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「窓」についてどれくらい知っていますか?

こんにちはECオペレーターのかくです。突然ですが「窓」についてどれくらい知っていますか?

おそらくよほどの窓好きか建築関係の方でない限り、窓に詳しい方は少ないんじゃないかなと思います。(いや、このアトモフのブログを読んでいただいている方ならもしかすると…。)

アトモフが販売するAtmoph Windowは、デジタルとはいえ色んな景色が見える『窓』。

かくいう私も、窓についての知識はほぼありませんでした。窓に関わるうえで「これはまずいぞ!」と思い窓について調べたところ、なるほど〜!と発見がたくさんあったのでぜひシェアさせてください。


窓とは?窓と風との関係

パーム・スプリングスの風車 1

いきなりですが何をもって「窓」というのでしょうか?

関わる業界によっても様々な考え方があるかなとは思いますが、Wikipedia の一文を引用させていただくと、窓については以下のように記載されています。

通路としての開口部には、扉という構造が設けられるが、通路ではない壁の穴は、建具の有無にかかわらず窓と呼ばれうる。しかし近代化され高度化した多くの建築では、窓にこれを開閉しうる建具を設置する様式が主流である。

参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AA%93

この記載に乗っかるとガラス戸や障子といった建具の有無に関わらず、人の出入りを目的としない開口部があれば、それは「窓」と言って良さそうですね。

そして窓には「採光」「通風」「眺望」の3つの目的があると言われています。そして、窓は英語で「Window」。Windは「風」。

歴史を遡るとおそらく建物の開口部というのは、採光や眺望というよりは、火から出る煙を「通風」によって換気するため、建物の上部に開口部を設けたのではないでしょうか。

窓辺から入ってくる風は、扇風機などの風とは一味違いますよね。風と窓は切っても切り離せない関係なのかもしれません。


窓は要を採用し、不要を採用しないことが大事

大磯プリンスホテル 客室棟ロビー

居住スペースとしての「建物」が生まれ、そこに風や光を取り入れるために開口部を設けたことから窓が生まれました。

しかし、開口部を設けたことで光や風は入ってくる(あるいは出ていく)ようになったものの、雨や虫、動物など本来受け入れたくないものまで開口部を通して入ってくるようになったり、温めた空気など出したくないものまで出てしまうようになってしまいました。そこで人類は考え、光や風を取り込みつつ、入れたくないものを入れないために、建具としての窓が誕生したわけです。

今ではとても高性能な窓があったり、網戸があったり、様々な形で窓は進化しています。入れたいものを入れ、入れたくないものを入れず、出したくないものを出さない、こうして窓は発展してきたともいえそうです。

「では眺望は?」と言いたくなるところですが、眺望は物理的な出入りではなく、「明るい気持ちを取り入れる」「リラックスした気分を取り入れる」と言えるのかもしれません。


窓の形状から見える歴史

海外の街並みなどで、上部がアーチ構造になった窓を見たことがありませんか?

最近では日本でも洋風建築が多く採用され、デザインとしてのアーチ型の窓を見かけることも少なくありません。

ヨーロッパの建築では、木材が十分ではなかったため石や煉瓦を積み上げる組積造による建造物が発展しました。本格的なイタリアンレストランなどに行くと、レンガを半球状に組んだピザ窯を見かけることがありますよね。あの構造と同じようにレンガを積み上げて開口部を作るには、構造的にアーチ型にするしかありませんでした。そして石積みでは開口部を大きくすることが難しいため、歴史的なヨーロッパ建築は窓が小さいことが多いのです。

コロッセオ 2

一方日本では木材による柱と梁をもちいた直交座標の建築が発展したため、石の積み立てとは異なり、柱と柱の間をそのまま四角い形状の窓にすることができたんですね。

また、今でも多くの和風建築で見かける障子窓は、まだガラス技術が発展していない時代に、採光しつつ入れたくないものを入れないための工夫として作られたわけです。ガラスではなく紙なので、ガラスほど高い技術を必要とせずに大きい窓を作ることが可能であり、その結果日本では開口部が非常に大きく作られるようになったとされています。(とはいえ、和紙も非常に高価なものだったため、最初は上流階級の家にしか障子窓はなかったとのこと)

江戸の廻船問屋


まだまだ、窓にまつわる発見はたくさんありましたが、今回はこれくらいにしておきます!




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