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「守り」から「攻め」への挑戦。事業を牽引するシニアエンジニアが目指す未来

天野 桂輔 - Amano Keisuke

大学院卒業後、2013年に新卒でグリー株式会社(以下「グリー」)へ入社。プラットフォーム部に所属し、SNS上でのユーザ投稿の監査や社内ツールの機能実装などを担当。その後、ゲーミングプラットフォームにおいてクライアント開発やペイメント業務を経験し、2020年4月にグリーの子会社アウモ株式会社(以下「アウモ」)へ出向。現在は開発グループでサーバーサイドエンジニア・シニアエンジニアとして従事。趣味はダーツ、筋トレ、お酒。

エンジニアを目指すきっかけ

大学院で情報セキュリティ関連の研究室にいたとき、もともと興味のあったインターネット関連企業でインターンシップを経験する機会があったんですが、実際会社に入って感じたことは「組織が大きすぎて自分の成果がどこに繋がっているのか全然わからない…」ってことでした。それに物足りなさを感じて、当時研究室でコードを書いていたこともあり、自分でモノをつくってそれが成果として実感できるような仕事がしたいと思って、エンジニアを目指しました。



これまでの経歴

当時、ユーザー規模が大きくてプラットフォームかインフラ周りをみれる会社を軸に就活をしていて、それがグリーでは叶えられると思い入社しました。最終的にグリーに決めた理由は、他社と比較しても割とべンチャー気質でバリバリできそうな環境が整ってると感じたのと、面接してくださった方々に惹かれたのが大きかったですね。

その頃、「UltraSPARC Tx におけるメモリプールを用いた暗号処理のオフローディング方式の高速化」っていう結構マニアックな研究をしてたんですが、最終面接で藤本さん(グリー取締役 上級執行役員 最高技術責任者)と話したときにそれを知ってくださってて一緒に議論もしてくださったんです。それがすごく刺激的な経験で、こんな風に知見が豊富で優秀な人たちがいる会社で働きたいなと思ったのをすごい覚えてます。

最初の配属は、グリーのプラットフォームにあるパトロールチームでした。そこはSNSの監査をする部署で、監査担当者の業務負荷を下げるために、自動でユーザー投稿の検知や画像の判別をできるようにするといったことを担当してました。運用の手離れができてきたタイミングで配属になったPCゲーム向けのプラットフォームでは、引き続きサーバーサイドをやりつつ、クライアントサイド・ペイメント周りなど、徐々に担当領域が広くなっていったのも良い経験でした。


メディア事業への転身を直感的に決めた理由

僕は今まではどちらかというと守りの部隊で、いかにアラートを鳴らさないかということばかりやってきました。でもここは逆で、スピード感をもってガリガリできるんじゃないかなって思ったんですよね。いくつか出向のお話をいただく中で「aumo」のWebとアプリを見て、一番業務のイメージがしやすかったってのもありました。事業もこれから伸びそうで、このタイミングでアウモに身を置くのは面白そうだなって思って。

アウモに来るまではずっとPHPを触ってたんですが、RubyとかRuby on Railsとか自分にとって新しい技術に触れる機会があるってことと、今後もその機会がどんどん増えていくことも魅力でしたね。立ち上げのフェーズでいろんなことに挑戦しやすい雰囲気があったので、自分もすぐに入り込めそうだなって思いました。



初めての主担当プロジェクトで得た大きな成果

僕がアウモに入ったとき、事業的にも方向性をアップデートするフェーズだったこともあって、一気にサイトの構造を変える必要があったんです。それまでURLはクエリパラメーターでページを変える構成だったんですけど、パスで変える構成に大幅変更しました。その次に着手した速度改善では、そもそものデータベース構造は変えずに、フロントエンドの構造がSSRではあってCSRだったたところを、ほぼSSRで完結できるよう大幅に変えました。

