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プロダクトデザインとコミュニケーションデザインの二刀流で活躍するまで【社員紹介:中村さやか】

今回ご紹介するのはデザイナーの中村さやかさんです。前職ではWebデザイナーとしてコミュニケーションデザイン領域を極めていました。現在ビットエーではプロダクトデザイナー(UI/UXデザイナー)としてプロダクトデザイン領域を習得し、プロダクトデザインとコミュニケーションデザインの二刀流でクライアント先で活躍されています。デザイナーエースの心構えや行動が分かる内容になっています。ぜひ最後までお付き合いください!

【プロフィール】
名前:中村さやか(なかむら さやか)
経歴:美大・ 日本画学科出身。Web制作会社にデザイナーとして新卒入社。
   社会人6年目でビットエーに転職。教育事業でICTシステムのプロダクトデザインを担当し、
   2022年同プロダクトでグッドデザイン賞を受賞。
趣味:植物を育てること・海を眺めること・寝ること

キャリアと転職

今までのキャリアを教えてください。

前職ではデジタルマーケティングを主軸にするWeb制作会社でデザイナーをしていました。当時はコーポレートサイトやブランドサイトなどWebを中心としたコミュニケーションデザインの経験を積んでいました。

キャリアのはじめは、ひたすらLPやバナーを量産していた記憶があります。私はデザイン学科出身ではなかったので、毎日千本ノックのように手を動かすことで、デザインの素地ができたと思います。下積み時代は大変でしたが、デザインの筋力がつけられた大事な時間だったと思っています。

4、5年目くらいで、情報設計段階から積極的にプロジェクトに関わるようになりました。というのも、さまざまなプロジェクトに参画する中で、クライアントの修正が表層の部分だけでなく、そもそもの情報設計からの指摘が多くあり、プロジェクトがスムーズに進められない歯痒い経験をしました。そのことからディレクターに情報設計を丸投げするのではなく、デザイナーも情報設計に染み出す必要性を感じました。そうすることで受け身ではない提案できるデザイナーになれるのではないかと考えていました。独学で情報設計を学びながら、実務のほうではディレクターの手薄な案件などでワイヤーフレームを書かせてもらいクライアントに提案していました。

転職の経緯を教えてください。

情報設計の業務にかかわっていくなかで、プロダクトデザインに携わりたいという気持ちが強くなり、転職を決意しました。

今まではコミュニケーションデザインの分野で「ブランドや商材をどう訴求して購入してもらうか」を解決するためのデザインをしていました。でも、購買以外のユーザー行動の検討もしてみたいという気持ちや、当時話題になっていたデザインシステムにもすごく興味があって、そういったものにより深く携われるのはコミュニケーションデザインよりもサービスやシステム開発などのプロダクトデザインだと思ったんです。

当時は事業会社を中心に選考を受けていました。しかし、プロダクトデザインに関わった経験がなかったこともあり、どんな事業に関わりたいかを決め切ることができず…。転職途中で、プロダクトデザインに関われるパートナー会社に方向転換して探した中で、ビットエーに出会いました。

ビットエーの入社の決め手は何でしたか?

面接で現場デザイナーやマネジャーと話す中で、熱量高く話を進めてくださったこととクライアントへの深い事業理解が面接の中で伺えたことで、この会社ならやりたいキャリアが実現できると感じました。

ポートフォリオに対しての質問や深堀りが多く驚いたのも覚えています。情報設計から関わったWebサイト案件では「どのタイミングから関わったのか」や「どんなところを課題に思って、どのように解決していったのか」などたくさん深掘りをしていただいたことが印象的でした。ポートフォリオは気持ちを込めて作っていたので、ビットエーの面接では興味を持って質問してくれることがシンプルに嬉しかったです。

ビットエーの入社後は、想像していたよりもすぐにプロダクトデザインに携われるチームに配属されました。願っていたプロジェクト内容でワクワクした反面、プレッシャーも感じましたし、成長痛が痛かったです(笑)




ビットエーのお仕事について

現在のお仕事について教えてください。

入社してからずっと教育事業でICTシステムを手がける会社に常駐し、デザイナーとして小中学校向け保護者連絡サービスの開発チームに所属しています。UI要件検討→UI設計→詳細仕様検討→開発接続が主な業務です。

参画当初はどんな業務を任されていたのでしょうか?

