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最先端の金融サービスを、最新技術で支える。インフラチームの多彩な役割と開発カルチャー【社員インタビュー】

※本記事は2021年2月にnoteにて公開された記事の転載です。各情報は掲載当時のものです。


「お客様が快適に、そして安全に取引できるシステムを提供するには?」ビットバンクでは、各部署が日々知恵を出し合いながら開発業務に邁進しています。

その開発基盤を担うインフラチームは、サービスの生命線ともいえる存在です。暗号資産(仮想通貨)取引所「bitbank.cc」をはじめとする、様々なサービスの安全かつスピーディーな開発は、インフラチームのAWSエンジニアに支えられています。

今回は、システム部インフラチームで活躍する石川 将吾(いしかわ しょうご)に、その多彩な業務について詳しく話を聞きました。

サービスづくりの根幹を担うAWSエンジニア

ーーまず、インフラチームの役割について、教えてください。

私たちのミッションは最新技術を活用し、より安全かつ快適にサービス開発・運用管理ができるよう環境を整えることです。

クラウドシフトが進んでいるとはいえ、未だレガシーなインフラも珍しくないのが金融業界。その中でもビットバンクは変化の激しい暗号資産業界に位置しているため、サービスのローンチ当初から先進的なサービスを維持拡張するために、全サービスをクラウドプラットフォーム(AWS)上に構築しています。

インフラチームの主な業務としては、暗号資産(仮想通貨)取引所「bitbank.cc」のアーキテクチャ設計、アプリケーション開発チームの要望に則したAWSのソリューション提案、インフラ構築、サーバレスログ基盤の運用管理があります。

また、アプリケーション開発環境を最適化するDevOpsの推進、IT統制要件を踏まえたセキュリティ・ガバナンスモデルの構築もインフラチームが担当しています。

さらに、AWSサービスのコストマネジメントや、昨今のリモートワークには必須のVPN環境の構築も、私たちの重要な仕事の一部ですね。

ーー担当領域がとても広いのですね。チーム内では、どのように役割分担しているのでしょうか?

インフラチームは現在、リーダーを含め7名で構成されています。7名それぞれのスキルや適性、希望をもとに、上記いずれかの領域をメインで担当している形ですね。

新たな挑戦「DevOpsの推進」&「よりセキュアなインフラ環境構築」


ーー石川さんは、インフラチーム内でどんな業務を担当しているのでしょうか?

私が主に担当している領域は2つあります。

1つは「DevOpsの推進」です。高品質なサービス開発のためには、開発者の利便性を高めていくことがとても重要です。そして同時に、その開発環境はIT統制要件に基づいて、しっかりと管理・運用されている必要があります。

この2点の良いバランスを維持できるよう、アプリケーション開発チームと連携して開発環境の最適化を進めるのが私の役割です。具体的には、GitLabの運用改善、開発者がスムーズにデプロイできる環境づくりなどに取り組んでいます。

そしてもう1つが「よりセキュアなインフラ環境の構築」です。本番の作業前に必ずログインする踏み台サーバーの開発・運用をメインで担っています。

ーー前職でも、これらの領域の経験はあったのですか?

実は、ほぼ未経験だったんです。私はSIerのネットワークエンジニアとしてキャリアをスタートしていて、前職でもネットワーク寄りのプロジェクトを担当していました。こうした業務に携わるようになったのは、ビットバンク入社後からです。

でも「やったことがないこと」は、それだけ「やりがいがあること」。もともとビットバンクに興味を持ったのも「先進的な分野で、新しいことに挑戦していきたい」と思ったからなんですよね。いま、まさにその挑戦ができているなと感じています。

もちろん、最初は試行錯誤しながらでしたが(笑)。普段から周囲にアンテナを張って自ら情報を取りにいき、課題解決を実践していく中で、徐々に必要な知識やスキルを身に付けていきましたね。

ーー入社してこれまで、特に印象に残っている取り組みは何でしょうか?

