プライシングスタジオが何をやっている会社なのか、多くの人に知ってもらうためにどんな仕事をしているのかをプライシングスタジオのメンバーに聞いていく「お仕事インタビュー」企画を始めます。
第1回目は、プライスコンサルタントとして、活躍している有本さんにプライスコンサルタントについて聞きました!
1.プライスコンサルタントってどんな仕事ですか?
企業の商品やサービスの値段を決めるのを手助けする仕事です。
どうやって手助けするのかというと、2つの武器を使います。
1つ目は「Pricing Sprint」という僕らのツール。
実際に世の中の人がその商品・サービスに対して、どう思っているのか、どう評価しているのかという情報をPricing Sprintで集めて定量的に整理して、「この値段だったらこれくらいのお客様が買ってくれます」といったデータを出します。
2つ目は、僕ら自身。
「Pricing Sprint」で整理した情報を、お客様にとってどういう価値があるのかストーリー立てて整理する、そして、お客様にそれを伝えて、実際に価格を変更するまでをサポートする、というのが僕らの仕事になっています。
お客様に「この価格で良かった」と思ってもらえるように、ちゃんとストーリーを作るっていうのが僕らの仕事ですね。
僕らが介在することで、お客様が満足をして納得をして、データから見えるもの以上の価値を整理してあげる、というのが僕らの役目ですね。
2.どんな人から依頼が来るのですか?
今は、実際に世の中にあるいわゆる「モノ」(飲み物、食べ物とか)というよりは、SaaSやサブスクの事業者さんのようなサービス事業者さんからが多いです。
モノの値段というよりも、サービスの値段の方がつけるのが難しいんです。
似たようなサービスだけど価値は少し違うとか、同じ値段でも感じる価値が違うとか、色々あります。
どんどん価値が変わるからこそ、商品とかサービスの価値が変わる度に値段を考えることが多く、価格を決めることが難しいんですね。
3.普段の業務内容について教えてください。
朝出社したら、1日のタスクを整理してから、タスクを行います。
午前はお客様との打ち合わせが入ることが多く、そこで新しいタスクが出たら午前にそのまま行うことが多いです。
午後にはチーム定例があるので、そこでみんなのタスクの状況などを確認します。
自分が時間が空いていたら、誰かのタスクを巻き取ったり、逆に自分が手一杯なら助けてもらったりなど、タスク状況を相談するための社内MTGを毎日行っています。
その後は、予定されているお客様との打ち合わせに向けた課題解決の検討と、資料の作成などを行います。課題解決の検討では、色々な視点を取り入れるため、みんなで話しながら、決めていくことが多いです。
通常の一日だとこういったことをしていると、終業時間になりますね。
4.やりがいを感じるのはどんな時ですか?
お客様が納得してくださる時です。価値を感じていただけている時、という言い方もできますね。
自分が提供できている価値は、全部お客様と一緒に作っていると思っているんです。
なので、整理してお客様に見てもらって、ブラッシュアップして結論が出ると、お客様に価値を感じてもらえていると感じ、僕自身もやりがいを感じるんです。
たとえば、僕らはお客様と一緒に働く時、お客様のサービスや事業がどのようなものなのかを考えます。
その際、「この整理っていいですね」という風に言ってもらえる時は、まずその段階で嬉しくなります。
「この価格いいですね。これでいきましょう。」と、提示した価格にお客様が納得して、その価格に価値を見出してくださるという時は、さらに良いなと思います。
バリューの中で、僕が一番好きなのが、「誇りに思える仕事を」なんです。
さっき話したように、お客様が納得して喜んでいる時に誇りに思えてすごく嬉しいんです。
5.仕事をしていて大変だったことを教えてください。
まだ解決できていない課題と向き合うときですね。
プライシングの世界には、お客様の感じている課題の中で、まだ僕らにとって未知のものもあります。そういったものをどう解決していくのか、新しく課題解決の方法を作るということもやってます。
それが、この世にもまだ解がない問題だったりするんですよね。
その未知を、まあ大変なんですが、解決策がないから作りにいかないといけない。
大変だからこそ、やりきれると楽しいし、今後のお客様に価値をより提供できるはずだから、それはやりがいにもなります。
仕事は未知な方が、チャレンジングで面白いなと思うんですよね。
僕、簡単な仕事は好きじゃないので。難しい仕事の方が好きです。
6.仕事をする上で心がけていることはなんですか?
2つあります。
1つ目は、お客様のことを絶対に忘れない事ですね。
お客様に向かって仕事をしているので、お客様のためになるかっていうのは絶対考えておかないといけない。
お客様が自分たちと一緒に仕事をしている理由であったり、何を求めているかをちゃんと忘れずにやらないと、その仕事の意味がなくなってしまうことがあるので、そこは絶対に忘れないようにしています。
2つ目は、考えるべきことを考えてから仕事するということですね。
よくイシューを考えるとか言うんですけど、めちゃくちゃ大事にしています。
時間は限られているので、仕事する上では、必ず考えるべきことを考えて、本当に意味のあることだけしっかり考えていくということを常に意識しています。
仕事に効果的なことだけやろうっていうのは、意識していますね。
7.この職業には、どんな人が向いていると思いますか?また、資格は必要ですか?
まず、資格はいらないですね。
素質は、1つ目に、好奇心です。
ちゃんとお客様のサービスに興味が持てたり、未知の課題に興味を持てたりという好奇心は重要だと思います。
2つ目に、考え続ける体力があることです。
この仕事はずっと考えないといけないんですよね。
価格って事業の価値に紐づいていたりするので、本質的なことを考え続けないといけないんです。なので、考える体力を持っている人の方が、向いていると思います。途中でギブアップしちゃうと、そこでお客様に対する価値が止まるので、考え続けることは大事ですよね。
逆に言うと、考えることが好きな人が向いている人なんでしょうね。
僕もですし、うちのメンバーって考えることが好きな人が多いです。
8.この仕事に興味を持ってくれた人に向けて一言ください!
僕らが大事にしている価格ですが、僕は「価格は事業の映し鏡みたいなもの」であるべきと思っています。
価格を知ることで事業を知ることもできるので、価格だけでなくビジネス自体に興味があったり、ビジネスを考える事が好きだったりする人は楽しめる仕事だと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございます。一緒に話せる日を楽しみにしています。
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