こんにちは! Attackの志摩です。今回はAttack代表の村上 篤志(むらかみ あつし)のインタビュー後編をお届けします。後編では、採用支援業務を開始した経緯や、経営者として大切にしていること、会社や個人のビジョン、候補者の方へのメッセージまでを聞きました! 前編も併せてご覧いただければと思います。
挑戦することで失敗し、成功を手に入れた。過去の自分の生き方は、会社のミッションとして昇華された
――現在の事業を開始した経緯を詳しく教えてください
現在、Attackではスタートアップ/ベンチャー企業のお客様を中心に【TARGET】という採用支援サービスを展開しています。会社のミッションとして掲げているのは『多くの挑戦があふれる社会の実現』。日本には「挑戦したら失敗は許されない」「失敗したら再起不能」といった価値観が根付いてしまっているのではないかと思うんです。それにより挑戦という一歩を踏み出せない人も多いと思いますが、挑戦に失敗はつきものですよね。アメリカでは初めて起業する人よりも、何回か起業して失敗した人の方が多くの資金を調達できます。それだけ失敗しているのだから、今度は失敗を回避する可能性が高い、つまり成功する可能性が高い、と。いきなり成功する人なんてほんの一握り。多くの挑戦は失敗しても、失敗を繰り返すことで、成功に近付くはずです。だからこそ、もっと日本において挑戦する人を増やしたいという思いで、このミッションを掲げ、新たなビジネスに挑戦しているスタートアップ/ベンチャー企業をサポートしています。
――ご自身も、失敗を経て成功を手に入れたのでしょうか?
そうですね。まだ成功とは言えませんが、前回もお話しした通り、私の社会人生活は、1社目はテレビ局で広報、2社目はIT企業でサービス企画、3社目は人材系の会社で営業や人材紹介と、転職の繰り返しでした。自分の未熟さから、まったく一貫性のないキャリアを辿ることになってしまいました。起業してからも、最初は人材紹介業を行っていたのですが、どうしても収益のために恣意的にならざるを得ない場面が多く、そういう自分に嫌気が差し、事業を転換。ただ、その次に始めたスタートアップ/ベンチャー企業専門の転職サイトはうまくいかず、そこから現在の【TARGET】に舵を切って、ようやく会社と事業が軌道に乗ってきたところです。今の事業運営や会社経営は、これまでのキャリアの集大成という感じがしています。大学時代のワークフローの研究や、テレビ局での広報経験、IT企業でのサービス企画経験、そして人材紹介を手掛けた経験が、現在の【TARGET】という採用支援サービスや、開発中の採用管理システムなどに活きていると思います。
私のキャリアはさすがに遠回りしすぎかもしれませんが(笑)、失敗をしても諦めずに前を向いて進むことは大切だと思います。特に今の日本においては、年功序列や終身雇用制度がほとんど機能しておらず、会社が個人を全面的に守ってはくれません。そのため、早いうちから厳しい環境で苦しい仕事と向き合い、自分に適したキャリアを見つけ、磨き始めたほうが良いと思っています。その手段の一つとして、スタートアップ/ベンチャー企業に転職して挑戦する、ということがあると考えています。
非合理性をなくし、透明性を高める。その経営指針はこれからも変わらない
――経営者として大切にしていることを教えてください
会社を経営をする上で大切にしているのは、「非合理的なことを排除すること」と「透明性を高めること」。まず「非合理的なこと」とは、例えば目的のない出社。とりあえず出社しておく、といった「出社することが目的になっている状態」は、とても非合理的だと思うんです。逆に、社員同士で対面でコミュニケーションを取るべき場面や、採用広報記事に活用するハイクオリティな写真の撮影時など、意味のある出社は削るべきではないと考えています。Attackは創業当初からフルリモートワークで、必要なときだけ出社する働き方。他にも上司による過度な管理・指揮も無駄だと考えています。実際に弊社では業務後に日報などの義務はなく、出社時に「本日のタスク」を全体に発信するのみです。毎月月末にそれぞれ課題や目標を発表しますが、それに対してリーダー陣が場合に応じてアドバイスすることはあっても、細かく指摘をすることはありません。私は上司は管理・監督者ではなく、アドバイザーやサポーターといった立場であるべきと考えています。こうしたスタイルにより、社員は自律性を持って働くことができ、結果的にパフォーマンスに繋がっていると感じています。
――「透明性を高めること」についても教えていただけますか?
