こんにちは! Attack櫻井です。今回は10月6日(木)に開催した、弊社代表・村上篤志によるオンラインセミナー「新卒採用を成功に導くスカウトメール活用術」のレポートをお届けします。
今やスカウト採用(ダイレクトリクルーティング)は中途採用のみならず、新卒採用においても増加傾向にあります。本セミナーでは、新卒スカウト採用を検討している企業に向け、各スカウト媒体の特徴や自社に合った媒体の選び方、スカウト採用の運用ステップについてお伝えしました。
現在の新卒採用マーケットの市況感
従業員300名未満の会社の採用活動は厳しい状況
23年卒の採用マーケットは、22年卒の時と比べ、求人総数は増え、就職希望者数はわずかに減少しました。コロナ禍で激減するかと思われた求人有効倍率は、意外にも1.58倍。現在は再び上昇傾向にあり、新卒採用マーケット全体で見ると、人手不足の状況ではありません。
しかし、従業員規模別で見ると、300名未満の会社には厳しい状況です。学生の大企業志向は根強く、5000人以上の大企業の求人有効倍率が0.37倍なのに対し、300人未満の会社では5.31倍です。つまり、一人の学生を5〜6社で奪い合っている状態です。
23卒採用では、以下のようなトレンドが見受けられました。これらを踏まえ、24卒の採用活動では、適切な環境適応が求められます。
①選考の早期化、長期化
自社セミナーや説明会を12月以前に開始した企業が24.5%と、選考の動き出しが早い傾向にありました。それに伴い、採用活動期間が長期化しています。
②学生エントリー企業数の増加
会社説明会・採用セミナー・面接など、選考のオンライン化がさらに浸透しました。より企業にエントリーする心理的、物理的ハードルが低下し、学生がより多くの企業にエントリーするようになりました。
③採用ルート増加による母集団形成強化
母集団形成を課題に挙げる企業が多く、マイナビ・リクナビといったナビ媒体だけではなく、ダイレクトリクルーティングやエージェントなど採用ルートを増やす傾向が見られました。
スカウト採用の普及
現在、新卒スカウト採用メディアのユーザー数は伸び続けています。そして、大手企業から中小・ベンチャー企業まで、スカウト採用メディアを利用する企業の裾野は広がっています。
多くの会社がマイナビ・リクナビで母集団形成をしつつ、待っているだけでは来てくれない学生層をピンポイントで採用するために、スカウト採用を利用しています。採用ポートフォリオの中で、採用手法を使い分けているのです。
旧来型のナビ媒体で求人広告を掲載する価値は高いですが、その分コストもかかります。採用人数を絞っている企業は、採用予算的にもナビ媒体で最小の広告を出すより、スカウト採用のみに集中して取り組むのもひとつの手段です。
新卒におけるスカウト採用メディアの比較
新卒における主要スカウト採用メディアの特徴をご紹介しました。
OfferBox
新卒採用におけるスカウト採用メディアの草分け的存在です。直近の利用企業数は1万社以上にのぼります。利用企業は中小企業が多く、学生は文系が2/3を占めます。学生時代の取り組みをアピールするメディアのため、学歴も含めて自信のある学生が多い印象です。料金プランは入社合意枠をベースに設けられているため、無駄なコストがかかりません。
キミスカ
一般的な学生が多く、8割が文系です。中小企業の利用が多く、サービス業や大量採用系の求人が多いのが特徴です。利用企業は2100社程度のため、中小企業はOfferBoxよりも、キミスカの方が学生と接点を持ちやすいかもしれません。契約プランによっては、期間内であれば特に人数の制限なく採用することも可能です。
CheerCareer
ベンチャー企業に特化したメディアです。登録者数は1学年4万人と、他メディアと比べると少ないですが、利用企業を絞ることで、学生とのマッチング率を高める工夫をしています。料金プランも格安です。
ワンキャリア
もともと、新卒採用の選考口コミサイトとして人気となり、今やマイナビの次に利用されている新卒就活サイトと言われています。比較的高学歴な学生の登録が多く、利用企業も大手が多いのが特徴です。全国各地の学生が登録していますが、学生の大手志向が強く中小企業や地方企業の利用はあまりお薦めできません。BtoBの事業がメインの大手企業で学生の知名度が低い場合は、ワンキャリアに掲載し、スカウトを送って求人を見てもらうというような補完機能としての利用が良いでしょう。スカウト機能は22年から実装されたため、まだ利用企業数は少ないのが現状です。今はリリースキャンペーンとして、お得に提供されています。
OpenWork
元々、企業の口コミサイトであり、採用活動においても口コミの影響が大きいことが特徴です。口コミ評価が低かったり、口コミがない企業は、そもそもスカウトメールを送っても、返信が見込めません。口コミランキングが上位の会社は良いですが、そうでない場合は別のメディアを使う方が得策です。
dodaキャンパス
ベネッセとパーソルの合弁会社が展開しているメディアです。通常、学生は就活を3年生頃から意識して、各メディアへの登録を行います。しかしこのメディアは、ベネッセグループの強みを生かし、高校生の段階で学生にアプローチし、大学1年生の頃から登録してもらっている点が強みです。2〜3年後には強力なメディアになっていくだろうと予想されます。
LabBase
優秀な理系学生に特化したメディアで、情報系の学生が多い印象です。大手メーカーや、技術力を強みとするITスタートアップ系企業の利用が多いです。ハイクラス理系学生を採りたい場合は検討したいメディアです。
スカウト採用の活用方法
スカウト採用は、ナビ媒体や人材紹介に比べ、コストを抑えられるメリットがあります。一方、求人票作成・学生サーチ・面談・日程調整等は企業側で行う必要があるため、業務負荷が高くなります。
弊社でのスカウト採用の運用ステップをご紹介しました。
①学生サーチ
企業へのヒアリングを通して把握した、「欲しい人物像」にあった学生を見つけます。
②スクリーニング
スカウトメール送信数に制限があるメディアもあるので、見つけた学生の中から、実際にアプローチする学生を選別します。
③スカウトメール送信
新卒採用の場合、スカウトメールの開封率、閲覧率は大変高いです。その上で、応募率を高めるためには、求人票や会社情報など、どこに課題があるのかを見つけ、改善する必要があります。
④レポート&改善
次の年次を待つことなく、運用中にも随時、改善点を見つけ、運用に活かします。
新卒採用においても、スカウト採用は年々存在感を増しています。多くの企業が、これまでのようにナビ媒体で母集団形成をしつつ、自社に合ったスカウト採用メディアを併用しています。新卒の採用活動が早期化・長期化する傾向の中、欲しい学生を希望人数採用するためには、複数の採用ルートを使い分ける必要があると言えるでしょう。
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