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空き家問題に危機感をもった高校生Kさんと取り組んだこと。

みなさま。ご無沙汰しております。

空き家活用株式会社CEOの和田です。

まめに書けない自分に、嫌悪感を抱き蓋をしておりましたが、久しぶりにこじ開けてみました。(良い具合に発酵しておりました。)

僕自身、全国の空き家相談に乗りつつ、地方自治体との連携など進めるのに1週間で10000キロくらい移動したりと、なかなか楽しい日々を送っているのですが、

そんな中で、僕的に嬉しいのが、全国の中学〜大学生が空き家問題がどうなっているか教えて欲しい!!っていう意識高い若手からの問い合わせです。

どんなに忙しくても、みんなの話を聞いてできるだけ応答しています。そう。ZOOMとかMeetってほんまに便利よねって思います。みなさん画面越しに目をキラキラ、質問もワクワクって感じで僕が元気にさせてもらっております。

次の日のことを気にせず、吉野家の牛丼を夜中に好きなだけ食べているくらいの満足度です。

ふと。吉野家の牛丼ほどの満足を僕だけに留めておいていいのかと、せっかくの素晴らしい若手を僕の牛丼にしてしまってもいいのかという大きな反省に気づき、文明の力を使いもっと発信しよう!と思うようになりました。

今まで100人近い学生さんとの出会いとこれからの出会いを聞いてもらい、少しでも何かのきっかけになれればと思います!

今回は女子高生Kさんとのお話をさせていただきます。

出会い

今年のお正月明け。まだまだ、ポケーっとしているときに、一通の問い合わせが入りました。マーケ担当の安藤から『高校生からメッセージきました!面談の日程調整しておきますね!正月ボケ的な対応せず、しっかり頼みますよ!!恥ずかしいので!!』と釘を刺され、メールを開けました。


なんと、めちゃめちゃしっかりしてるがな!しかも、高校一年生の女子と!!!『探究活動』ってなんや!!!僕が高1の時はいかに本番に向けてカラオケをうまく歌うかの探求しかしてなかったぞ!(しかも、本番っていつやねん。結果なかったような、、

というのが文章での第一印象でした。

早速、1月13日にアポが決まりましたが、ぜひ、アキカツにいきたい!ってことを行ってくれたみたいで、オフィスで話すことになりました。

初回面談

なんとも制服でビシッときたわけで、おじさんが初っ端から押され気味のスタートでした。(僕はいつものアキカツTシャツをインナーにきておりました。)

冒頭、丁寧な挨拶から、颯爽とIpadを出し(学校で支給されているそう。。すごい)モニターに接続。『私がまとめたことを聞いてください!』ということで、Googleスライドが立ち上がったわけです。


しっかり、まとめてきてんのかい!すごいがな!

というところで、1回目のダウンを奪われました。

空き家問題に目を向けたきっかけが、広島県の尾道市。学校のフィールドワークでこんなに綺麗な場所にボロボロの空き家があったことにショックを受けたそうです。

そこから、空き家の現状を調べ、仮説を立て、空き家について自分なりに考えた。解決策を考え、活用すればいいんだとなり、仮設からの提案が!


試住!!! と、トライアルレジデンス!!って名前考えてるやんか!

と、ここで2回目のダウンを喰らいます。

これ以上はTKO負けになるので、おじさんも防御が強くなったのを覚えています。

というプレゼンを聞いた後、僕は感動したのですが、その後に

Kさんが学校で満を辞して発表をしたのだが、クラスメイトから実現性や再現性、誰が管理をするのか?など質問され答えれなかった。それが悔しくてどうにかしたい、誰かに教えて欲しい、聞きたいとなって空き家活用さんと出会いました。どうでしたでしょうか?と言われました。

なんたる、向上心の高さ!!! さ、3回目のダウン、、をなんとか耐え、対話をはじめました。(危なかった、、)

僕からは答えを言わず、Kさんが思っていることを聞き、その中から自分が経験してきたことだけを話ようにしました。

試住は、地方創生のI・Uターンの移住施策で【お試し移住】というのがあることを伝えながら、空き家を活用するのは暗いイメージでなく、明るくワクワクした活用方法を考えた方がいいと思うよ!ということを言ったくらいです。