さらに大きいところだと、ジャンルやタグごとの施設情報を一覧表示するカテゴリページの追加と、UIの大幅リニューアルです。フロントエンド・バックエンドともに大規模な改修が入る比較的難しい課題でした。これは、ユーザーがおでかけ情報を検索したときに、より細かい地域区分やカテゴリに分けて表示ができるようにしたいというのが背景にあって、この取り組みにより施設情報×カテゴリといった今までよりさらに細分化した情報を出せるようにしました。

それまでは、慣れるために個別でいろんな業務を任せてもらってたので、主担当になって広い範囲をみさせてもらうのはこのプロジェクトが初めてだったんです。自分的にも担当領域を広げられた実感もあり、プロジェクトも評価してもらえて、入社半年で全社MVPをいただくことができました。


技術の幅を広げるため、未知の領域に飛び込む

僕は、どちらかと言うとモチベーションファーストではないんですが、未経験なことにチャレンジし続けてきたタイプでした。安定的なところにずっといたいってのとは逆で、新しいことを身に付けたいなら、まずは環境を変えて自分の行動を変えるって感じですかね。
これまでも、まだ着手していなかった機械学習を取り入れてみたり、全く触ったことのないペイメント領域をやるようになったりと。厳しい環境に身を置くことで、勝手に技術力があがっていく感じですかね。なんか、あんまりお手本にはならないかもしれないですけど(笑)。

いまの開発組織は一人の守備範囲が広いので、どうにかしてキャッチアップするって環境に身を置けるってのもあります。そこがアウモの良い文化とも思いますね。ただ挑戦するだけではなくて、それを深ぼって一人前になるまでやり続けて初めて挑戦したって言えるんじゃないかなぁとかは思ったりします。



優秀な人たちの中でも当たり前の存在になること

みなさんも言われてますけど、グリーの藤本さんとかはもう神様みたいな存在で、もちろん僕もそう思っていて崇拝している感じです。
僕は「憧れとしている人」と「自分がなりたい人」とは違っていて、推進力がすごいあるっていうタイプではないのであまり大きいことは言えないんですけど、自分の在り方としては任された仕事をちゃんと一人前にやり切るってのはずっとあります。
言葉にすると当たり前っぽいですが、新しい技術がどんどん増える中でそれを着実にこなしていくことが自分の存在意義にもなって、目指すエンジニア像に近づいてると思います。これまで周りに優秀な人や頼りになる人がたくさんいる環境にいたので、そういう人たちの中で自分も一人前で居続けるのは理想の一つです。


二つの魅力が交わる環境

事業的な話で言うと、「aumo」は今までつくってきたサービスの中で一番人目に触れる機会も多いサービスなので、ちょっとしたポジティブな改修でもたくさん嬉しいお言葉をいただけたり、逆に間違ったことをしてしまったら…と緊張感は常にあります。そのおかげで必然的にモチベーションが高く保てていることもあり、多くの人が使っているサービスはやっぱりつくりがいがあるなぁと思ってます。

技術面だと、もともと古い技術をバージョンアップしてやってくことをしていたので、そうではなく新しい技術をどんどんキャッチアップできる環境っていうのは最大の魅力ですね。いま最新だと思ってやってることでも、何年か経つと古くなってしまうので、これからもアウモという場を借りて新しい技術をキャッチアップし続けていきたいと思ってます。


自分たちがつくり上げていく、サービスの未来

例えば、普段飲み会に行くってなったとき、このサイトで調べて予約するとか、ここに行くにはこのサイトを見て移動経路を調べるとか、当たり前のように生活の一部になってるサービスって誰にでも経験あると思うんですけど、近い将来に「aumo」もそんなふうに生活に溶け込むようなサービスを目指したいなって思ってます。

おでかけ情報を調べるのはもちろんですけど、いまある機能に加えてさらにいくつもの機能が追加されていって、みんなが使ってて当たり前のサービスにしていくことが今から楽しみです。


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