なにをやっているのか
『KIBO宇宙放送局』宇宙と地上をリアルタイムにつなぐ世界唯一(※)の放送局です。「ネットとデザインの力で、宇宙への扉をあらゆる人々に開放すること」というビジョンのもと、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」に開設。「宇宙の初日の出」をみんなで眺めるカウントダウン配信など様々な試みを実施しています。※https://www.jaxa.jp/press/2019/11/20191106a_j.html
『This is 嵐 LIVE 2020.12.31』2020年の大晦日に東京ドームから生配信された嵐の活動停止前のラストライブのインタラクティブセクションを担当。アーティストとファンの「つながり」をつくる史上最大規模のオンラインライブをつくりました。
PROJECT DESIGN STUDIO
2000年の創業以来、バスキュールは、インターネットやデバイスなど社会のコミュニケーション環境の進化と並走しながらインタラクティブクリエイティブの可能性を追求し続けてきました。
2021年には「プロジェクトデザインスタジオ」を掲げ、今までつながっていなかった領域をつなげることで新しい価値を創出し、ワクワクする未来のスタンダードをつくりだすチームだと、明確に自分たちを定義しました。
広告、メディア、プロダクト、スポーツ、教育、モビリティ、都市開発、そして宇宙。こんな未来にたどり着きたいという好奇心と、社会へのデジタルテクノロジーの浸透を背景に、さまざまな企業との共創を実現しながら、わたしたちのクリエイション領域は年々拡大しています。
これまでに担当したプロジェクトで、カンヌやOneShow、メディア芸術祭など、数百に及ぶ国際的なクリエイティブ賞を受賞しています。会社の規模は約40名と大きくないのですが、国内のデジタルクリエイションの発展の一翼をになってきたチームだと自負しています。
▽プロジェクトの事例はこちら
https://www.bascule.co.jp/
なぜやるのか
『NESCAFE GOLDBLEND Barista i COFFEE MOMENT ENSEMBLE』全国のコーヒーマシンのリアルタイムのブリューログを、音楽に変換するピタゴラ装置を開発。嗅覚と味覚で楽しむコーヒーに、視覚と聴覚を加えて体験価値の増幅に挑みました。
『VR Real Data Baseball』プロ野球選手の実際の投球データをVR内で忠実に再現。プロの球に挑戦できる夢の野球体験を提供するVRコンテンツ。大谷選手に自分の投げた165kmのボールに、バッターとして挑むという夢の企画も実現しました。
PLAY WITH FUTURE
あらゆるモノゴトがインターネットに繋がるようになった今、スクリーンやフレーム、デバイスの制限も超えて、私たちのクリエイティブ領域は急速に広がっています。ビジュアルで表現できる領域だけでなく、社会の習慣や行事までも、その体験価値を向上させるデザインの対象となってきました。
数百万人が参加するソーシャル×年中行事企画、視聴者参加型テレビ番組企画、流星見地に連動するイルミネーション企画、トラックマンデータとVRを連動させた打てる野球中継企画、世界初(※)のトライとなる双方向配信可能な宇宙スタジオ開設など、バスキュール発の構想は業界の壁を飛び越え、多くの人々を巻き込みながら現実となり、成果を残しています。
私たちのビジネススタイルの基本は、従来の広告主との受発注型ではなく共創型。まず自分たちが信じるビジョンを提示し、企業と共創関係を築き、プロジェクトフィーをいただきながら、ゴールに向けてともに切磋琢磨するというスタイルです。
世界のコミュニケーション環境の変化とともに、20年に渡る試行錯誤を続けてきた今、強い風を感じています。この風を追い風にするか向かい風にするかは自分たちのスタンス次第。バスキュールはまだ見ぬ体験を追い求め、常に挑む側に立ち続けたいと考えています。
※ https://www.jaxa.jp/press/2019/11/20191106a_j.html
どうやっているのか
『音声AR』聴覚を拡張して、現実空間にエモーショナルなストーリーを重ねることができる技術を開発。美術館、観光、イベントなど様々な空間で演出の可能性を広げています。最近ではドバイ万博日本館でも導入。
『MeteorBroadcaster』日本上空に出現した流星を、日本各地に設置したアンテナでリアルタイム観測し、スマホやイルミネーションなどさまざまなデバイスに通知するシステムを開発。プラネタリウムや学校での常設など、すでにたくさんのプロジェクトを実現。特許取得済み。
◇チーム体制
スタッフは常に40人前後。 プロジェクトを生み出すプロジェクトデザインチームと、プロジェクトの体験をつくり出すエクスペリエンスデザインチームの大きく2つのチームに分かれています。プロデューサー、ディレクター、デザイナー、エンジニアなど職種ごとに、案件の規模に応じて 1案件につき4~5人、規模が大きいときには10人以上で担当します。職種関わることなく、全案件にプロジェクトオーナーを設定しており、仕事に深くコミットできるチャンスに恵まれた環境です。
企画制作の案件がほとんどですので、デザイナーもエンジニアもブレストに参加するなど企画から携わり、チームでつくります。これまでにたくさんのクリエイティブ賞をいただいていますが、在籍するスタッフの多くは、その前職では大きなプロジェクトに携わったことがなく、もちろん受賞歴もないという人ばかりです。勇気をもって踏み込んでもらえれば、やりたい事に挑戦でき、その成果が得られる環境だと考えています。
◇プロジェクトについて
プロジェクトは大きく分けて、自主開発案件と受託案件の2つ。
未来の体験づくりのための自主開発案件を継続していることは弊社の特徴です。最近では、企業レベルでの共創プロジェクトが実現しています。具体的には、JAXA、SUBARU、Twitter、電通ライブなど日本を代表するコミュニケーション企業と協業し、オリジナルプロダクトやサービスを開発しています。
また、テレビ、WebPR、Fintech、宇宙開発などさまざまな領域の企業とのJV設立、出資など、業務連携を進めているのも同業他社にはない弊社の特徴だと考えています。
受託案件は、直接取引案件と広告代理店経由案件がありますが、数も規模も直接取引案件の方が大きいのが現状です。最近は、未来の体験を作るべく、数年にわたる継続したプロジェクトも多く、企画書&プロトタイプ、ワークショップが納品物ということも少なくない状況です。