2018年に新卒で入社した辻川さん。現在は取締役として、セールスイネーブルメント(SE)部から社内システム管理、マーケティングまで多岐にわたる業務を担当しています。二児のパパとして働きつつ、日々楽しみながらお仕事をされている辻川さんに、大事にしている価値観や大変なことを詳しく聞いてみました。
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【男性初の育休取得者】仕事と家庭の相互作用から生まれる安定的マインド | アイムファクトリー株式会社
育休を経て気付いた、手放すべき仕事
ーー育休を取得してからどれくらい経ちますか?
先月で次男が3歳になったので、もう2年半くらい経ちますね。次男が生まれたときに3ヶ月間の育休を取得しました。
ーー育休後に仕事へ復帰した際、大変だと感じることはありましたか?
大変だったことあったかなぁ...(笑)当時育休中でも会社のコミュニケーションチャットには入っていたので、夜な夜な仕事で何が起きているかチェックしていましたね。「この仕事は復帰後に対応するやつだな」とか「うまく進んでいない業務がありそうだから、復帰後に対応しようかな」とかは、チャットを見ながら考えていました。
育休取得の前は留守番電話対応などの問い合わせ関係を僕が管理していて、別の担当者にその仕事を引き継いだんです。ところが育休から復帰した後も、その仕事は戻ってこなかったんですよ(笑)悪い意味ではなくて、一度業務から離れることで「実は自分がやらなくても回る仕事だったんだな」と気付けましたね。
ーー業務体制を見直すいい機会になったのですね。
問い合わせって「アイムファクトリーのことを思ってくださるユーザーのニーズそのもの」ですよね。だから、アイムファクトリーのことを幅広く知っている人じゃないと対応が難しいと思っていました。
また、企業の採用ニーズも体感として感じられたので、個人的に面白く、手放したくなかったんです。でも改めて考えたとき、問い合わせ対応を自分一人でやり続けるのは本質的ではないなと思いました。
ーー役割分担がうまく回るようになった、という感じでしょうか。
そうですね。例えば子どもが熱を出して休みをもらうとして、問い合わせ対応が3日後になったら「長い」と感じてしまうじゃないですか。でも、僕が無理をして対応しなくても、僕以上に早く対応できる人がたくさん出てきたので「緊急のタスクは僕がやる必要はないんだな」と思えました。
また、育児を通して「自分が自由に動ける時間で何をしたらいいんだろう」と考えるようになりましたね。
人生で一番コミットしているものとは?
ーー今の業務はどんな感じで進んでいますか?
入社して最初の1年ぐらいは普通に営業をしてましたね。でも、それ以降は3ヶ月以上同じ仕事をしたことが多分ないんですよ。もちろん定期的にデータを出す作業はあるんですけど、一番コミットしなきゃいけない仕事が3ヶ月以上続いたことがないんです。
ーー続かないというよりも、ある程度他の人が触れるように加工して、パスしている感じ印象です。
そうですね。直近でいえばsalesforce(セールスフォース)の導入プロジェクトも、入社5~6年目で一番の長期仕事だと思ってたんです。見込みとしては9か月から1年ぐらいのプロジェクトだったので「今年はこれが主業務になるな」と思ってたんですよ。
そしたら4月から取締役に就任して業務の幅が広がったため、自分が率先してタスクをこなしていく立場ではなくなりました。他の人に協力してもらいながらリリース対応して、そばで見守るようになった感じです。協力会社さんと体制を作って、後は中心となってくれるメンバーをサポートする役割かなと思います。
ーーシステム導入のほか、マーケや採用など様々な場面で活躍されていますが、もともと「忙しいのが好き」といった感じでしょうか?
暇になったら死んじゃうと思います(笑)私生活でも、ここ一年くらいは仕事でのパフォーマンスを維持するために筋トレをしていて。30歳になった月から始めたんですけど、40歳でも同じパフォーマンスを出したいなと思っています。
40歳になったとき、仕事でも家庭でも「疲れて動けない…」と言うのが嫌だったので、30歳になった記念に体力を付けようと思いました。
ーー筋トレの成果は出てますか?
かなり出ています!子どもを永遠に抱っこしていられますし、この前、子どもの運動会で保護者の綱引き大会があったんですけど活躍した自信があります。「子供のためなら」という自信もありますね(笑)仕事でも、疲れにくくなっていると感じます。
ーー日々の生活が本当に充実しているんですね。
充実してますね。アイムファクトリーは多分人生で一番長い「趣味」というか、時間を費やしています。趣味と仕事をあまり分けていなくて、学生時代に専攻してた物理も、自分のなかでは「趣味」なんですよ。「数学に疲れたら物理をやる」って感じでした。
ーー本気で取り組んでいるものや、没頭できることを総じて「趣味」としてとらえているんですね。
そうなんです。先日、新しく入社された方への研修でも、自己紹介のときに「この会社が人生で一番長く、コミットしているかもしれません」と言ったばかりです。
日々の発見が面白さにー 市場ニーズと介在価値。
ーーアイムファクトリーで仕事に向き合い続けることに対して、どう感じていますか?
飽きないですね!アイムファクトリーは面白い会社だと思います。採用市場を見るにあたって、企業の人事担当者だと「その企業に応募してくれる方」がマーケット対象となりますが、人材紹介を事業とするアイムファクトリーには、本当に様々な情報が入ってきます。良いことも悪いことも、たくさんの情報が流れてくるじゃないですか。
また、アイムファクトリーでは「介在価値」を大切にしています。採用の過程に人が介在してマッチングを生み出すビジネスになるので、数字だけ見ていても全体像が見えにくいんですよね。そこで現場に入ると「ここが課題だったんだ」「こういった課題があるんだ」と新たな発見があります。そういう部分も含めて、なんかカオスで面白いですよね。
ーー「面白い」ととらえるのは素敵ですね!基本的にポジティブな捉え方をされる方でしょうか?
そもそも「嫌なこと」こそが仕事だと思っていますね。どんな業界でも、お客さんの悩みを解決してあげるのがビジネスじゃないですか。人材業界でいえば「採用の手が足りない」「思うような採用ができない」といった課題があって、それを代行をして価値を発揮するわけです。そのため、業務に手間がかかるのはむしろ当然のことなんですよね。
ただ、生産性のないことをやる、人にやらせるのは本当に嫌だなと感じるので、作業が無駄だったらすぐにやめるようにしています。やるんだったら目的をしっかり持って取り組むのが大事です。これって、アイムファクトリーの行動指針「7MINDs(セブンマインド)」の「成果にこだわる」ですよね。
※アイムファクトリーの「7MINDs」は、アイムファクトリーで働く人すべてが行動指針として、業務の進め方や作業の本質を問う際の基準として活用しています。
ーー自社内のことだけでなく、市場のニーズや顧客課題も常にマークする立場として、直近の市場動向をどのように見ているでしょうか。
需給と供給のバランスを見ても、ニーズが発生した時点ですぐに希望のエンジニアを雇用することは難しくなってきています。なので、複数のプロジェクトを掛け持ちするエンジニアがDX化を推進しつつ、社内の若手社員を育成して、最終的に社内SEとして育てていくのが理想的だと思います。
また、近年はDXを目的としたエンジニア採用も増えています。Excelや紙媒体で業務を回している会社が、DXの一環として社内SE(システムエンジニア)を採用した結果、業務効率化につながるケースは非常に多いです。ただ、採用して終わりではなく、採用をきっかけにシステム等の運用・定着もしっかりと見ていくことが大事だと思いますね。
ーー辻川さん、今回は貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました!