株市会社オルトプラス高知 代表
藤田 文明
オルトプラス高知はソーシャルゲームの企画や開発・運営を中心に事業展開をする株式会社オルトプラスの子会社として2018年に設立。高知県初のゲーム会社として「高知からおもしろいゲームを作ろう」というメッセージングの元、今も事業を成長させ続けている。
今回お話しを伺ったのは、現在代表を務める藤田氏です。立ち上げ当初から一緒に事業を作り上げているからこそ知る、高知支社の強みや魅力について語っていただきました。
高知でゲーム運営。売上アップとコストダウンの実現
以前に他社と協業でカスタマーサポートを中心とした合弁会社を高知県で立ち上げた時、この土地へ可能性を見出してオルトプラスの子会社を設立することになりました。
オルトプラス高知では本社のゲーム運営に関連する業務を中心に、少しでもサービスを長く継続できるようさまざまな施策を行っています。高知で運営をすることで売り上げが120%アップとなった案件もありますし、作業内容の精査・効率化によって数千万円のコストダウンも実現しています。
要素の分解による業務効率化の徹底
現在、高知側メインで運営をしているタイトルと、カスタマーサポートや品質管理のみ請け負っている案件がいくつかあります。品質を担保しつつコスト削減が実現できるよう、業務の効率化や生産性の向上への意識は徹底しています。
支社立ち上げ前に2ヵ月ほどかけて運営に関する作業要素を分解し、すべてやったことをログに残すようにしました。このログを集計することで作業を可視化できるので、そこからどうやったらより効率よくできるか改善を繰り返すルーチンを作っています。最初にルールを決めたことが、結果的に良い方向に向かっています。
メンバーの高い熱量と結束力が鍵
オルトプラス高知のメンバーは43名で、平均年齢は28歳と比較的若いです。高知県にはゲーム会社が他にあまりないため、ほとんどのメンバーが未経験での採用となります。
県民性でしょうか、高知の皆さんは本当に結束力が強いので、困っているメンバーがいると率先して助け合っていますね。そのためチームビルディングをしなくても高知でゲーム運営が可能となったことは、私にとってもモチベーションに繋がりました。
また経験者が少ないものの、皆さんゲームに対する熱量が非常に高いです。10分の休憩時間でもゲームに夢中になっているメンバーを良く見かけます(笑)。
好きなことを仕事に選べるように
支社でできることが増えてはきたものの、まだまだ品質の向上が目指せると思っています。今後はより売り上げを上げながら品質を担保することが課題です。
また、高知県内でのエンジニア採用に苦戦しているので、社内での育成も進めていきたいです。すでに講師経験のあるエンジニアと一緒に未経験の方の育成を始めており、実績も出始めているので、ここは引き続き強化していきたいですね。
高知は地元愛が強い方が多いです。就職などで県外に出た方でも、いつかは戻ってきたいという声をよく耳にします。そんな方々が戻って来たとき、好きなことを仕事に選べるようにオルトプラス高知でもゲーム運営を今後もっと継続していきたいと思います。