アイムファクトリーの管理部の山本さん。前職では監査法人で財務諸表監査を担当、自身での事業経験を経て、当社に2024年5月に入社。上場準備業務の知識や経験を生かすべく、現在は執行役員として管理部を束ねています。山本さんに、現在の業務内容やこれまでのエピソードを語っていただきました。
経験と知識を生かせる場所を求めて
ーー前職の監査法人では、どのようなお仕事をされていましたか?
前職では、財務諸表監査を担当していました。財務諸表監査とは、企業が1年間の営業成績などのいわゆる取引記録をつける財務諸表が事実や法律、ルールに基づいて正しく記録されているかをチェックする仕事です。
一つひとつの項目を細かくチェックする仕事で、地道さと正確さが求められますね。
ーーアイムファクトリーに転職しようと思った理由を教えてください。
監査法人で働いていた時期終盤からアイムファクトリーに入社するまでの期間、友人との事業でCFO(Chief Financial Officer)をやっていました。しかし今思えば、経験不足で思うように業務をこなすことができなかった部分もあったと思います。
結果的に友人との事業からは抜けることになったのですが、この経験を生かせる業務を考え、色々な人に相談したところ「上場準備業務」ということがわかりました。
そこで、上場を準備している企業を探した結果、アイムファクトリーとの縁があったんです。
「意思を示す」マインドに共感。人を動かす力に惹かれて
ーー他にも同様のフェーズにいる企業は多いかと思いますが、アイムファクトリーを選んだ決め手はなんですか?
決め手は社長の久利可奈恵の人柄ですね。最初の面接を担当したのが、久利でした。一般的な転職の面接は一次面接は人事担当者が行うものと思っていたので、一次面接から代表取締役が担当してくれたことに驚きました。社長であるにもかかわらず、堅苦しくない雰囲気で話ができて、非常に楽しかった記憶があります。
また会社として「意志を示せ」というマインドを重視されている点や、久利自身からも意志を示す言動が感じられた点に強く共感しました。影響されて自分も「意志を示さなければ」と思うようになりました。久利にはとてつもない「人を動かす力」がある、と感じ、一緒に働きたいと思ったんです。
久利のようなエネルギーを持った人に会ったことがありませんでしたから、印象が強かったですね。
ーー入社して半年ほど経ちましたが、アイムファクトリーの管理部でのお仕事はいかがでしょうか。率直な感想を教えてください。
新しく学べることばかりで、とても濃い半年になりました。もしアイムファクトリーに入社せずに半年間を過ごした場合の成長度合いは、雲泥の差だとおもいます。
目標達成に向けて意識していることは?
ーー今はどのような業務を担当されていますか?
上場準備業務がメインです。具体的には、証券会社対応になります。上場するには主幹事となる証券会社の審査を受けなくてはいけません。その後、証券取引所による形式要件(株主数や純資産額など)と実質審査基準(企業の継続性や収益性など)を基にした審査を受けます。
そのため、まずは主幹事となる証券会社から出されるさまざまな課題を解決していくことになります。
課題はたとえば、労務や法務面ですね。残業時間や関連法令を守っているか、業績が中期経営計画通りに進んでいるかなど、多岐に渡ります。
それらの膨大な課題を「期限までにどのように解決していくか」といった計画を立てて実施し、毎月のミーティング時に進捗を報告しています。
ーー担当される業務で一番苦労された点を教えてください。
いっぱいありますね(笑)。たとえば稟議ひとつとっても、書類のフォーマットを考えなくてはいけませんよね。誰が、何をしたいのか、承認者は誰かなどを考えるところからスタートです。
さらに社員の皆さんにやってもらわなくてはいけない事案があった場合、それぞれが仕事を抱えているなかで依頼をどうこなしてもらうかといった点は悩むことも多かったと思います。
ーーなかなか対応が進まないこともあるかと思いますが、どのように進められましたか。
上場準備において、証券会社から注意されるもののひとつに「事後稟議」があります。これは本来、業務を実行する前に必要な承認手続きを経ずに業務を進め、後から正式な承認を得る手続きのことです。
この「事後稟議」の割合が高くなってしまうと上場準備に支障をきたす恐れがあるため、「事後稟議」の割合と目標のパーセンテージを全体周知して、何とか対応・協力してもらうようにしました。
それでも目標に届かない場合は、ひとり一人、声かけをしました
ーー入社後のお仕事のやりがいや魅力を教えてください。
入社前に事業に携わっていた、とはいえ未経験の業務を担当することが多いため、いろんな方の助けを借りながら仕事をやっています。そのうえで自分自身の知識も増え、企業の上場への準備も前に進んでいる、と実感できる点は、やりがいだと思います。
業務内容の特徴として経営層の方々とお話する機会が多いです。自分にない経験をされている方々と雑談をするだけでも、かなり勉強になります。これはこの仕事ならではの魅力ではないでしょうか。
人間関係を構築する重要性
ーー未経験で担当された具体的な業務を教えてください。
ほとんど全部ですが(笑)。たとえば証券会社対応や労務面の調整も未経験でしたがやらせてもらいました。ひとつひとつ専門家の方や詳しい方と一緒に、確認しながらやりましたね。とくに常勤監査役の丸山からは、人との付き合い方の基礎を教えてもらいましたね。
丸山と大阪支社に行ったとき、丸山は支社の社員ひとり一人とミーティングの時間を取っていました。丸山がいうには「どういう人でどのような考え方をもって行動しているか」を知ることで、人付き合いのアクションの仕方が変わるんだそうです。
確かに誰かに何か行動してもらいたいとき、その人の考え方や行動の根拠を知っておけば、こちらから行動してもらいやすい働きかけをしやすくなりますよね。丸山は、自身の行動で私にコミュニケーションにおけるいわゆる「地ならし」の大切さを教えてくれた、と思っています。
たとえば労務関係のルールで不明な点があったとき、私と基本的な人間関係ができている人、お互いに考え方のパターンがわかっている人はすぐに聞きに来てくれるでしょう。しかし私がどんな人かわからない場合や、お互いの考え方が不明な場合は、すぐに聞きに行くという行動は起こしにくいですよね。
たとえば「事後稟議」の割合を減らしたい、と思うのなら、まずは基本的な人間関係をひとり一人と構築することが重要だと学びました。
新執行役員が目指す未来への展望
ーーこれから業務を通じて達成したいことを教えてください。
次の目標は新しいマネージャ―、管理者を自分のチームから育てることです。今の管理本部のメンバーは10人程度ですが、上場すればさらに人数が増えていきます。そうなると私だけでは管理できなくなるでしょう。
そのため、メンバーたちのリーダー、マネージャ―となってくれる人材を育てていきたいと思っています。
ーー5年後や10年後のビジョンがあれば、教えてください。
最低でも、アイムファクトリーのCFO(Chief Financial Officer、最高財務責任者)になっていないとダメだと思っています。もっと正直にいえば、CFOになるのに5年も要していてはダメだと思っていて、5年後、10年後にはさらにさまざまな会社に自分の影響力を伸ばせたら、と思います。
雨宮のようにアイムファクトリーに軸を置きながらも、他社と経営で関わっていく、といったことをしていけたら、と思いますね。
ーーアイムファクトリーで活躍している人の特徴や印象を教えてください。
代表取締役の久利をはじめ、執行役員の山﨑、平山、相場が活躍している人として浮かびますね。
やはり皆さん「人を動かす力」がある人達です。なかでも相場のエピソードとして印象的なのは、大阪支社の雰囲気が相場の雰囲気に「染まって」いた点です。コミュニケーションが活発でとても良い空気感ができあがっていました。
山﨑も私より年下とは思えないほど貫禄・カリスマがある人です。平山は落ち着いた大人としての理路整然としたコミュニケーションが印象的ですね。やはり皆さん、共通点としてそれぞれの「人を動かす力」が素晴らしいです。
皆さんリーダーとして「あるべき姿」や「やるべきこと」が明確になっておられるがゆえに、それが言葉や行動に表れているのでは、と思っています。
ーーどんな人と一緒に働きたいですか?
私にないものを持っている人を尊敬しますし、興味が沸きますね。そしてアイムファクトリーで働くからには「人を動かす力」を持っている人に魅力を感じますし、一緒に働きながら学ばせてもらいたいな、と思います。
山本さん、お話ありがとうございました!
最後までお読みいただきありがとうございます!アイムファクトリーでは、さまざまなポジションで新しい仲間を募集しています。興味がある方は、ぜひ一度カジュアルにお話ししましょう。