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オーストラリアと映画とCGとNFT

代表の姜(かん)です。もうタイトルのとおり、言いたいことが全部わかってしまいましたよね。出来の悪い映画トレイラーのように、映画を見なくても全部ストーリーがわかってしまい、見る気がなくなるような。そんな話をお届けします。

Atmophはいつか地球を代表するような会社になりたいと思っています。やっぱりよく思うんです。時代はアーシアン(Earthian)/ アースン(Earthen)だよな、って。地球人という意味の造語英語です。前者は『機動戦士ガンダム 水星の魔女』での呼ばれ方、後者は注目のSF系NFTカードゲームParallelでの呼ばれ方です。もう、ボーダーレスがとか議論している時代じゃなく、地球で一丸となりたいなといつも思っている一地球人です。そう、「オラは地球育ちのサイヤ人だ」みたいな。

NFTがどうした

最近になってNFT、すごく盛り上がってきています!僕の中で!(いまさらー)去年2022年、第一次NFTブームのときに実は一度ゴールドラッシュを夢見て、NFTアイコンアートをたくさん作ってOpenSeaで売ってみました。ちなみにOpenSeaは世界最大のNFTマーケットプレイスです。元々は、当時(イーロン騒動前)Twitter Blueで対応が始まった六角形のNFTアイコンがかっこいいなーと思って、人と違う自分らしさのあるNFTをアイコンにしたいと思ったのがきっかけでした。自分を元素材として、写真を撮って加工したんですが、一つも売れませんでした。

↑ 一つも売れなかった自作NFTたち。。。

ブームの後には必ず崩壊があるように、NFTブームはその直後終わりました。典型的なレイトマジョリティ。ゴールドはイノベーターにのみ手に入る。胸にして生きろ、俺!Atmophはサイバーウィンドウ界のイノベーターです。

NFTカードゲームとの出会い

やばい!すでに長くなってしまう兆し!夜にブランデーと物書きは混ぜるなと言いますよね。京都のトレカ屋さんに初めて行って、マジック:ザ・ギャザリング(MTG)と出会いました。トレーディングカードゲーム(TCG)の元祖として王者。高いカードは1億円とかする世界。だけど悩みというアイデアの種に出会います。TCGは人と一対一でする対戦ゲームですが、知ってる人やできる人が目の前にいないとできない。友だちいないよーん。どうしよう。せっかくお店でありがたくスターターデッキもらえたのに、できない。待てよ、オンラインの、しかももしかしてNFTのTCGはないのかと。ありました、Gods Unchained

↑ めちゃくちゃはまった。すべてNFTカードで、相手の体力を先に0にした方が勝ち。

5ヶ月くらいかな、ほぼ毎日数時間やったような記憶。CEOは遊んでないで仕事しろと。おかげで、最高12ランク中最高位のMythicランクまであと1勝、というところまでいきました。そこから負け続け、心が折れました。が、Gods Unchainedは本当に面白くてよくできています。それもそう、あのMTGのゲームディレクターなども加わっていて、会社としてきっと「NFTのTCG界で元祖&王者になるぞ」という気概を感じます。Free-to-play (F2P)なのでお金はいりませんが、強いカードを買うためにイーサリアム(ETH)でちょっと散財しました。。イーサリアムはビットコインに次ぐ暗号通貨で、NFTはイーサリアムなくして語れないようなものです。(NFTはなにかというと、ブロックチェーン技術によってデジタル資産が本物であることが証明できる仕組み、みたいなものです。)

開発会社はオーストラリアにあった

Gods Unchainedの開発会社はImmutable Xといい、オーストラリアにありました。ブロックチェーンのスタートアップはやはりアメリカが圧倒的に多いので、最初に知った時は意外に思いました。Immutable XはNFTゲーム(Web3ゲームも同じ意味)のプラットフォームであり、NFTマーケットプレイスも運営しています。ここでは今年リリース予定の大型注目NFTゲームIlluviumのNFTも取り扱っています。ポケモンxNFT、みたいな感じですかね。

このIlluviumの会社チームを見てみると、またしてもオーストラリアだった!、、調べてみるとオーストラリアには他にもたくさんブロックチェーンの会社があり、Solanaという人気のブロックチェーン/暗号通貨に対応したNFTマーケットプレイスのMagic Edenや、電力をブロックチェーンで分散しようと試みるPower Ledgerなどがありました。特に僕の嗜好のせいか、NFTゲームの強い会社が多い印象で、その理由が気になったので勝手に浅い独自考察してみました。

