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介護業界の採用課題という難問に真摯に向き合うBlanketチームを頼ってもらえるように、トライアンドエラーで奔走する

インタビュー第7弾は、採用一筋に携われてきた採用コンサルタントの大坪英理香さん。

介護・福祉業界は採用、人材育成、職員定着など「働く人」に関する困りごとを抱えている事業者が多い業界です。そんな大きな課題の前線に立って切り込んでいく大坪さんをインタビューしていきます。

―社会人15年目でBlanketに入社、それまではどんなキャリアを歩まれたのでしょうか。

Blanketに入社するまでに3社で経験を積んできました。まずは人材系広告の会社でのソリューション型営業、それから医療系のキャリアコンサルタント、そしてマーケティング事業の人事をやっていました。

1社目は、営業先一覧があって上から1件ずつ電話をかけていく、というような泥臭い新規営業を3年半こなし、クライアントにつながったら、そこの課題に対してどれがフィットするのかを考えながら営業をするソリューション型の営業でした。大手採用サイトのように知名度もなかったので、商品力を引き出す営業個々人の腕と信頼関係がものを言う仕事で、無理のきく20代のうちにがむしゃらに働き、社会人の基盤を作ることができたと思っています。

そんな折に、リーマンショックが起こり、景気に左右されない仕事に就きたいなと思い転職したのが、薬剤師の方の紹介や派遣を担当するキャリアコンサルタントでした。プライベートでは結婚・出産があったので、産休・育休を取って時短勤務もしていたので子育てと仕事の両立に悩んでいました。

それと同時に、旧態依然とした組織体制に疑問を持ち退職に至ったのですが、新卒から10年ほど採用に関わる仕事をしてきて、“人事”という仕事をしたことがないなと思ったんですよね。キャリアコンサルタントは求職者の方を働き口につなげたはいいものの、その後の活躍を自分で見ることができなかったのがもどかしくて。事業会社の人事なら、自分たちで採用につなげることのできた人の働きぶりや活躍を、時に相談役になりながらも見守ることができるのがすごく魅力的でした。という理由で、ウェブマーケティングの事業会社の人事に転職しました。

このとき、3人目の妊娠・出産があって、子育てと仕事の両立の厳しさが骨身に染みていた分、本業の傍ら、部署を越えて社内のママ・パパさんと繋がって、相談し合ったり情報共有ができるような環境づくりに奔走していました。その一方で祖父の介護が始まり、家族みんなが大変な思いをしたタイミングでもあり、初めてもっと自分たちの近い人たちの力になれることはないだろうか、と感じたんですよね。子どもたち、働く親御さんたち、介護に困っている人、今まではあまり思い入れがなかった地域に対する貢献とか、自分の半径にいる人たちの力になりたいと思い始めた時に出会ったのがBlanketでした。


自分がBlanketの言葉ひとつひとつに共感して、丁寧に、ひたむきに、お客さまと一緒に課題解決に向けて伴走できることが喜び

―Blanketに出会ってから、どんなことを思って入社に至ったのでしょうか。

まずBlanketのことはWantedlyで知りました。ちょうど、自分の家庭環境の変化に伴って考え方が変わりつつあったタイミングだったため、仕事に求めることやプライオリティも変化していきました。

そんなときに、たまたまスカウトが来たのがBlanketでした。気になってBlanketのホームページを見てみたら、VISION、MISSION、VALUEと掲げている言葉がすごく心に刺さったんです。例えば、MISSIONに「介護から、人と組織が抱える葛藤を可能性に変える」とあります。

自分自身が家族介護の経験を経て、やっぱり「もっとこうしてあげたい」という気持ちと実際にできない実情とか、自己嫌悪に陥るような場面を身をもって実感していたんですね。穏やかな気持ちで接したいと思っていてもそうできない、今まで感じたこのないストレスに自分自身がおかしくなりそう、など日常的なことも含めて日々葛藤の連続でした。

そんな現状に対して、葛藤を抱えたままで終わらせるのではなくて、可能性に変えることができたら、それってすごく素敵じゃないですか。それができたら、VISIONである「全ての人が希望を語れる社会へ」ということの実現が見えてくるなと思ったんです。Blanketが掲げる力強い言葉に全身で飛び込んでみようと思いました。

スカウトが来てから、カジュアル面談(面接の手前の、企業側と求職者の相互理解を目的とした面談)を代表の秋本とすることになって、当日は色々お話しすることが出来て、選考に進むことを決めました。Wantedlyで社員インタビューなどを含むストーリーを全て読んで、ホームページにある事例紹介を見たりして、やっぱりすごく素敵で、共感をして、入社を決めました。


―会社の考え方と自分の考え方が重なっていることは、仕事をする上でとても大事ですよね。実際に入社前と入社後の印象の違いなどはありましたか?