これはリモートワークの話にも繋がるのですが、Attackにおけるビジネスコミュニケーションは基本的にチャットワークでのやり取りになります。ただ、ダイレクトチャットは極力使わず、原則としてチャットルームなどオープンな場でコミュニケーションを取るようにしています。必要に応じて、例えば人事担当者とプライバシーに関するやり取りをする場合などは、ダイレクトチャットでやり取りすることもあります。そうすることによって情報共有の手間が省けますし、その発言を見た他のメンバーからのアドバイスや情報提供を受けることもできます。特にリモートワークの場合、自然発生的なコミュニケーションや情報交換が生まれにくいため、そういった意味でも強制的にオープンコミュニケーションを取るようにしています。また、多くの会社では、社員が経営数字を細かく把握することは難しいかと思います。私自身も会社員時代に、実際に会社のお金がどのように動いているのか見えず、なんとなくそのことに違和感を覚えていました。そこでAttackでは、会社の経営数字を1円単位で公開しており、銀行口座の入出金履歴まで社内ポータルサイトで開示し、全社員が閲覧できるようにしています。こうすることで社員が会社の経営数字をリアルに把握でき、経営状態に対して安心感を抱くことができるという効果はもちろん、私を含む経営陣も「会社の経営数字は全社員に見られている」という緊張感から、健全なお金の使い方ができるようになるので一石二鳥です。
「誠実真摯」の行動指針を守りながら、腰を据えて株式上場を実現する
――会社としての今後のビジョンを教えてください
創業当初から掲げていることですが、創業して10年以内に株式上場することが目標です。自分たちだけで満足するのではなく、社会的にも認められる存在になること、つまり「社会の公器」になることが株式会社の使命だと考えています。そうすることで、より事業を成長させ、多くの雇用を生み出し、さらに社会に価値発揮したいという思いがあります。また、会社は社員のものだと思っているので、株式上場というのは社員一人ひとりの頑張りが、社会に認められる良い機会にもなるはず。とはいえ現在の主力事業である『TARGET』だけでは限界が来ると思っているので、これまでの採用支援のナレッジを活かした採用管理システムを開発中です。それ以外にも複数の事業を立ち上げ、会社全体として売上を伸ばし、その先にある上場を必ず実現したいと思います。
――村上さん個人のビジョンはありますか?
ビジネスパーソンとして、パフォーマンスを発揮し続けられる限りは、Attack株式会社の代表取締役を続けていきたいと思っています。多くの社員を招き入れた責任もありますからね。基本的に社会や他者の中に、私が価値発揮できる場所がある限りは、働き続けたいと思っています。また、私の父親が52歳で亡くなったのですが、その年齢は私からすると10年後です。それを鑑みると、歩みを止めていられないなとも思いますね。
――今後どのような方にジョインして欲しいですか?
Attackの行動指針である「利他自責」、「誠実真摯」、「自考自動」、「細心万全」、「迅速並行」に当てはまる方と一緒に働きたいと思っています。この順番も大切で、第一に「利他自責(常に顧客や仲間を最優先にして、何事も自分事として捉えるスタンスを持っていること)」が重要です。次に「誠実真摯(私利私欲を交えず、常に真心を持って人や物事に対峙する。嘘はつかず、取り繕うような発言は慎み、自己防衛的な言い訳もしない)」という考え方が身についていることを求めます。
また、「自考自動」「細心万全」「迅速並行」の3つの行動指針は、基本的に様々なリソースが少なく、常に忙しい環境にある多くのスタートアップ/ベンチャー企業で求められる共通のことだと思います。それでも、最初の2つ(利他自責と誠実真摯)を重視しているのは、Attackならではと言えるはずです。自責性が高く、誠実で真摯な方にとっては、とても働きやすい環境だと思いますね。
――最後に候補者の方へメッセージをお願いします
Attackはスタートアップ企業で、透明性を高く保つことを大切にしているため、経営陣と近い距離で関わることができます。机上の空論ではなく、リアルな経営数字やお金の使い方、経営者の判断、エンジニアとのシステム開発などを間近で見ながら、仕事に励んだり事業を創ったりすることも可能です。「利他自責」や「誠実真摯」の行動指針を大切にしながら、スタートアップ/ベンチャー企業の採用業務を支援してみませんか? ぜひ多くの方からのご応募お待ちしています!
いかがでしたでしょうか? 村上は過去の経験から「挑戦することで失敗しても、また立ち上がり成功する大切さ」を身をもって学び、それは会社のミッションにもなっています。そのため、Attackには仕事や顧客、仲間に対して真っすぐに、本質を見据えて働ける環境が整っています。少しでもご関心を持っていただけたら、お気軽にご応募いただければと思います!
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