじっくり話をする機会はあまりありませんでした。なので今回のインタビューはとても楽しみにしていたんです!

そんな期待通り、今回はBottoK立ち上げの経緯や、ビジョンに込められた想い、そして密かな代表の目標まで...坂田さんの考えをじっくりと語っていただきました。

自分の支援に説得力を持たせたい。だから起業した。

—まず初めに自己紹介をお願いします。

坂田嵩佳です。33歳。出身は佐賀県佐賀市で、大学は久留米大学に通っていました。学生時代は、ほとんどバスケットボールをしていましたね。友達と遊んで楽しく過ごしてました。

—実家から大学に通ってたんですか?

そうです。電車か自転車で行ってました。調子がいい時は自転車だけで行っていました。片道33キロだったので2時間くらいかかりましたね。

—パワフルだったんですね...。(笑)サイクリングが趣味なんですか?

いえ、サイクリングが好きというよりは、自転車の移動が一番効率いいと思ってるんですよ。自転車で移動すると運動にもなるし、寄り道もできるし、小回りが効くし。今もオフィスまで自転車で行くこともあります。

—なるほど...確かにそう言われてみればそんな気もします...。では気を取り直して、これまでのキャリアについて教えてください。

新卒でトーマツという会社に入り3年間働いた後、ストロングポイントという四国の会社に創業メンバーとして参加しました。そして去年、福岡でBottoKを設立しました。

—前職での仕事内容はどういったものでしたか?

新卒での会社は、中小企業向けの研修のパッケージを作っていた会社だったので、研修を導入していない中小企業に研修を提案する営業と、月に何回かは実際にセミナー講師をやっていましたね。

—次の会社には創業メンバーとして参加されたんですよね。詳しく聞かせてください。

最初の会社に2,3年いたときに、半分ホームシックと、半分は学生時代から知っていた採用の会社からお誘いを受けていたので、九州に戻ることにしました。

そんな中、ストロングポイントを設立する代表と話す機会がありました。その時に「将来は何がしたいの?」と聞かれ、「自分で事業やりたいです」と答えたんです。すると、「九州に戻って採用の会社に入ることでその夢に近づくの?」と言われ、確かに自分で0から事業を作るという体験をしたほうがいいだろうと考え直しました。

そして、その採用の会社をお断りして、四国で新しい会社を作る方にジョインをしたという経緯です。

—ストロングポイントはどのような会社なのですか?

基本的には1社目と変わらず、研修とコンサルティングをしていました。

ただ大きく異なったのは、1社目は首都圏なので研修だけをやっていたのですが、2社目は高知県で始めたので、研修を行う手前に会社の制度が整っていないとか、そもそも人が足りないとか、会社の事業作らないといけないとか、研修だけではない相談もかなりきました。

なのでより企業に深く入って支援をしていましたね。地方でのコンサルティングは、1つのソリューションではなく、経営の根幹部分まで事業を広げた方が、お役立てできる部分が非常に多いなと感じます。

—その経験が今のBottoKの伴走型スタイルにつながっているのですね。学生の頃から将来的には起業したいと考えていたのですか?

いえ、学生時代は全く考えていませんでしたね。新卒で入った会社にいた頃、ある社長から「事業をやってない人にコンサル支援ってできるの?」と言われまして。確かに実際に事業をやって初めてわかる部分は結構あるだろうと元々思っていたので、今後も企業支援をするのであれば、自分で事業を始めた方が説得力が増すなと思ったんです。

社員の生活を背負っている社長は、覚悟を持って仕事に取り組み、責任ある決断をすることで事業を成功に導くような人が多いです。それは勉強ではわからないところを自分で腹決めして実際に行っているからできることだと思います。なのでそこまで理解ができる支援会社を目指すのであれば、自分で体験しなければならないと考えました。

—勝手なイメージですが、起業を考えている人は、稼ぎたいとか、誰かに縛られたくないというような野望が動機だと思っていました。(笑)

私には野望なんて全然ないです。(笑)

けれど、”仕事のための支援”が私は嫌いなんです。例えば、その会社にとって本当に良い提案はここまであるけど、私たちの領域はここまでなのでこれ以上はやりません、というようなケース。そこまで気づいてるのにやらない人を見ると悲しくなります。

なのである程度自分が本当に良いと思っていることを事業化できるコントロール力は持ちたいなと思っています。そういう時に自分の会社があれば自由にできるので。

いかに変わろうとする企業に自分がなるか。いかに変わりたいと願う企業の支援をするか。

—ではそんな想い設立したBottoKが掲げる存在価値「地方経済におけるファーストペンギンとして、またはファーストペンギンの企業の味方で在り続ける」について、改めて教えてください。

歴史のある会社は非常に経営が盤石で、行っていることも素晴らしいです。ただそういう会社の支援をしていく時に、次の時代を作る事業を考えられる人材が少ないと感じたんです。さらには、そのような支援ができる企業も少ない。

ただ、四国のような大規模経済圏ではない地域でも1社、2社くらいは新しいことに挑戦できる会社があるんです。そのような会社が日の目を浴びると、そこに負けじと皆さん頑張るんですよ。

つまり、自分がある程度リスクを負いながらも、新しいことにチャレンジするファーストペンギンのような企業として日の目を浴びれば、チャレンジして変わりたいと思っている会社も紐づいてくると考えたんです。それに、変化に対して興味関心がなかった企業も、市場が変化をしているという風潮になれば変わらざるをえないですよね。

いかに変わろうとする企業に自分がなるか、そして変わりたいけれど変わりきれないというような企業の支援ができるかというところが地方にとって大切だと思うのです。なのでファーストペンギンという言葉にはすごくこだわっています。

—なるほど。ではなぜ新しいことにチャレンジしていくような変化が必要だと感じたのですか?

