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前向きな介護業界を目指して〜異業種から介護の世界に転職したワケ〜

Blanketインタビュー #3 
採用コンサルタント 瀬良唯

1994年、三重県出身。卒業後は語学スクールにて接客・店舗運営を経験。生徒カウンセリング等を通し、誰かの支援をする喜びと楽しさを学ぶ。学生時代の介護ボランティア活動での経験で、働く環境に課題意識を持ったことから、介護業界がより働きやすい環境となる支援をしたいと2019年9月にBlanketに入社。介護業界・法人の魅力を多くの人に発信し、この業界が更に働きやすい、働きたい業界となることを目標に、日々勉強中。


持ち前の明るさと弾けんばかりの笑顔で社内の雰囲気を一気に明るくしてくれるBlanketのムードメーカー、瀬良唯。異業種から介護の世界に初挑戦の彼女は、いかにしてBlanketに辿り着き、今なにを思うのでしょうか。


ボランティア先の介護施設で言われた衝撃の一言。そして、Blanketとの出会い。

_____前職は、英会話スクールのスタッフとして働かれていた瀬良さん。介護・福祉業界の「人材採用・育成」に携わってわずか9ヶ月というのは、野沢さんがこの業界で10年以上ものキャリアを積んでいることとは対照的です。この業界には以前から関心を持っていたのですか?

そうですね。学生時代から福祉の領域には関心があって、在学中「なにか福祉に携わることがしたい」と思って介護施設にボランティアに参加していました。

実際に介護施設に行ってみると、働いている職員さんたちが本当に休む暇もなく、一日目から一人ぼっちにされてしまって......うっすら「働く環境に課題があるんだろうな」と感じていました。今でも記憶に残っているのが、そこで働いている職員さんから「(介護の仕事は)いつでもできるからもう少し後でも良いんじゃない」って言われてしまったことで、その業界に関心をもっていただけに本当に衝撃を受けました。

昔からおばあちゃんとかおじいちゃんとかが好きだったので、介護に対して、仕事の内容的には「楽しい」っていう気持ちがありながらも、それを邪魔しているものを__例えば労働環境だったり、外部のイメージだったりを__なんとか払拭して「もっと働きやすい環境づくりだったり、ご入居者の心地よい生活を提供したい」という気持ちが芽生えました。

____瀬良さんの「介護」に対する視点は、入居者だけではなく、「働く人」にも注がれていることがよくわかりました。その関心の先にあるBlanketとの出会いについて教えてください。

英会話スクールで5年目に入ったタイミングで、介護の仕事に関われたらいいなと思って転職活動をはじめました。介護施設で働くというよりは、業界全体をどうにか良いように変えられるような関わり方をしたいと思い、Wantedllyで求人をみていました。

そこでBlanketを見つけて「ますます進展する超超高齢社会を、高齢者にとっても、支える世代にとっても、よりよい社会にしていく」という会社のVisionと自分のやりたいことがマッチしていました。人事の経験もないし、介護とか福祉についての知識があるわけでもなく、(これまでの経験を)なにかここでこういうふうに使えるっていうものが今すぐにはない状態で採用されたので、「働いている人も、介護を受ける人たちもどちらも幸せに生きられる社会づくりをしたい」という気持ちの部分でお互いに強く惹かれたのだと思っています。


未経験者も新たな提案をしやすい組織風土

____まさに惹かれ合うべくして入社したBlanket。入社9ヶ月の瀬良さんから見る会社の雰囲気を教えてください。

すごい和気藹々としていて、とても楽しいです!仲間はみんなやる気がすごいです。もう熱を感じますね、一人一人から。それぞれ精神保健福祉士として精神障害、知的障害の自立支援をしていた方が事務をやっていたり、理学療法士の方がコミュニティマネージャーを務めるなど業種は様々ですが、同じように「福祉」っていうところに課題認識を感じていて、特に、「Blanketをこうしていきたい!」「KAIGO LEADERSをこうしていきたい!」っていうところに熱を感じますね。

あとは社内の雰囲気で特徴的なことといえば、言いたいことを言える環境がありますね。ミーティングは必ずチェックインで始まり、チェックアウトで終わるということを行なっているのですが___ミーティングのはじめに「今の気持ち」を全員一言ずつ共有して、ミーティングを終えたら「感想や今の気持ち」をシェアするのですが___それによってとても話しやすくなります。

ミーティングでは介護業界未経験の私にとっては、難しい話も飛び交っているのですが、そんな中でも自分のやりたいことや興味があることを言える雰囲気があります。例えば、日々行なっている野沢さんのセミナーの内容を「記事に書いて見るのはどうだろう」という話が出て、「こんな感じでやりたいです!」と提案して実現したのが「介護の採用教室」です。やりたいことを前向きに実現させてくれる会社だなと思います。

____業界でのキャリアが長い人たちの中で、未経験者が意見を出したりアイディアを出すのはとても勇気がいることだと思います。そういった意見を出しやすい環境が瀬良さん自身の成長に繋がっている部分もあるのでしょうか。

まず取締役の野沢さんの下で働けているっていうところが本当に大きくて、(代表の可愛さんもそうですが)代表・取締役っていう垣根なく、すごい接しやすくしてくれていて、どんなこと聞いたり、発言しても、できるか/できないは別として、まずは否定をされないですね。

私個人でやることに関しては「どんどん挑戦してみなよ」っていうスタンスで、会社の企画としては___確かに「いいね」っていうのはあんまりもらえないですが__「無理だね」って言われることはなくて、『できる/できない』理由をしっかりと説明してくれて、その上で私の考えていることに足りない点もわかるようにしてくれたり、もっと自分の考えを深掘りしてくれます。いつも「そこは考えてなかったです〜」ってなっちゃうんですけど。笑