すごく熱心にメモを取り、うなずきながら、あっという間の1時間30分。なんとかTKO負けせずに、判定まで持ち越した感じです。最後にまた丁寧にお礼をしてもらい、幸せ気分で見送りました。

帰宅後

いや〜よかった。Kさんにも喜んでもらったし、僕も本当に元気をもらったな〜と。

いい気分で仕事をしていると、、


本当に丁寧なお礼メールが。Googleスライドで資料を共有するとか、レベル高すぎ、、

おじさん嬉しくて時間差のワンツーを喰らいました。もうお腹いっぱいだよ。

しかし、、、

これでも十分と思いきや、、、

なんと、、一緒にプレゼンしたいと!! あくなき向上心の右フック!!!

やばいやられる!!!

な、なに!!! S市に提案のアポ取っただ!?!?!?!?!?!?!

全く、もう、すごすぎる行動!!

綺麗なカウンターパンチを喰らいまして、あえなくTKOとなりました。

いや。本当にやばいです。何も臆せず自分が良いと思ったことを素直に行動し、誰しもがやってみたらいいと思いできな行動を普通にできるなんて、、

すっごく嬉しい反面、自分の見方、考え方、取り組み方の囚われと色眼鏡を反省しました。

大きな会社だから、、自治体だから、、高校生だから、、小さいから、、

何か自分に言い訳をして、勝手に決めているなと。心と考え方のリミッターを外してもらえた。

そこまで、考えて行動しているKさんを僕も絶対応援しょう!と決め、メール返信をしました。

S市さんへの提案を一緒にブラッシュアップすることとなり、1月27日にWeb面談をすることになりました。

Web面談

面談を迎える前にメールで連絡が、

なるほど。コロナだもんね〜〜。致し方ない。

でも、そうそう、毎回ZOOMのURLを送ってくるって普通っぽいけどすごい。学校でZOOMを契約しているか、おうちでやっているのか。

なにせ、いちいち行動が丁寧。本当に勉強になります。

ということで、Web面談を迎えます。

Kさんのブラッシュアップしたプレゼンを終始聞き言っていました。

荒削りなところももちろんありますが、Kさんがどのように思い、何を伝えたいのか、さらにS市にどうなって欲しいか?など、いろんな角度で質問をしながら、対話を深めて行きました。

そうすると、Kさんが発する自分の言葉で、自分で気づきを得て、伝えたいこと、やりたいことをさらに表現してくれます。それをさらに質問していくというような繰り返し。気づきからさらに気づいていく発想の展開をワクワクしながら話をしていました。気づきを得たときの笑顔とキラッと輝く目は本当に素晴らしかったです。

何か大人が当たり前を決めつけて、こうしなければならない、こうするべきだてきな押し付け論なんて必要なく、自分の中から出てくる疑問や気づきを素直に出して表現するのを手伝うだけでいいなと思います。上から押さえつけることなんてしなくていい。まとめてあげなくてもいい、自分で行き先を勝手に見つけていく感じです。

はっ!!

これ、自分が自分の会社でやってないかな? 家族にやってないかな?  という反省がまたまた出てきたわけです。

素直な人と向き合っているとそういう気づきをえて、自分も気づき正すことができる本当に素晴らしいことだと改めて感じたわけです。

あっというまの1時間でした。

今回気づいたことや改善したいと思ったことをまとめて、再度ブラッシュアップを行うことになりました。

次は2月3日。

丁寧に自分が気づいたことを書いてのお礼メール。勉強になります。こちらこそありがとうございます。

2回目の2月3日は、さらにブラッシュアップをしてこられました。

もう、僕から言うことなんてないんですけど、

2つだけお聞きしました。

自分が将来S市に戻って子供を育てるとしたらどんな街になって欲しい?

そんな街になるためにS市に勤めている職員さんに何を感じて欲しい?

