こんにちは!揚羽の採用担当の望月です。2022年もまもなく終わり、という年の瀬ですね。
2023年には、揚羽には6名の新入社員が入ってきてくれる予定なのですが、今から待ち遠しいです!
というわけで今回は、内定者第1号の玉手くんにお話を伺ってきました。
■プロフィール
玉手涼介 (Ryosuke Tamate)
愛知県知多半島出身。九州大学 芸術工学部 音響設計学科 卒業。
幼い頃、母の影響でダンスに出会い、指導者のいない高校のダンス部で全国大会を目指して打ち込む。その余韻から抜け出せずに大学受験に失敗し一浪。
大学では九州大学ダンスサークルの部長を務め、チームコンテストで全国大会出場も経験。オンライン/オフライン問わず、ダンサーに問いかけ、提案するイベントを多数主催。
九州が気に入りすぎて社会人になってからは出身を九州と偽ろうか検討中。
好きな食べ物は居酒屋の料理。ダンス以外の特技は竹馬。
Chapter.1 クリエイティブに“諦めをつけた“とは
―揚羽にはクリエイティブがしたいと、入社を決める子が多いんだけど、
“諦めをつけた“という言葉がとても気になります。
はい、厳密に言うと完全に諦めたわけではないんですが…
―そもそも、クリエイティブに関心を持ったのは
やはりダンスがきっかけ?
はい。幼い頃からダンスをしていて、小学生の頃の夢は“プロダンサーになること”でした。しかしダンスをすればするほど、知れば知るほど、自分にはダンサーとして食っていくだけの素質は無いと感じることが多かったです。
ダンスから派生して、エンタメやクリエイティブなことは好きだったので、大学で芸術工学部という学部を目指しました。浪人の末、合格はできたんですが、そこにも自分より遥かに音楽やデザインの素質も素養もある人がたくさんいて、正直打ちのめされました。
―これが“諦めをつけた“につながってくるのかな?
完全に諦めるというよりは、
「これは俺の仕事ではなくて、この人たちの仕事だな」と思うようになって、だけど自分の“好き”という気持ちやそこに感じている魅力は間違いないという確信はありました。
そこで自分のダンスとの向き合い方を考えたら、イベントの主催というものが浮かび上がってきたんです。
Chapter.2 ”生み出す”のではなく”伝える”ということ
―ダンスは踊るだけでなく、イベントも主催してるんだね。
ダンスサークルの代表もしていましたし、プレイヤーとしてダンスバトルやコンテストにもバリバリ出ていました。サークルの活動が落ち着くのと同時に、ここ2年ほどはダンスイベントの主催に最も力を入れています。
年末も、特にこだわって主催しているダンスバトルが控えているところです。
―めちゃくちゃ活動的だ…!
どうして踊るだけじゃなくてイベントを開こうと思ったの?
大学で愛知から福岡に来て一人暮らしを始めて一気に自由が増えて、昼夜問わずダンスイベントに遊びに行ったり、路上でのセッションに顔を出したり、とにかくダンスの楽しみ方が広がる中で、よりダンスが好きになりました。
一方で、ダンサー同士でも理解し合えていないダンスの魅力もたくさんあることに気づいて、「みんなにも俺みたいにもっと楽しんでほしい!」と思うようになりました。
だから理想の遊び場を自分で作る感覚でイベントを始めました。
―遊び場を自分で作るって物凄くワクワクするね!
いろんなダンスの魅力を知っているからこそできるアプローチだね。
幸い僕の周りには、カッコいいダンサーも、芸術工学部の友達には音楽を作れる人、デザインする人、会場となるクラブとのつながりのある人が、たくさんいました。
そのおかげでイベント主催のハードルも比較的低かったです。
ダンスを続けて年齢を重ねるにつれて、自分が踊る理由は
”褒められたい”からではなく、”ダンスの良さをみんなに知ってほしい”からだという思いが大きくなっていたんですが、
そんな中でイベントの主催という経験を通して、自分ができること・したいことは、価値を“生み出す”ことではなく、価値を“伝える”ことだ、ということに気づきました。
これにはっきり気づいてからは、ダンスを練習したり踊ったりする時間より、ダンスを見たりダンスについて考える時間の方が長くなりました。
―なるほど、素質の無さに絶望するのではなく、
好きなことに、違う角度から関わることができるようになったんだね。
はい。イベントの主催に力を入れているとはいえ、踊ること自体は変わらず好きですし、プレイヤーとしてバトルやショーにも出ています。イベントの企画も十分クリエイティブな活動だと今では思いますし、“諦めをつけた”というのは少し言い過ぎかもしれません(笑)
社会人になっても時間を見つけて踊り続けたいと思っています。
Chapter.3 今の自分を活かせる仕事とは
―ここまで、自分も踊ったりイベントを主催したり…
ダンスに明け暮れている印象だけど、就活はどんな風に始めたの?
