選択肢を広げる手段としての教育
「アクセスできる情報が、全く違う!」
大学進学にともない、長崎から東京に出て、はじめて気づきました。
長崎では見たこともない参考書が、ズラーっと並んでいる書店。既に海外留学を経験したり、ビジネスに詳しい大学の友人たち。
自分とは異なる「あたり前」の感覚を持つ友人たちと出会ったことで、教育を受ける場所や環境の違いが、見える世界の違いにもつながるのだと、とても驚きました。
自分にとっては、東京での新鮮な日々も、長崎で熱心な先生に支えられながら、友人と部活や遊び、勉強に励んだ日々も、どちらも素敵な経験。だからこそ、「それぞれの環境で、人がより多くの選択肢を持つためにはどうしたよいのだろう」と、素朴に考えはじめました。
そんな経験が、教育に関心を持った原体験です。
福田 葉一(ふくだ よういち) 長崎県 佐世保市出身。大学時代に学問や学外活動を通じて、社会福祉/労働/教育環境における日本の課題を感じる。それらの課題を教育を通じてより良くできると考え、ベネッセへ入社。ベネッセでは、乳幼児から高校生までと関わる店舗/教室業務や研究開発等へ従事、その後、Mission/Valuesやプロダクトへ共感しatama plusへ入社を決意。
大学では、教育社会学を専攻し、統計データを活用した仮説検証を通じて、教育の現状の把握と知見創出に取り組みました。統計データから教育を考えることはとても面白かったけれど、自分はもっと現場や実態を深く知らなければ、とも痛感しました。
実際に足を運んで海外の教育を見たりしたのち、お客様と直接接点を持てる環境で教育に関わりたいと考え、ベネッセに就職することに。就職後は、幼児から高校生を対象にした店舗・教室の仕事や、研究開発や事業開発といった仕事にやりがいを感じていました。
「現場」への高い解像度をもち、課題解決をするカスタマーサクセス
転職のきっかけは、人生の中で、プロダクトと組織のカルチャーをゼロイチで生み出せる環境で働きたかったからです。業界職種を超えて集まるメンバーも、教育に熱い思いを持つ方ばかり。自分自身の教育への思いも重なって、atama plusのビジョンやミッションに共感し、思い切って転職を決意しました。
入社後は、ビジネスチームでカスタマーサクセスを担当しています。atama+を導入いただいた塾とともに、ビジネスとして成功するモデルをつくり、より多くの生徒に良い学習体験を届けていく仕事です。
塾にとって、atama+の導入は、ひとつのAI教材を取り入れることに留まりません。これまで提供してきたビジネスのやり方を、大きく変えることが求められます。
そのために、カスタマーサクセスは、講座の設計からオペレーション設計、料金設計や広告戦略など塾と一緒に事業戦略の立案や、実行を支援しています。
支援の鍵となるのは、「現場」で見て聴いて感じた発見や実データ。塾の教室で学習する生徒の観察や教室長へのインタビュー、atama+の学習データから見える教室の様子の分析は、日々さまざまな場面で行われています。このような教室の現場を解像度高く理解しようとする姿勢には、全社的にこだわっていますね。
そして、現場で分かったことに対しては、経営陣から教室の講師の方まで、塾の組織全体を巻き込み、打ち手を考え、現場への施策の浸透なども含めて徹底的に支援し続けています。
生徒に「wow」を届けるために、みんなで変化を楽しむ
atama plusでは、プロダクトに加え、その提供方法から組織体制まで、日々ものすごい速さで変化しています。プロダクトが進化する分、新たな課題も生じますが、メンバー全員で変化を楽しみながら、ペースを落とさずに課題解決できているのではないでしょうか。
入社当初は、チームをまたいで、プロダクトとサービスがスピーディに進化していることに心底驚きました。例えば、先週話題にあがっていた課題を解決する新しい機能が、今週には完成している。そんなことも日常茶飯事です。
それができるのは、職種に関わらず全員で良いプロダクトを作り上げ、生徒に「wow」を届けよう、という価値観を共有できているから。毎週小さな変化を、素早く積み重ねることで、生徒や塾の方に届けられる価値を増やせていると自負しています。
伸びしろしかないフェーズだからこそ感じるやりがい
伸びしろしかないプロダクト・サービスの可能性に、やりがいを持って働いています。特に、生徒が「wow」に近づいた具体的な声を聞ける瞬間は、とても嬉しいですね。
「atama+で勉強が好きになった」「なかなか勉強しないあの子が、atama+に没頭している」「atama+で成績が上がりました!」とか。社内に共有された塾や生徒の声を見るだけでも、笑みがこぼれます。
atama plusは、まだ創業4年目のスタートアップ。プロダクトも事業、組織もすごい勢いで成長していますが、まだまだやるべきことがたくさんあります。そういうフェーズで、塾の経営から、生徒一人ひとりの学習までの多岐にわたる課題に全員で向き合って、解決していこうとしています。自分もその一人として、当事者意識を持ちながら、塾の方々とともに、もっとwowする生徒を増やし続けていきたいです。
座右の銘は「体・技・心」。順番が違うのはあえて、です。「心が大事」と言われても、何をすればいいか分からないが、「健康と日々の努力」を積み重ねると、心がより一層強くなるという意味です。atama plusのプロダクト・サービスづくりも同じ。楽しく、ひとつずつ努力を重ねた結果、本気の思いがこもったプロダクト・サービスを塾、そしてその先の生徒に届けていきたいです。