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ここを自分の「成功体験」にする。立ち上げ期を経験したエンジニアの決意

王 冠 - Guan Wang

中国 瀋陽出身。大学生時代、地元中国の日系企業でインターンシップとしてエンジニアのキャリアをスタート。新卒で同社へ入社し、日本にある本社へ異動。その後、中国へ戻りゲーム会社を起業しiOSエンジニアとして従事。その後、再び日本でリサーチ会社や広告代理店に勤務。2015年にグリー株式会社(以下「グリー」)へ入社し、2018年5月にグリーの子会社アウモ株式会社(以下「アウモ」)へ出向。現在は開発グループ アプリチームマネージャーとしてiOSエンジニアに従事。趣味はスノーボードと山登り。



これまでの経歴

大学時代、中国の日系企業でエンジニアのインターンシップをしていました。その企業から新卒で内定をいただいてたので、大学を卒業してその会社に入社したんですが、その後すぐに配属予定先の部署がクローズしてしまって、本社のある日本に転勤することになり、新卒時代は大阪で過ごしました。とはいっても、日本に来る前から日本の文化に触れてみたいという思いはあったので、転勤に対する抵抗感はなく決まったときは楽しみでしたね。

入社後何年かして、もともと興味のあったゲームづくりを本格的にやりたいという気持ちが膨らみ、中国に戻って学生時代の友人と3人でゲーム会社を立ち上げました。当時は社員が3人しかいなかったので、エンジニアから雑務からなんでもやってましたね(笑)。

会社を立ち上げた頃は、ちょうどiPhoneが大ブレイクしていた時期で、アプリゲームの需要もかなり高まっていました。個人がゲームを作れる時代になったこともあり開発を始めたんですが、なかなか思うようには進まず、1年半くらいでその会社はクローズすることになってしまいました。その後は、以前から仕事で関わりのあった日本のリサーチ会社に入ることになり、再び日本に戻って東京で働き始めました。


やりたいことから逆算して目指した場所

それまで何社か経験してきた中で、toCサービスをつくれる企業に入りたいという思いが強くなっていきました。転職の軸としては、インターネット×エンターテインメントのジャンルの企業を中心にみていて、複数の企業が候補にありました。その中でも、自分が一番入りたいと思っていた会社がアウモの親会社のグリーだったんです。

自分が中国でゲーム会社を運営していた当時、グリーはすでに中国でも有名な企業だったので、こんなに大規模なユーザーを抱える日本のゲーム事業って純粋にすごいなっていう思いがありました。日本のサービスがめちゃくちゃ成長してる印象をもってて、「自分もその中に入りたい」と思ったのが、グリーでの仕事に憧れを持ったきっかけです。

ただ、グリーは最終面接で落ちてしまったんですよね。でも選考を受けたときにすごく魅力のある会社だと改めて認識できたので、その時はまたどっかのタイミングで選考を受けたいと思いました。そして、2年後に再びチャレンジして受かって入社したという経緯です。



志願していたメディア事業への転身

グリーに入社する前にもゲームを作っていた経験があったので、最初は開発本部でアプリ開発のサポートを担当してました。その後一旦iOSから離れて、PCゲーム向けのプラットフォームでクライアントアプリケーションの開発をしていました。そこで、現在アウモの開発組織で一緒に働いてる堀江さん天野さんにも出会えました。

そこからメインでtoCのサービス作りをやっていける環境を望んで、アウモへの出向を検討し始めました。当時はまだアウモが設立したばかりの時期だったんですが、その時に面談をしてくれた方がグリー入社後に業務で関わっていた生方さん(現 アウモ執行役員/事業開発本部 本部長)だったというのもあり、安心感がありましたね。話を聞いて、このタイミングで入ったらいろんな経験ができると思い、アウモに入ることを決めました。


想像以上に成長できた0→1のフェーズ

アウモに入って最初に担当したプロジェクトは、iOS初期版のリリースでした。アプリに関しては、まだほとんど手を付けていない状態から開発を始め、およそ2週間くらいでリリースしたのを覚えています。

その後に開発したSNS機能も当時は仕様書を作る人がいなかったので、自ら手を挙げて仕様書から作ったりしてました。すごいベンチャー感がありましたが、その方がいろいろ挑戦できて面白かったです。人が少なくてリソースが足りなかった頃もあったので、今いるメンバーたちが集まってきてくれて本当に心強いです。



主担当プロジェクトでの学び

これまで担当したプロジェクトの中では、ユーザーがおでかけについての記事を書いて実際にaumoに投稿できるという「記事投稿機能」が印象に残っていますね。iOSエンジニアは当時自分一人で、機能が複雑だったというのもあり、多くの学びがありました。

他にはサービスの機能でなくても、開発側が使う機能として、ソースコードの品質を揃えたり、Swiftlintを導入することにより、複数人で開発するようになってもコーディングをある程度統一されるようにして、それを自動的に適応できるようにしたことで、チームとしての開発がしやすいように整えていきました。


