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ITの活用は薬局を変えるのか?

SaaS(サース)

と呼ばれるサービスが日常として普及している昨今ですが、皆さまは薬局で使っていらっしゃいますか?

そもそも「なにそれ?」という方のために定義のおさらいです。

SaaS(Software as a Service「サース」)とは、「インターネット経由でアプリケーション機能を提供するサービスの形態」を指す。(経済産業省 SaaS向けSLAガイドライン 平成20年1月21日

日常的なものでは、gmailやDropboxなどスマートフォンで使っているお馴染みのサービスが該当します。

薬局とITサービス

「薬局でITサービスを使った方が良いのか?」と疑問を持つ方も多いかと思いますが、当グループでの経験上そこは「YES」と全力で答えたいです。薬局業務と直接関係のない部分でも活用できるITサービスは多いですし、SaaSの特徴として高機能な割に導入費用が少額で済むという点があるので、積極的に活用することで、薬局業務+その他の事務作業が効率化できると考えます。

導入時に少し手間はかかりますが、一度軌道に乗ってしまえばメンテナンスの手間が少ないこともメリットの一つです。当グループのように複数店舗運用する場合は、商品情報などのマスタを共有できることも管理コストの軽減に繋がっています。


Musubi、G Suite、rakumo、スマレジ、スマレジタイムカード、SmartHR、MoneyFowardクラウド給与、などなど、当グループで導入しているITサービスをピックアップしましたが、意外と沢山ありました。

薬局特化型のSaaS

昨今では、薬局業務に特化したSaaS(業界に特化した物を Vartical SaaS というらしいです)も登場してきており、当グループでも活用しているものを2つ紹介します。どちらもとても便利で当社の業務には欠かせないものですね。

クラウド型電子薬歴 Musubi

⽇本の医療体験を、しなやかに。」をミッションに掲げる 株式会社カケハシ が開発するレセコン連動のクラウド型電子薬歴で、患者さんと薬剤師がお話しをする際にディスプレイを共有し、文字やイラストなどの視覚情報も活用しながら服薬指導ができることが特徴です! タップして指導文が入ったり、薬歴から報告書が作成できたり、グループ薬局の薬歴が参照出来たりと薬剤師の作業を軽減させるための工夫がたくさんあります。 当グループでは、導入してから薬歴残業がほぼ0になるなど、業務効率化や薬剤師の質の底上げに活躍してくれています。

不動在庫シェアリングサービス MedShare

レセプトデータを匿名化して用いる不動在庫マッチングサービスで、薬剤の使用歴から不動在庫をマッチングして表示して売買の意思表示ができるようになっています。薬局の業務効率化や不合理解消を目指す 株式会社ファーマクラウド がサービスを提供しています。当社ではグループで導入し、グループ間の不動在庫のやり取りやグループ内でも消化しきれなかった物を他薬局からご購入頂いたりと活用しています。プラットフォームを提供するというスタンスで、利用料が無料なのも大きな特徴です。


また、薬局業界に特化したSaaSで今ホットな分野は、在庫管理の自動化です。メドオーダーエブリーENIFwin Nex-Sus、薬VANなど需要予測に基づいた発注をするシステムが出てきています。当グループではまだ導入してはいませんが、今後の導入を見据えて比較したりと検討中です。

ITを活用してどうしたいのか?

薬局でITを活用する主な目的は、他業種と同じく業務効率化とそこで捻出した余裕を患者サービスの充実に充てることです。当グループでは、「親切であたたかい」という点を大切にしており、よりよいサービスの提供のためにITサービスを活用しています。対物業務から対人業務への転換が叫ばれている昨今、「忙しい環境で、いかに患者さんと向き合う時間を捻出するか?」というのは今後の薬局業界の課題でしょう。

Musubi を利用し真剣なまなざしで服薬指導をする いぶき薬局管理薬剤師: 関


また、ITの活用は業務効率化により近年話題の働き方改革の推進にも大きく役立っており、当グループでは2-3年前に比べて20時間以上の労働時間減少に成功しています。今後も、ITの活用が薬局の在り方を変えていくことに疑いの余地はないでしょう。

また、私たちの職場のような地方都市では人的資源が限られていますので、より一層機械化・IT化を進めていく事が、高齢化で労働人口が減少していく局面では重要だと考えています。

会喜調剤薬局グループでは一緒に働く仲間を募集しています

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