フィードバックもしっかりしてもらえるのもありがたいです。ミーティングで「自分のいいところって自分だと気付きにくいから、そこをみんなで見つけるようにしていこう」ということになって、私が出した意見に対しても「瀬良さんのはこういう観点がよかった」と言ってくれます。それですごく意見もいいやすくなっていますね。

____職場の中での意見の言いやすさとは、実際に個別の介護事業所への採用・育成コンサルティングは異なると思いますが、やはりその難しさを感じますか?

入社時点で(自分の仕事の)最終的な到達地点としては、個別の事業所の採用だったり育成に関する課題を聞いて、それをよくしていくための提案をしていく、とお聞きしました。また、そこで感じるであろう壁についても話していただいておりました。

ただ前職の英会話スクールでも「いろんな課題だったり、こうしていきたいっていう要望お伺いして、提案する」みたいな流れだったので、(コンサルティングの)流れ自体はイメージできていました。

例えば、英語もスピーキングしたい人とか、語彙力伸ばしたいだとか、その人によってネックになる部分があったので「これを使って、毎日こんな感じで勉強していきながら成果を上げていきましょう」とその人にあった提案をしていました。その時は提案する「もの」があったのですが、今は提案する「もの」がない。これとこれとこれでどうでしょう、とオプションを提示する感じではない。そこがすごく難しいです。ある会社の理念を作る、企業理念を一緒に考えるという場面で、野沢さんはその企業をうまく深掘りしていくのですが、その深掘りしていくための「質問」を自分が考えるとなるとすごく難しい。その観点が出てこないんです。

採用の課題解決の支援についても、当然事業所ごとに課題が違って、考える要素が本当にたくさんある。提案にしても「広告とかナビサイトを打ち出しましょう」ってなったとして、「この沿線沿いはこういう人たちが多いからここに出した方が良い」とか__今はそういうところまで全部野沢さんが話をされるのですが__ただ採用に関する知識を持っていればいいだけではなくて、本当に色々な視点を持っていなければならないので難しいです。

____そうした介護事業所との打ち合わせに参加することで、これまで抱いていた「介護」あるいは「介護施設」のイメージに変化はありましたか?

入社してからの9ヶ月で介護、介護施設のイメージはだいぶ変わりました。入社してから実際に法人の方ともお話しする機会も増えて、そこではクリスマスパーティなどのイベントを企画して楽しくされているような会社だったり、職員の働き方にも気を配って休日もしっかり確保している会社だったり、給料面やボーナスなどの待遇が良かったり、「介護」(もしくは介護施設)という一括りでの(マイナス)イメージをあまりもたないようになりました。

「介護は働きにくい」って思われているけど、実際考えてみると他に残業多い会社だってあります。果たして介護が本当に働きにくい環境って言えるのかな、と今では思います。(この業界に)入る前のイメージは、個々の法人の違いにまでは視点が至らなくて、ざっくりと「暗い」とかになるけど、実際に入ってみると様々な観点が出てきて「こういういいところもあるんだ(あるいは、こういうところが課題だな)」ってわかって、イメージが変わりましたね。

「介護領域の人材採用・育成といえばBlanket!」という存在になる


____今後について。瀬良さんは会社の中でどういったことを心がけて仕事をしていきますか。目標を教えてください。

「野沢さんを目指す」っていうのはまだまだ難しい話ですが、会社の目標としての「介護領域の人材採用・育成といえばBlanket」という存在になるために、自分のできることをやりたいと思っています。

介護領域の採用・育成ってなった時に「野沢さん」ではなく「Blanket」と。その目標を自分に落とし込んだ時に、今のステップとしては「しっかりと話を聞けるようになりたい」と思っています。事業所の課題は1パターンで解決できるものではないので、段階としては、提案_こうした方が良いですよ___の前に、まずしっかりと課題を見つけることを着実にやっていきたいです。

____「しっかりと話を聞けるようになる」を最初のステップとして、次のステップに具体的にどのような仕事を目標としていますか。

私のコンサルとしての目標は、まずは新人研修の講師だったり、事業所向けの無料セミナーで話すことです。まずは野沢さんが元となるセミナーをいくつか作っているのでそれを自分の知識に落とし込んで発表できるようにしていきたいと思っています。

もともとセミナーは、そこからコンサルだったり、KAIGO HR Collageというイベントに参加してもらうように関心をつなげていく前段階のものなのですが、今はそれも全て野沢さんが担っているので、今後は私もできるようになっていきたいと思っています。

____最後に、これから新しい仲間を迎え入れていくにあたって瀬良さんから一言お願いします。

確かにこの業界での課題はたくさんあるけれども、みんなで明るく、お互いを高めていけるような__例えば、私ができていないところについて「こうしたらいいんじゃない」ってアドバイスとかもくれるような__そんな仲間が増えてくれたらいいなって思います。 そして「日本の介護をより良くしていきたい」という同じ志をもった方と働きたいと思っています。


インタビュアー:野崎 麻央
慶應大学大学院で文学を研究後、Blanketとの出会いを経て、物語あふれる介護の魅力に惹かれる。KAIGO LEADERSのKAIGO MY PROJECTの4期メンバーとして、介護業界への就職というMy Projectを掲げ、大手介護施設運営事業社へ。現在は、医療と介護を結ぶ架け橋となる相談員として働きながら、医療・介護に携わる方々の想いを、言葉に紡ぐ。
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