本質的に『そこにある課題』を解決していく

自分の手でサービスを前よりも良い状態にできるのがエンジニアの仕事だと思っています。技術に拘りがある人もいれば、幅広く技術を勉強したい人もいて、もちろんどちらも重要なことなんですが、それはあくまでも「手段」であり「目的」ではないので、本質的な課題解決ができるかっていうのを常に目線の先に置いています。その思いもあって、インターネットを通じて世の中をより良くしていくことがエンジニアとしての自分のミッションですね。

よく、アウモの開発組織の特徴を聞かれるんですが、メンバー全員が「問題を解決する」という意識が高いと思います。例えばなにかの事象が起きたら、それを解決するためにどういう技術を使って、どうしたらいいかを考え抜くし、起きなかったとしても常に意識して仕事してますね。

会社や組織によっては、調査だけで終わってしまったり、仕方がないと放置してしまったりするところもあるとは思いますが、ここでは提案から振り返りまでの一連の流れを欠かすことなく、どんな場面でも当たり前にやっています。



求めるものがすべて揃う環境とは

アウモの開発組織は、仕事に関しては「自由度が高い」ところが特徴だと思っていて、個人がやってみたいことやチャレンジしたい技術があれば、基本実現できる環境です。もちろん、アウトプットをちゃんと出す前提ではありますが、そこの容認範囲も比較的広く、決定スピードも早い方だと思います。

開発組織に限らず、みんなチャレンジ精神が旺盛ですね。いま急成長しているWeb記事の他に、今後はロケーション比較サイトやSaaS領域の拡大、長期的には海外展開なども視野に入っていて、社内の人数規模からしても手を挙げていろんなことに挑戦できるチャンスが転がってるような絶好のタイミングで働けてると思います。

あとは、元気な組織だと思いますね(笑)。それだけ聞くと普通かもしれませんが、アウモは一人ひとりが楽しんで働くことが、結果としてユーザーやサービスの楽しさに繋がってるという思いがあるので、自然に会社全体が明るい雰囲気になってるんだと思います。


「良いサービスが提供できている」ということ

立ち上げ初期に比べると、Web記事の事業が急速に拡大していたり、サービスをつくればつくるほどユーザー数も右肩上がりになっていて、いまではプロモーション活動によるものでなくても自然にユーザー規模が拡大していってます。それって、日々良いサービスを提供できている証拠なんじゃないかなと思います。

aumoは誰もが身近に感じる「おでかけ」というジャンルのサービスなので、将来的に規模の大きいメディアになっていくチャンスが十分にあると思います。今まで自分はいくつものサービスに携わってきましたが、ものすごく成功したといえるサービスがなかったので、日々の成長を感じられるからこそ、それをaumoで実現したいという強い思いがあります。



立ち上げ期を経て、やるべきことはまだこれから

数ある企業の中でアウモで働く理由としては、規模拡大のチャンスがあるというところですね。これまで中国や日本のtoCサービスをいくつもみてきましたが、大規模になっていったり、逆に消滅していったりと、両極端な結果を目の当たりにしてきたので、誰もが使うような大規模サービスを生み出すことの難しさを認識しつつも、それをやり遂げることを目指しています。

開発者としては、ユーザーが楽しめるような機能をこれからもつくっていきたいと思っていて、それには高い技術が求められるので、開発組織が大きくなるにつれて今後も多くのプロジェクトを走らせていけるようになれば嬉しいです。現時点では企画段階のものも、近い将来にリリースをして、今後も多くのユーザーからいただいた反響をサービスに活かしてより高い価値が提供できるようにしていきたいですね。


サービスが成長する実感、他にはないこの経験の先に

自分としては、「人の生活の一部となるサービスをつくりたい」という目標があります。先ほどもお話した通り、もともとtoCのサービスをつくりたいっていう想いがあって、多くのユーザーに自分たちがつくったサービスを使ってもらいたいと思っています。
一回しか使われないようなサービスをつくれる人はたくさんいるかもしれないけど、ユーザーが頻繁に使いたいと思うサービスをつくるのって本当に難しいことで、それを段階を踏みながらやり抜くことで、多くの人の心を動かせたらいいなと思います。

成長途中のtoCサービスをつくっている楽しさは、サービスを使っている人の生の声が聞けるところですね。ユーザーから意見や感想がもらえるのって、想像以上に作り手のやりがいに繋がるんですよね。例えば、新しい機能や使いやすい機能をリリースしたら、ユーザーさんが喜んでくれる。逆にバグとか不具合が発生してしまったときは、それについて意見やアドバイスをもらうことができる。

リアルタイムで日本中の多くの人々に影響を与えられる仕事ってなかなかないじゃないですか。サービスを通じて人の心を動かすってことがずっとやりたかったので、多くの反響があるのもいまの仕事の醍醐味ですし、これからそれをもっと増やしていきたいです。


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