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類似業界からの転職。エンジニア組織の強さの秘訣は、“改善の文化”だった。【社員インタビュー】

※本記事は2020年11月にnoteにて公開された記事の転載です。各情報は掲載当時のものです。


「1人ひとりが当たり前に、細かく業務の振り返りをしていて驚いた」

と入社当時の驚きを語るのは、システム部 APPチームバックエンド担当の村中 功一(むらなか こういち)。暗号資産売買を目的としたプロダクトにおける、サーバ側プログラムへの機能追加・改善・設計業務に携わっています。

前職が暗号資産運用会社と、類似業界で働いていた村中だからこそ分かる、ビットバンクの良い点・課題を率直に聞きました。


驚いたのは、組織全体のレベルの高さ

▲セキュリティの都合上、顔写真が載せられない村中。


──まず、ビットバンクに入社するまでの経歴を教えてください。

新卒で入社したのは、ITセキュリティ事業を展開する会社でした。そこで7年半務めたのですが、「モノをつくる仕事がしたい」と考えるようになり、暗号資産関連サービスのシステムづくりに携われる企業に転職したんです。

しかし、その会社の業績が思うように伸びず、人員を抱えきれなくなってしまった。そこで、提示されたのがビットバンクへの転職という選択肢でした。以前より社長同士が仲がよかったことから、前職の社長から人員の受け入れの打診があったようです。

元々ビットバンクは気になる存在でしたし、モノづくりにも関わり続けたいと思っていたので、2019年10月に入社しました。

──「気になる存在」だったのはなぜですか?

他の取引所にはない雰囲気を感じていたんですよね。うまく言語化できないのですが、サービスの1つひとつの挙動を取っても、こだわった作り方をしていると感じていました。

この取引所はどんな風につくられているんだろうと、開発手法などが気になっていたんです。

──暗号資産に関する事業を展開している点において前職とビットバンクは共通していると思うのですが、入社して感じた差異はありますか?

大きく違うのは、会社の規模。前職はシードフェーズの企業だったので、10名程度の組織でしたが、ビットバンクは80名規模です。

何より驚いたのが、全員の技術力の高さですね。前職では僕を含めて約3人のエンジニアで開発を進めていました。当時の仲間たちのレベルは高かったと思います。

当時は、大きな組織に入ると、技術力の平均値は下がると考えていたんですね。当然、高いレベルの人もいれば、そうではない人もいて、平均値としては以前の環境より下がるのではないかと。

しかし、ビットバンクはそうではなかった。現在、ビットバンクのエンジニア組織には約35人のエンジニアが所属していますが、全員のレベルが高く、知識も豊富。これには驚きました。

PDCAサイクルを高速で回す意識が定着している


──その他に、ビットバンクのエンジニア組織の特徴だと感じる部分があれば教えてください。

エンジニアが働きやすい環境が整っているなと感じます。たとえば、ビットバンクでは開発スコープをきっちり定めた上で開発を進めていくので、エンジニアにかかる負担が少ない。

つまり、手戻りが少ないんですよ。開発の方針が突然変わって「せっかくつくったのに…」となることがほとんどないんです。

──なるほど、それは確かに開発を進めやすい環境だと言えそうですね。

あとは、改善していく文化が根付いていることも僕にとっては新鮮でした。入社して早々、大きなプロジェクトのふりかえりが行われていたんです。プロジェクトにアサインされていたメンバーが主体的に発言をし、振り返りや反省点、次に向けた改善案を話している光景には驚きました。

前職では、個人がそれぞれ振り返りをすることはあっても、組織として振り返りを実施する文化があまりなかったので「これはすごいな」と。

しかも、トップダウンではなく、ボトムアップでそれぞれが振り返り、改善しようとするのが当たり前になっているんです。「振り返りをしなさい」と言われるわけではなく、メンバーが自発的に振り返りを実施している点に、魅力を感じましたね。

──PDCAサイクルをしっかりと回すことは、個人の成長にも大きく寄与しますよね。

そうですね。個人としても日々成長を実感しています。入社当時、私は設計に対して苦手意識がありました。しかし、しっかりと振り返りのPDCAサイクルを回すことで徐々に苦手意識を払拭できています。

エンジニアとしての幅が広がっていると感じており、やりがいにつながっていますね。

また、億単位のお金が流通するシステムを扱う緊張感や責任感も、成長を促進してくれていると思います。

──エンジニアとして、どんな点にやりがいを感じていますか?

やはり、モノづくりがしたいという想いを叶えられていることですね。あとは、改善の文化に関連する部分ではありますが、どんどんPDCAサイクルを回し高速でアップデートし続けられる環境は、エンジニアとしてモチベーションになりますね。

夢は「業界初の仕組みづくり」


──日々やりがいを感じられているんですね。現在はどんな業務を担当されているのでしょうか。

入社してから一貫してバックエンドのシステム改良や機能追加を担当しています。加えて最近は、サーバー側のプログラムだけではなく、インフラ周りの対応やシステムのダッシュボード化などにも取り組んでいます。

──今後、ビットバンクでどんなことに挑戦してみたいですか?

新たな機能追加をどんどん実装していきたいです。実はビットバンクの機能は結構シンプルで、まだまだ開発の余地があります。もっと、ユーザーが使いやすくなる機能性や利便性は追求できると感じています。

そのためには開発のスピードアップは欠かせません。まずは、そのネックとなっているチェックやリリース作業の自動化をさらに推進していきたいと思っています。

僕たちは金融サービスを提供しているので、万が一にもシステムが止まるような事態を引き起こしてはならない。従って、新たな機能を実装するたびに、その他の機能に影響を及ぼさないか注意深く確認しなければなりません。

現状では、コンポーネントごとのユニット・統合テストコードといったチェックは既に自動化できています。しかしサービス全体を俯瞰的に見るE2Eテストは、まだまだ手動で行う部分が多い状態。これを自動化すればリリースまでの時間をさらに短縮できそうだと考えています。

また、新機能のリリースは手動で行うことも多々あります。インフラの変更については、コンポーネント単位で変更の自動化はしているものの、全体的に文書化して手動で実施。データ変更も自動化がされていない状態です。

人間が作業するということは、ミスも起こりうるため、こちらも完全自動化まで進めて、より安全にお届けできるようにしたいです。そして、ゆくゆくは新たな機能追加を活発に実装していけたら、と思っています。

──改善すべき組織の課題などはありますか?

強いて言えば、スケジュール管理の甘さですかね。もちろん納期を定めて開発をスタートするのですが、ゆとりが無いギリギリのスケジュール感でリリースを求められる場面があるんです。

組織全体としてスケジュールの見積もりに対する意識を向上させ、よりスケジュール通りに開発が進む環境を構築していきたいと思っています。

──最後に、ビットバンクで実現したいことをお聞かせください。

機能テストができる環境を、ユーザーに一般公開するシステムをつくってみたいなと思っています。これは、CTOの野田が発案したアイデアなのですが、社内だけでなくユーザーに協力してもらいながら改善・実装していくのは、国内の金融業界だと前例がほぼありません。新たな取り組みとして、業界にとっても意味があると思っているので、私個人としてもぜひトライしたいですね。

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