1970年代からの映画産業とVFX/CG

映画好きならきっと知ってる or 感じていると思います。オーストラリアはニュージーランドと並び映画大国です。俳優の名前を聞けば、類推できそうですね。ケイト・ブランシェット、メル・ギブソン、マーゴット・ロビー、ニコール・キッドマン、ナオミ・ワッツ、ヒュー・ジャックマン、クリス・ヘムズワース、ジェフリー・ラッシュ、ガイ・ピアース。特に僕はケイト・ブランシェットのファンです。あの演技は特別すぎますよね。

国をあげて映画産業を盛り上げようと推進開始した1970年代から、徐々に大作が誕生し始めたそうです。『北斗の拳』も参考にした名作『マッドマックス』や、『マトリックス』、『スター・ウォーズ』のエピソード2-3に始まり『ムーラン・ルージュ』など、キリがないほどオーストラリアで制作された映画がありました(Wikipedia参考)。

特に『マトリックス』はアメリカ資本でありながら、オーストラリアで制作された初めての映画になったようです。Fox Studios Australiaなどの設立に伴い、Industrial Light & Magic(ILM:『スター・ウォーズ』のためにジョージ・ルーカスが作った世界初のVFXの会社)などハリウッドVFX/CGの技術ノウハウがオーストラリアにもたらされたようです(NATIONAL FILM AND SOUND ARCHIVE OF AUSTRALIA参考)。

Back to NFT

ここからは僕の推測ですが、こうした長いコンテンツ産業の蓄積を経て、オーストラリアはクリエイティブ、テクノロジー、そしてチャレンジしたい人が集まる環境ができあがったんだと思います。それでこそ、いまのたくさんのブロックチェーン、NFTやそのコンテンツ領域のスタートアップたちの土壌育成につながったんじゃないでしょうか。

オーストラリアは農林水産や資源、旅行産業が強く、製造業の輸出は欧米やアジア諸国に比べた場合強くないため、テクノロジーや映画、ゲーム産業などを長期スパンで強化しているように感じました。また、この20年くらいオーストラリアはカナダと並んで日本や世界からの移民受け入れも積極的でしたが、今回取り上げたNFTスタートアップのチームを見ても人種や出身が多様でした。シリコンバレー同様、移民増加によるスタートアップ興隆期が始まり出しているように僕には見えました。

最後に、おすすめのNFTゲーム2つ!

最近僕がやりだした、おすすめのNFTスポーツゲームと、すごく気になってるNFTカードゲームの2つを紹介しておしまいにします!どちらもF2Pなので、無料で遊べますが、強いカードをイーサリウムなどで買うこともできます。

  1. Sorare NBA
    スポーツのトレーディングカードの歴史は長いですが、これはファンタジースポーツ(最近知った!)をNFTカードゲームにした、スポーツNFTでは一番人気のゲームです。ヨーロッパのサッカーリーグ、MLBに続き、NBAが2022年10月から開始しました!最近一番好きなゲームです。リオネル・メッシ(株主兼アンバサダーでもある!)や最近歴代最多得点を取ったばかりのレブロン・ジェームズ、同じLakersに移籍した八村塁や大谷翔平などスター選手がカードになって、いまの試合の得点がリアルタイムでカードの強さに反映されます。それでNBAを見るようになり、スポーツ人口増加にもすごく寄与しそうです。
  2. Parallel Alpha
    今年リリース予定のSF系NFTカードゲーム。なんといってもカードデザインのクオリティがすごい!欲しい!初めてNFTを飾りたいと思えた、そんなかっこいいカードたち。ゲームもリリースしてないのに、すでにOpenSeaでは大人気
↑ Sorare NBAのマイカードたち。最初は誰1人知らなかった。


↑ とにかく初めて飾りたいと思えたNFT。著名アーティストたちによる異次元かっこいいデザイン。


ここまで読んでくれてありがとうございます!クリプト、NFTの冬と呼ばれている今、どこが冬なんだと言いたくなるくらいです。たしかに異常な金額のNFTアートたちはひと段落したようですが、だからこそいま。冬だからこそ春に向け。

いま世界で人気のサービスを作っている人たちは、イーサリアム誕生の2013年あたりからブロックチェーンに魅せられた人が多かったです。中にはビットコイン誕生の2009年に触れて感動した人たちもいました。いまは、2023年です。We’re always too late, yet always not too late. That’s all I want to say.

そうそう、Atmophにはオーストラリアの最高な風景たちもたくさんあります。

(カバー画像はUnsplash – Moさん)

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