正直、入社後は戸惑ったことも多かったです。これまでの転職経験からも、中途採用というのは“即戦力であらねばならない”と思っていました。だけど、介護業界は他の業界を見てきた身からして、とても特殊なことが多いんですよね。

“業界の当たり前”も知らないまま、10名ほどの会社に所属するのも初めてで、一人ひとりの裁量が大きいですし、それは面白さでもありますが、慣れない職場で初めてが多い状況というのは、役に立てない焦りや葛藤が先立ってしまっていました。これまで採用に関しては、実際に手足を動かしてきてそれなりに知見があると自負があった分、自分の期待に自分で応えられないことがとても遣る瀬無い気持ちでした。

けど、同僚のみんなは本当にフラットに繋がっていられるので、気軽に相談もできるし、「会社はスキルじゃなくて、誰と一緒に働きたいかという視点であなたを見ているんだよ」という言葉に救われたりしました。同時に、そんなふうに悩んだ時には代表の秋本と腹を割って、きちんと時間をとって話すことができるのも、少人数制の会社ならではですよね。みんなのフォローもあって、自分も「早く仕事ができるようにならなくちゃ」という焦りから、「自分ができることをまず一つ一つ最大限、一生懸命やっていこう」という気持ちにシフトすることができました。もちろん、今でも自分の力不足にもどかしい思いをすることはありますが…。

でもBlanketは本当に裏表がない、素直で、真摯で、誠実な人ばかりなんです!そういう文化の土壌がある会社だなと率直に思います。先日みんなで広島まで合宿に行ったんですけど、子連れOKだったので子どもを連れて行ったんですよ。うちの子どもはBlanketのメンバーが大好きになっちゃって。私もこの会社が好きですけど、正直で忖度のない子どももそう思う会社なんだなと素直に嬉しかったです。

クライアントが運営する「尾道のおばあちゃんとわたくしホテル」に宿泊


―みなさん、和気あいあいとしていますよね。そうとは言えども葛藤を乗り越えて入社して2年半。今担当されている採用コンサルタントというのは、どのような仕事なのでしょうか。

採用コンサルタントは、介護事業者の方の採用に対する課題を個別個別にコンサルタントしていくという仕事です。採用課題と一言に言っても、何に原因があるのかはそれぞれです。事業者さんの魅力はすごくあるのに効果的な打ち出しができていないとか、そもそも事業者さんが自らの魅力に気が付いていないからこそ訴求できていない場合もあります。わたしたちが事業者さんの根本の考え方や何を大事にしたいのかをきちんと言葉にして、みんなで共有して、課題を明確にした上で、目指す方向を確認しながら一緒に課題解決に向けて走っていくことを丁寧にやっている部署です。

例えば、「人手不足に困っている」という解決策は、求人広告を出すことだけではありません。そんなことは誰もが考えることで、そこで戦っていても厳しいのがこの業界なのは明らかですよね。「人手不足」という表面化した課題に対して、表面化していない課題感を突き詰めて考えていく方が長期的な目線で捉えると大事だと考えています。だからこそ、時間をかけて、深いところから関わっていることが私たちの特徴かなと思います。時間やお金を膨大にかけることはできないので、リソースと解決方法の最大公約数が出せる方法を一緒に探っていって、形にしていきます。そんなひたむきさがBlanketらしさだと思っていますね。そして、自分自身もそうありたいと思っている考え方です。

私も入社して1年半ほどは上記のような仕事をしていましたが、今は事業者さんに直接コンサルタントをする、というよりは、Blanketとつながった事業者さんが依頼をしてくださるまでの入り口を担当しています。Blanketは蒔いた種が芽を出すように、長い年月をかけて、知っていただくことからお問い合わせにつながったり、数年前のイベント参加をきっかけに依頼があったりすることのある会社です。コンペで勝ち取るとか、そういうことよりは何度か無料のイベントやセミナーに参加してくださって、うちを知っていただいて、「ホームページ作り変えたいんだけど、頼むならBlanketだな」と思ってくださって依頼をいただくようなことが多いんですね。 