私自身がプロダクト開発は初めてだったので、初期は小さなパーツの操作を設計するところから少しずつ携わりはじめました。その後、比較的機能がシンプルなネイティブアプリを中心に担当させてもらいました。今までWebしかデザインしたことがなかった私にとって、ネイティブアプリの開発は新鮮かつチャレンジングな環境でした。アプリエンジニアの方に協力を仰ぎながら、じっくり腰を据えてネイティブアプリの特徴や仕様の理解を深めていきました。

入社1年目くらいで、Webの管理画面側などのUI設計も任せてもらえるようになりつつ、デザインシステムの設計にも携わるようになっていきました。前職でもデザインガイドラインなどのデザインシステムに近いものの設計はしていましたが、プロダクト開発のデザインシステムの設計は初めてだったことと、今まで関わったものより複雑で、難易度が高いと感じていたので、メインで主導することができて光栄でした。

クライアントとの距離感を伺いたいです。

クライアントとはプロパーとパートナーという線引きはなく、同じプロダクト開発をする「仲間」のような感覚をいつも持っています。

今までは、制作途中にクライアントにちょっとした相談や壁打ちしてもらうのはかなりハードルがありました。しかし、現在は常駐型という特性もありクライアントの方と互いに意見交換しながら、一番いい策を模索でき、密なコミュニケーションをとれています。クライアントの指示出し通りに作成・修正を繰り返すのではなく、対等に議論し納得しながら、私自身気持ち良く進められています。

このようにクライアントとフラットに働く環境が築けているのは、先に参画していたビットエーの先輩方のおかげだと思っています。先輩方が対等な付き合いの先で成果を出してきたおかげで、クライアント側も私が参画する際に「チームの仲間」として迎え入れてくれました。そういう信頼構築が既にある中で仕事が始められたことはとても安心感がありました。

中村さんの強みはなんでしょうか。

今の現場で得たプロダクトデザインのスキルと前職のコミュニケーションデザインのスキルの両軸を持っていることだと思っています。特にプロダクトの初期はプロダクト自体がどうあるべきかのプロダクトデザインとそれをユーザーにどう届けるかのコミュニケーションデザインのバランスはとても重要だと思っています。

ただ、サービスの立ち上がり初期はコミュニケーションデザイン専任の人をチームに入れる時間とお金の余裕がないことが多いので、プロダクトデザイナーがコミュニケーションデザインの知見も持っているというのは強みとして活かせたのかなと思います。

例えば、ブランドパーソナリティ作成の提案を行いました。既に外部パートナーの方に作ってもらったブランドロゴがあり、使用規約に近いガイドラインはありました。しかし、それだけでは足りないと思っていました。初期のプロジェクトメンバーでもそれぞれでロゴやブランドの捉え方は微妙に違いました。なのでロゴをはじめとするブランドの共通認識を作るため、ブランドの人格を作るワークをチームで実施し、そこからブレイクダウンしてブランドガイドラインを作っていきました。

ガイドラインを作ったことで、販促物やサイトを作るときにブランドとしてブレてないかジャッジできるようになり、メンバーが増えてもブランドを同じ目線で語ることができる土台が作れたと思います。



最後に今後の目標を教えてください。

ビットエー内でプロダクトデザインができる人をもっと増やしていきたいと思っています。現在クライアントが求めているプロダクトデザイナーに対して、社内の人材が足りないというのが現状です。私自身デザイナーの採用に関わらせていただいてるのですが、即戦力になるプロダクトデザイナーを採用することはなかなか難しいなと感じています。なので、現段階でUI/UXやプロダクトデザインの経験がなくてもデザインの素地があり、これからプロダクトデザインに挑戦していきしたい人を積極的に採用していきたいと思っております。

例えば、情報設計など上流工程に興味があり、実際に行動している人はぜひ一緒に働きたいと思います。また、コミュニケーション能力が高い人とも一緒に働きたいです。プロダクト開発はチームで進めていくものなので、論拠立てて説明しプロジェクトを前進させる、コミュニケーション力も重要なスキルだと考えています。

私自身UI/UXやプロダクトデザイン未経験でビットエーに入社し、この2年で一定のところまで力がついたと思っています。次はプロダクトデザインのプロフェッショナルになりたい人をサポート出来るように貢献していきたいと思っています。

いかがだったでしょうか?ビットエーには他にもデザイナーとして活躍している社員がたくさんいます!併せてこちらの記事も読んでいただけたら幸いです。

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