その問いを最後に2月10日Webでのプレゼンを見据え、最後のブラッシュアップをSさんがすることになりました。

S市さんへのプレゼン

いよいよ当日です。

きっちりZOOMのアドレスを事前にいただき、ワクワクしながら望みました。

先方は2名で、聞いていただけました。

僕は、ただ、聞いているだけ、Kさんがプレゼンするのをただただ聞いて、見ていました。

Kさんなりにストレートに思ったことを伝えます。

職員さんの表情もどんどん真剣になっていきます。

Kさんの表現は本当に純粋で真剣で素直だと感じました。

ここで、S市の職員さんに現状抱えている課題を確認します。

現状は人口がまだ増えているので、そこまで深刻ではないと思っている。とはいえ、全国的に人口減少が否めない状況で近い将来考えないといけないとおっしゃっていました。

課題の捉え方は十人十色だと思います。どこまで自分ごとで考え、未来を見てまちづくりをしていくことがこれから重要なんだと僕は感じました。

ただ、このままではダメだとと言うだけではなく、Kさんなりに考えた改善案も伝えます。

Kさんがこの人ために自作したポスターです!

そして、詳細は触れませんが、どんどんブラッシュアップした解決案を展開します。

職員さんに向かって!

そして、今すぐにはできないかもしれないけど、ぜひやって欲しいこと。

そして最後に、

最後までしっかり伝わるように、気づきが生まれるように話していたと思います。

僕は終始感動していました。泣

学生の取り組みの一環かもしれませんが、高校一年生のKさんがわずか1ヶ月でここまで仕上げて本気で変えていきたいと言う姿勢が伝わったからです。

職員さんも真摯に聞いていただき、最後にコメントをいただけましたが、すぐにできることも提案いただいたので、しっかり検討したいとのことでした。

すぐにどうこうなる問題ではないはわかっています。

空き家問題は重要度が高いが、緊急性が低いので、後回しにしがちです。

でも、その後回しにした結果、Kさんが子育てするときにどうなっているか?

はたまた、孫、ひ孫の時代にどうなっているか?と言うことを考えた時に他人事ではないはずです。

今回のプレゼンは、街に関わる全ての大人たちへ考えるきっかけになる内容だと思っています。

今日からできることがあるはずです。だってそれを示したのだから。

素晴らしい1時間を見させて頂き、自分がやろうとしていることが間違っていない、Kさんのような学生さんともたくさんのことができる。

もしくは、Kさんや学生さんとだからできることがあると感じさせてもらえる時間になりました。

本当にありがとうございました。

その後

感動とやる気を起こさせてもらったプレゼンを聞き、余韻に浸りながら、猛烈に仕事をしたく、パチパチとやっているとメールが。。。

Kさん。どんどん成長していきますね!

自分で発信し、気づき、失敗するかもしれないですけど、思ったことを改善し、また発信する。

そりゃ。成長するに決まってますよ!

これからも、一緒に空き家問題考えていきましょう!

っと言うことで!

なんてことを僕もやりたいと思いました!

全国の中学生〜大学生で空き家問題に関心のある若手を集め、議論しアイディアを出す。そして、僕たち大人が行動していけるようなことをやっていこうと思っています!

今年度、とある地域の高校と早速取り組みを進めていきます!

こちらもnoteやYoutubeで発信していければと思っています!

そして、直近でメールが、、、、

はふ!!そうですよね、、春休みにやろうっていうてましたよね、、

僕の準備が全然できておらずでした、、すみません、、


こんな言い訳をしてしまい、、反省です、、、


なんて、大人な対応を、、泣

自分の能力のなさを戒め、必ず夏休みにサミットを開催します!

それまでにまた話し合いましょう!

これから出会う仲間の皆さんへ

僕たちにはこのような出会いがたくさんあり、ワクワク、ドキドキしながら働いています。

しかし、ビジネスもしっかりしないといけない。

志高くやりたければしっかり利益を上げないとダメなんです。

僕たちにはたくさんのチャンスと困難が待ち構えています。

それを自分ごととして考え、全てを乗り越えていける仲間と歩んでいきたいです。

地方自治体の方々、地元の学生、地域の大人たちと一緒に空き家問題を考え、

その街にあった未来のまちづくりをこれからもお手伝いしていきます!

僕たちと一緒に未来を切り開いていきたいと思ってくれた方。

その思いを持って、あなたの情熱と勇気と素直さが必ず未来を変えていくことができます!

あらゆる参画の仕方はありますので、まずは相談してみてください!

心よりお待ちしています!

日本の社会課題から世界を変えていきましょう!

空き家活用株式会社では一緒に働く仲間を募集しています
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