先日開催したKAIGO HR FORUM 2024 の様子

それなのに、これまではイベントに参加していただいたあと、その後接触するアクションを起こすことになかなか手を回すことができていませんでした。せっかくつながることが出来たのに、私たちのサービスをきちんと知ってもらえずに、お役に立てずに終わってしまうのはとても残念だった分、この役割に責任と意義を感じながらやっています。特効薬のようにすぐに成果は出ないし、地道な役割ではありますが、後回しにしてしまいがちなものほどヒントがあったりするんですよね。お問い合わせがあれば、誰よりも早くBlanketのことを知っていただいて、Blanketを好きになってほしいっていう気持ちとスピード感で仕事をしています。

そんなふうに中長期で関わっていくことで依頼をいただけるので、事業者さんや働いている方とつながる機会として情報発信をこまめにきちんとやっていきたい、ということで8月に新しいメディアをリリースしました。

一方通行なお役立ち情報だけではない、みんなで介護業界全体を底上げしていけるような、活気あるメディアにしたい

―すごく難しい、だからこそ重要なお仕事ですね。メディアとは「KAIGO HR FARM」のことですね。どんなメディアなんでしょうか?

介護・福祉業界の「よいチーム作り」を考えるメディアです。FARMと名付けた通り、一方的な情報発信をするメディアではなく、読んでくださる方の意見や声を反映しながら、みんなで集まって成長していける土壌を作っていける場所にしたいなと思っています。役に立つだけではない、思わず読んでしまうコンテンツを作っていきたいし、その投げかけによって意見交換が行われたり、事業者間で繋がりが生まれたりするようなコミュニティになっていってくれたらいいなと思っているんです。FARMなので「ひつじ部長」が公式キャラクターとして引っ張ってくれています(笑)

準備当初は「そもそもどういうメディアにするか?」「どんなコンテンツを作っていくのか?」ということをゼロベースで考えていくことが結構大変で正直キツかったんです。だからこそ、リリースできた時の達成感・安堵はとても気持ちよかったです。(笑)

重要なことはみんなで決めますが、私は事業者向け採用コンサルタントの入り口が担当なので、Blanketを知ってもらうツールとして走りながら手を動かしながらここまで来ました。そしてメディアをリニューアルした背景の一つには、良い取り組みをされている事業者さんはたくさんあるのに、それを知られていないことがすごくもったいないということがあります。せっかくの再現性もある良いアイディアや考え方が知られていないことが多いので、Blanketを通じて知ってもらうことで、福祉・介護業界が良い方向に活発化していくきっかけになったらいいなと思っています。KAIGO HR FARMは、みなさんのお困りごとのヒントを散りばめたものにすべく、そしてBlanketを知ってもらうべく、みんなでレベルアップしていけるようなものにしたいですね。

多くのメディアが乱立する今日(こんにち)ですが、魅力的なコンテンツをどんどんつくっていきますので、ぜひ多くの人に届いて、交流して、愛されるメディアになってほしいなと思います。


―今後の発信も楽しみにしています。そして今、採用を強化しているようですが、Blanketはどんな人が向いているのか教えてください。

わたしたちはVALUE(自分たちのあり方を、「クリエイティブ」「イシュードリブン」「チャレンジング」「オープンマインド」「プロフェッショナル」の5つを掲げています。この5つに共感してくださる人はBlanketと合うんじゃないかなと思います。

みんな得意不得意があって、わたしも自分が全部出来ているとは思っていませんが、どれも大事にしています。中でも「イシュードリブン」、課題・葛藤の本質を見極めていくことはもっと伸ばしたいところです。

実際に自分自身、Blanketでいろんなことをやらせてもらって、挑戦(チャレンジング)のハードルはすごく下がって成長を実感しています。そして代表の秋本や取締役の野沢はこれを体現している人たちなので、そんな人たちと一緒に仕事できることってとても有難いことだなと思っています。


―これからチームの一員になる人に向けてメッセージをお願いします!

私たちの考え方に共感して、思い切って飛び込んでくださる方を待っています!体系的な研修とかはないですし、人数が少ない分1人ひとりの裁量も大きいので、大変なことも正直あります。

ただ、みんな前向きだし、気持ちよく仕事できるような配慮もあれば、「よりよくしたい」という気持ちが強い方ばかりなので、そんな仲間の姿を見ていると自分の背筋が伸びるというか、そんなふうにみんなで成長し合っている会社だと思います。仕事内容は簡単なことではないけど、その分とっても面白いですよ。ぜひ、お待ちしています!

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