研修を10年間提供していた身からすると、研修を本当に必要とする会社は、正直なところまだ少ないです。人材育成を研修に置き換えてる会社が多く、人が育たないから研修をやろうと考えているわけですね。けれど私はそれは間違いだと思います。

人が育たないのは、育つ環境や役割、チャレンジングな仕事をそもそも設定できていないからです。社員がチャレンジできる場や役割をきちんと与えて、走って行った先に、どうしてもあることで悩んでいるから学びたい、そんなタイミングで初めて研修があっていいと思うのです。

研修はあくまで手段であり、目的ではありません。だからこそ、事業立ち上げなど新しいことにチャレンジしようと働きかけたり、組織の役割を変えたり、企業に変化を起こしていくことが必要だなと考えました。

—そうなんですね。確かにいくら研修を行っても、働く環境が変わらなければ学んだことを活かせなさそうです。

他には、私の友人もそうですが、人って会社に対しての不平不満がすごく多いんですよね。私は不満があるのなら自分から動けばいいと言うけれど、彼らはそれを求めていない。酒のつまみにして話して消化して、また月曜から頑張る。けれど、人生100年時代と言われる中、まだ10分の3の時点でそういうレールに乗るのはどうなのかと思ってしまいます。

不満はあるけど何もしないというのは、現状にしがみついて依存している証拠です。そんな依存に陥らないために、スキルを磨いたり、新しいことにチャレンジする経験を2.30代のうちにやれば、その先の人生もまだまだチャレンジできると思うのです。

しかし社員にそういったチャレンジをする機会を与えたり、依存させないような仕掛けがある会社が地方社会にはとても少ない。そういう意味でも会社には変革が必要なのです。

会社とは価値観が合った個人が集まる箱にすぎない。

—では、BottoK内の話に移りましょう。普段仕事をする際や社員と接する際に、社長として意識していることはなんですか。

2つあります。

1つは、任せることとフォローのバランスです。権限委譲が上手な会社は伸びるというのは世間的にも言われていますよね。社員に何かを任せる、しかし任せた後に本人がどう進んでいるかを見たり、課題が感じられた時にはフォローをするというバランスが非常に重要だなと思い、意識しています。

もう1つは、あくまでもこの会社は全員が何かしたいことをするための箱という認識を持ち続けることです。箱としての機能を失ったときは会社を辞めた方がいいと思っているくらいです。何をやりたいか、どう自己実現したいかという社員の思いと、この会社がきちんと連動していなきゃいけない。つまりは会社の存在意義のためにメンバーを働かせるという感覚ではいけないと思っています。個人のビジョンと組織のビジョンが重なった人たちが入って、それらを最大化するために活動した結果、会社の利益も伸びてくる。そんな箱としての役割を持ち続けたいです。

—会社は個人がやりたいことを実現する場という認識でしょうか。

そうです。最も優先すべきことは、個人の価値観と会社の価値観が重なるかどうか。個人のやりたいことがBottoKで実現できるのかどうかです。

なので雇用形態も正社員に全員なれとは思いません。業務委託でも、インターンでも、パートでも、その人とBottoKにとって最も良い雇用形態であればなんでも良いです。年齢も気にしません。私より年上の人や、自分よりキャリア的に優れている人であっても入っていいです。価値観さえずれていなければ。

—では最後に、今後の目標を教えてください。

1つは、給与がまだ低いと思っています。きちんと売り上げ利益を残すことで、働きに見合った規模で社員全員がもらえる状況を作っていきたいです。

もう1つは、単純なコンサルティング事業とは別で、何か商品を作って自分たちで販売してみたいと思っています。さらにゆくゆくは、事業会社をいくつか立ち上げたいです。構造としては、中心にBottoKがあって、何かソリューションを売る事業会社が周りにあるようなイメージ。そんな未来をちょっと考えています。

—ちなみに、坂田さんの個人的な目標はありますか?

いや、まあちょっと体を痩せたいっすね。

—え!太ってるイメージないです!

いえいえ、腹が出始めたんで、痩せたい一心。

—では私もカナダで10キロ太る予定なので、帰ってきたらダイエット一緒に頑張りますね。(笑)

じゃあ何キロどっちが早く落とせるかっていう勝負しましょう。

—ぜひお願いします。

今回初めて起業の経緯や、ファーストペンギンという言葉にこだわる理由を聞くことができました。

坂田さんの企業支援への熱意は私の想像を遥かに超えるほど熱いものでした。

さて、私も留学先で太りすぎないように、運動も兼ねて自転車に乗ることにします!

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