SELinuxというソリューションを利用して「踏み台サーバーから本番用アプリサーバーにログインする認証手段(ssh秘密鍵)を、より安全に管理できる仕組みを構築したこと」ですね。

このSELinuxは、運用が難しくて、国内では導入事例がほとんど見当たりません。そのため、情報収集にはとても苦労しました。
英語のドキュメントを読み込み、デベロッパーのメーリングリストに入って、効果的な方法を必死で探して。その甲斐あって、より安心・安全なサーバー運用が可能になりました。

2020年末のアドベントカレンダーで、この経験をもとに書いた記事を公開したら、想像以上に大きな反響があったのは嬉しかったですね!

▼アドベントカレンダーの紹介記事はこちら

「エンジニアからの情報公開」を社の文化に。アドベントカレンダーの成功を糧に、技術発信力を強化中 | ビットバンク株式会社
近年、年末になると色々なアドベントカレンダーが開催されています。ビットバンクも昨年初めて、Qiita上でこのイベントに取り組んでみました。 クリスマスまでの25日間、毎日更新される技術ブログは、エンジニアの「生の声」を届ける貴重な機会です。「会社の枠を超えて技術の発展に貢献しよう」と志すメンバーの熱い想いが伝わったのか、社内外からたくさんの反響が寄せられました。 ...
https://www.wantedly.com/companies/bitbank/post_articles/360406



ロジカルに動く開発体制で身に付いた、課題解決思考


ーービットバンクでの開発業務を通して、どんなスキルが身に付きましたか?

業務を通じてエンジニアスキルを伸ばせているのはもちろんなのですが、「仕事の進め方」においても大きく成長できたと思います。

というのも、ビットバンクの開発は、非常にロジカルでクリアな進行が特徴なんですよね。最初にきっちりゴール設定をするし、スケジューリングにも曖昧なところがない。組織として「課題の細部まで論理的に考え、解決策を共有して動く」文化があるんです。

これによって「課題を洗い出し、分析して、解決する」というフレームワーク思考が身に付き、タスク管理力を高められたと感じています。

ーーエンジニア組織全体として、そうした文化があるのですね。その中で、インフラチームには、どんな特徴があると思いますか?

熱意あふれるメンバーが多いチームだと思います。
AWSは毎日次々と新規サービスがリリースされるので、みんな関連ニュースを常時チェックしていて。誰かが「このサービスを使ったらどうだろう?」と声をあげると、そこから活発な議論が始まることが日常茶飯事です。

話し合いの結果、利用するメリットが大きいと判断されれば、すぐに導入が決まることも多いですね。この柔軟さも、エンジニアにとってありがたいところです。

また、サービス導入に限らず「何でも気軽に話し合える」雰囲気があるのがインフラチームの良いところだと感じています。

その特徴が現れているのが、リモートワーク中でもざっくばらんに話せるようにと、チーム用の「雑談部屋」をGoogle Meetで作っていることですね。
雑談部屋に立ち寄れば、オフィスで隣にいる人に話しかける感覚で相談や質問ができるので、全く孤立感なく仕事ができています。

スピーディーなサービス開発に貢献できる環境を


ーー今後の目標を聞かせてください。

開発者の利便性を高めるDevOpsをさらに推進していきたいです。
直近では、CI/CDの面で課題になっている基盤のリソース不足を改善し、デプロイするスピードを向上させることが目標ですね。

将来的には、AWSでポータビリティを備えたテスト環境を構築していきたいと思っています。

成長が続く当社では、今後、プロジェクトがどんどん増えていくことが予想されます。そのときに、簡単に立ち上がって超高速で進み、かつ同時並行できるテスト環境があれば、さらにスピーディーなサービス開発が実現できますから。

ビットバンクにジョインして約3年。可能性に満ちた暗号資産分野で、日々新たな挑戦を続けられることを、とても楽しんでいます。これからもインフラチームのみんなと一緒に、当社のサービスづくりをしっかり支えていきたいですね。

ーー石川さん、ありがとうございました!

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