アシアルでは社内サークル的な活動も行われているのですが、中でも最も活発に活動しているのがランニング部です。
メンバーが集まって練習会を行ったり、企業対抗駅伝に出場したり、フルマラソンの大会に出場したりしています。健康づくりやダイエット目的で走るメンバーもいれば、本格的に競技に取り組みマラソンの国際大会にまで出場するメンバーまで様々なメンバーが所属してます。
今回は、ランニング部がアシアルのエンジニアチームと連携をした練習に取り組むということだったので、話を聞きに行ってみました。
目次
- メンバー紹介
- エンジニアチームと連携したランニング練習とは?
- 本日のランニングの練習では、エンジニアチームと連携したメニューを行うと聞いたのですが?
- Runmetrixとはどの様なアプリなのですか?
- Runmetrixでランニングフォームは改善されるのか?
- 実際に練習の様子を見てみましょう
- どの様なデータが取れたのか?
- ランニングフォームは改善されたのか?
- 編集後記
メンバー紹介
ニコラ・ツヴェトコフスキ:アシアル株式会社 フルスタックエンジニア、Runmetrixアプリ開発プロジェクトにエンジニアとして参画花崎奈穂子:アシアル株式会社 デザイナー、フルマラソンのベストタイム2時間58分02秒のアシアル最速ランナー塚田亮一:アシアル株式会社 取締役 兼 アシアルランニング部 部長
エンジニアチームと連携したランニング練習とは?
本日のランニングの練習では、エンジニアチームと連携したメニューを行うと聞いたのですが?
塚田:はい。通常はランニングの練習を行うときには、GPS付きの時計などを使って距離やペースを計測するのですが、これだけだと目標のペースで走れたのかどうかを確認することしかできません。
よりレベルアップするには、ランニングフォームを改善してより効率的に走れるようになる必要があります。
今回は、アシアルのエンジニアチームが開発に携わったRunmetrix(ランメトリックス)というスマートフォンアプリを使って効果的な練習ができるのかを試してみようと思っています。
Runmetrixとはどの様なアプリなのですか?
ニコラ:アシックス様とカシオ様が共同で開発したランニングアプリです。ランニングを行う際に、小型のモーションセンサーを腰につけます。このセンサーでランニングフォームのデータを収集・解析し、その分析結果を専用のスマートフォンアプリで確認することができます。
実はカシオ様からのご依頼により、私達のチームもRunmetrixのスマートフォンアプリの開発に協力させていただきました。Runmetrixは、カシオ様がもつハードウエア開発技術・センシング技術・運動解析技術と、アシックス様のスポーツ工学に関するノウハウ・ランニングに対する幅広い知見に、アシアルのスマートフォンアプリの開発力が加わって誕生しました。
私自身はランニングの競技経験はありませんが、Rumetrixがあればランニング部の皆さんにも適切なコーチングを行うことができます。
Runmetrixでランニングフォームは改善されるのか?
実際に練習の様子を見てみましょう
ニコラ:モーションセンサーを起動して腰の真ん中につけてください。次にRunmetrixアプリを起動しペアリングします。アプリで事前に情報の登録などを済ませておけば、これで準備完了。アクティビティ開始ボタンを押してください。走っていないときにはオートポーズになっていて、走り始めると計測が行われるようになります。
塚田:それでは花崎さんにモーションセンサーを付けて走ってもらいましょう。ちなみに花崎さんはフルマラソンを3時間以内で走れるいわゆるサブ3ランナーで、大阪国際マラソンにも出場する様なランナーですが、普段はアシアルでデザイナーとして活躍しています。
花崎:では、モーションセンサーをつけていつも通り走ってみますね。
どの様なデータが取れたのか?
花崎:そこそこのペース(4’23/km)で1km程度走ってみました。アプリで確認するとフォームスコアが「68」と表示されました。更に6種類の軸のレーダーチャートが表示されました。「安定した姿勢」のスコアが高くて「スムーズな重心移動」のスコアが低いですね。
スムーズな重心移動に課題がありそうなことは分かるのですが、どうやって改善すれば良いのでしょうか?
ニコラ:Runmetrixアプリにはコーチング機能というものがあります。「目指したい走り」や「平均的な走りの特徴」、「注目すべき指標」についての概要とアドバイスが確認できます。また「動きの改善のポイント」については3Dアニメーションで現在の自分のフォームと意識したいフォームを比較して見ることができます。この機能は、開発時にもこだわって作った機能ですね。
花崎:ビジュアルで見るとフォームのイメージがわきやすく改善点も分かりやすいですね。ただスムーズな重心移動のために左右のブレを抑えろと言われても具体的に何をすれば良いのか分かりません。
ニコラ:「からだづくりプログラム」を見てください。ランニングフォームを改善するために適切なトレーニングメニューをアプリが提案してくれます。花崎さんには「太もも内側のストレッチ」や「肩と腰のストレッチ」だったり「ツイストクランチ」や「レッグランジ」がお勧めです。実際にやってみましょう。
花崎:トレーニングメニューを提案してくれるのは便利ですね。実際に提案されたトレーニングメニューを行ってみます。
ランニングフォームは改善されたのか?
花崎:一通りのトレーニングメニューを実施したので、意識するべき筋肉には刺激が入った感じがします。効果があるのかもう一度走ってみますね。
花崎:また1kmぐらい走ってきたのですが、股関節周りの筋肉に刺激が入り動きが良かったので自然とペースがあがり1本目よりも頑張っちゃいました。結果的に3’53/kmで走ってました。
Runmetrixのフォームスコアは、なんと「76」に改善されました。「スムーズな重心移動」のスコアがかなり改善されてますね。ニコラさん、すごいですね。
ニコラ:先程もお伝えしましたが、私はランニングやトレーニングに関する知識はまったく無いんですよ。
すごいのはRunmetrixのアルゴリズムです。ペースが上がるとスコアも上がる傾向はあるのですが、それにしてもスコアが大きく改善されましたね。ちなみに、フォームスコアは「80」以上だとアスリートレベルという目安になっているので、花崎さんの「76」というスコアも十分に高いと思いますよ。流石ですね。
それから、Runmetrixのパーソナルコーチング機能には「ランニングプログラム」というものがあって、レースのスケジュールや目標タイムを入力すると適切な練習メニューも提案してくれます。
花崎:ありがとうございます。練習メニューの参考にさせてもらいます。
塚田:Runmetrixを使って継続的にデータをとると効果的な練習ができそうですね。私も自分の練習でも使ってみようと思います。
編集後記
ランニングの練習にもIoTが活用されていて、その一部をアシアルのエンジニアリング力で支えていました。
IoTを活用したシステムやアプリの開発はアシアルの得意分野です。この様な企画をご検討の企業の方は是非ご相談ください。
また、IoT関連の開発に関わりたいエンジニアの皆さんも随時募集しています。ランニング部も部員募集しているそうですよ。