元々は就活をどう進めたら良いかも、どんな仕事に就きたいかも、わかっていなかったですし、ほとんど考えてもいなかったです。そもそもダンスをはじめとする今まで自分がやってきたことが、企業に就職する上でどう活きるかもわかっていなかったんです。
でもラッキーなことに、サークルの代表をしていたおかげでダンスサークルに向けた就活団体の方から連絡がきて、とりあえず面談して話してみよう、ということになりました。
ちょうどイベントの主催を本格的に始めて、考えてることがたくさんある時期だったので、それについて話を聞いてもらったら、自分のやりたいことや自分にしかできないことをわかりやすく言語化してくれて、それが社会人としてはどんなスキルなのか、どんな働き方が自分に合っていそうなのかを教えてくださいました。
ダンスの話をしていたら気づいたら自己分析が終わっていた感じでした。
―なるほど、これまでの活動を社会人としてのスキルに変換して考える
いい出会いに恵まれたんだね。
はい。これはダンサー向けの就活団体の方だったからクリティカルに自分の言いたいことが伝わった部分も大きいと思いますが、
就活を通してたくさんの企業の方とお話しする中で、
僕の話を自分なりに咀嚼して「うちの会社のこういう側面に合いそうだね」「こんな業界も合ってそうじゃない?」みたいなアドバイスも頂きました。
自己分析は一人でじっくり考えるのもいいですが、社会人の方にとりあえず話を聞いてもらうと、何かしらの気づきはあるものなんじゃないかなと思います。
―その結果、就職活動の軸はどうなりましたか?
就職活動の軸は
・前向きに目標が持てる
・クリエイティブに関われる
・“価値を見つけて伝える”仕事ができる
でした。
―「前向きに目標が持てる」というのは?
乱暴な言い換えをすると、「気分が乗るかどうか」とも言えるんですが(笑)
僕は“熱しにくく冷めにくい“タイプで、興味のないことにはとことん興味のない人間で、
例えばダンス以外のスポーツには全然関心がありませんしできません。大学受験も現役時代は明確な目標が持てず勉強に身が入らず浪人しました。
仕事の内容に共感できたり、“この人たちのために頑張ろう”と思える職場だったり、理由はなんであれ、入る前から前向きになれなさそうなことは絶対にできないと確信しています。
―「クリエイティブに関われる」は“クリエイティブに諦めをつけた“と矛盾する感じもあるけど…
先ほど話したように、自分が0から生み出す側にはならなくていいけど、生み出す人と関わり外側のアウトプットまで携わりたい気持ちはありました。
―「“価値を見つけて伝える”仕事ができる」は玉手君の活動の延長かな。
はい、やはりこれが一番重要でした。
自己分析の過程で自分のダンスに対する関わり方を改めて考えたとき、
・「カッコいいと思った音で、カッコいいと思った動きをして、見ている人にもそれカッコいいねって思ってもらいたい。」
・「自分が”ダンスのこんなところが楽しい”と思ったことを再現できるようなイベントを企画して、確かに楽しいねって思ってもらいたい。」
というような動機で活動していました。
価値を伝える前に、価値を見つけることも好きだし、ずっとやってきたことだと気づきました。
Chapter.4 揚羽に感じた価値
―揚羽の行っているブランディングは、
まさに"価値を見つけて伝える"ことだと言えるね。
はい、たとえば採用ブランディングであれば、クライアントの魅力を見つけ、それをキャッチコピーや採用ページなどのクリエイティブで伝えます。
魅力は、クライアントが自覚しているものも、自覚していないものもあります。少しでも多くの角度から魅力を見つけることが、採用競合にはないクライアントだけの強みを見つけることに繋がります。そしてその伝え方ももちろん重要です。揚羽はその両方に自社の、同じフロアのメンバーで一緒に取り組めます。
見つけることも、伝えることもしたい自分にとっては、それがとても魅力的に感じました。
―揚羽以外の企業と迷ったりはした?
あまり迷わなかったです。
とにかく社員の方が話しやすい方ばかりで、この方達の中で働きたいと思えたからです。
揚羽と出会ってから、人事だけでなくいろんな役職の方と面談させていただきましたが、どなたと話しても話しやすい、という印象がとにかく強くて、新しい方と面談させて頂く度にそれが更新されていきました。
僕の就活はオンラインだけで、どちらかというと対面より緊張しなさそうでいいな、と思ってオンライン就活していたタイプなんですが、それでも社会人という立場の違う方と話す時はなんとなく緊張感があったり、100%ありのままの自分で話せている感覚ではなかったです。
だけど揚羽の方と話す時は明らかに肩の力を抜いて話すことができて、不思議なくらいでした。
ここまでストレスなく話せる人ばかりの企業は他になかったので、なかなかいい出会いをしたなと感じたのを覚えています。
―確かに、先日の内定者研修でも内定者同士でそんな話をしてくれていたね。
そうです。社員の皆さんは僕と”揚羽の選考を受けている学生”というよりも、”これから社会人になる後輩”という感覚で接してくれているような気がして。
とにかく自分の話をよく聞いて理解して、先輩として何かを与えようとしてくれているように感じていましたし、同期のみんなも同じようなことを言っていました。
―そうして揚羽の内定者となった玉手君。これから、揚羽に入ってやりたいことはある?
揚羽の仕事内容に惹かれて入社するので、単純に一つ一つの仕事が高い品質でできるようになりたいです。
価値を”見つける”力も、それを”伝える”力も、人生のあらゆる場面で必要で、周囲を幸せにできる力だと思います。
現時点で、その経験は主にダンスの領域だけですが、今まで知らなかった世界と触れ、学び、向き合って、そこでも価値を見つけて伝えることができるようになっていきたいです。
ーダンスに注いできた情熱をビジネスに向けて、
自分が誇れる仕事を作り上げていってくれることを楽しみにしています。