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薬剤師の「先生」付をやめた理由

「〇〇先生」

薬局では、よく耳にする薬剤師の呼び方ですよね。当グループでも数年前までそう呼んでました。

今では、薬剤師でも栄養士でも事務でも、

「〇〇さん」

がベーシックな呼び方で、あえて「先生」と呼ぶのはなんとなくふざけている時でしょうか?

なぜ「先生」付をやめたのか?

社長のことは「馬場先生」、専務のことは「田中専務」、〇〇課長、△△係長、◇◇主任・・・

割と古風な所を残す会社でしたので、数年前までは「名字+肩書(or 先生)」で呼ぶ社内習慣でした。


そんなある日、会議で社長が、

 「なんで薬剤師も事務もお互い遠慮ばかりして、もっと協力しないんだ!」

と発言したことで会議が紛糾、喧々諤々の議論となり、

 「先生とか、課長や係長といった肩書で呼ぶからよそよそしいんじゃないの?」

という仮説に至りました。

 「じゃあ、そんな呼び方はやめてしまおう!」

と社長が英断を下した結果、ある日突然「先生」付、役職付で名前を呼ぶことをやめました。

そんな簡単に?と思われるかもしれませんが、決めた事は実行しなければ意味がないので、

翌日から、社長は「ひろのり さん」、専務は「まさとし さん」・・・

最初は戸惑うスタッフも多かったですが、慣れるもので今では誰も気にしていません。


ちなみに、会議の風景はこんな感じです。写っているのは各薬局の店長さん。

やめて、なにか良いことはあったのか?

よかったこと(1) いばる薬剤師がいなくなった

 わたしも、あなたも「〇〇さん」だからか、いばる薬剤師がいなくなりました。

 「先生」と呼ばれると無意識で偉いと思ってしまうのかもしれません。。

よかったこと(2) より協力的な体制になった

 薬剤師も事務も対等な仕事の仲間で、職務の違うフラットな関係という認識が浸透しました。

 今では、スタッフ間でも相談しやすい、協力しやすい関係を意識して薬局づくりをしています。

よかったこと(3) 社長がやさしくなった?

 毎日現場に立つ熱血社長ですが、仕事に対しては一本気でちょっと厳しめ?

 「馬場先生」と呼ばれていた頃よりも、「ひろのりさん」の方がちょっとやさしいような。

そんな「ひろのりさん」は、会津若松市大町のけやき薬局におります。


惰性で何かを続けている場合は、必要かどうか見直すのも良いかもしれないですね。


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