#「幸せに働く」って、何だろう。
「やりがいを持って働いている社会人は全体の6%」だそうですね。
社会人になってから毎日幸せに過ごしています。揚羽の松儀です。
今回の「私が揚羽で働き続ける理由」では、映像ディレクター職の成田さんにインタビューしました!
成田啓吾(Keigo Narita)
仙台市出身。東北芸術工科大学大学院デザイン工学修了。
学生時代は、主にマーケティング、ストーリーテリングを研究。
卒業後は、フリーランスとしてTVのディレクター、映画の演出部に従事。
ホラー映画や特撮ヒーロー系など商業向けのエンタメ作品に携わるうちに、
目の前にいる人を映像の力で助けられるような仕事がしたいと思い立ち、揚羽へ入社しました。
Chapter.1:映像を続けることと、ビジネスマンとしての成長の両立。
ー今日はインタビューよろしくお願いします!
成田さんって、学生の頃はどんなことをしていたんですか?
大学時代は自主映画を制作していて、映像の技術を盗もうと複数のテレビ局を梯子してバイトをしている学生でしたね。
そのまま地元仙台で大学院に上がったのと同時に、フリーランスでの映像ディレクターをスタート。
プロフェッショナルに専門職を追求するスタイルが多い東京と比べて、地方だとカメラも、照明も、録音も、編集も、ディレクターも…という具合に、なんでもやれるオールラウンダーが重宝されるのですが、そんな環境の中で、映像クリエイターとしての経験を積みました。
ーなるほど。その当時からオールラウンドに映像制作と関わっていたんですね。
そうですね!
当時、映画の撮影隊が仙台にロケに来まして、そこに助監督として潜り込めたことがキッカケで、24歳で上京しています。
そこから3年間は、映画やドラマの助監督をやったり、宣伝やDVD特典で使用するメイキングを担当したりしていましたね。
ーすごい出会いですね…!そこからどうして揚羽に入られたんですか?
相変わらず自分の立場はフリーランスではあって、有難いことに仕事が途切れることはなく、受けきれず断ることも多かったくらいなのですが、ちょっと忙しすぎるなと…。
一つの作品につき、2ヶ月くらいはプライベートがないくらい拘束されてしまって、睡眠時間を確保するのが精いっぱい。
次の仕事がそのまま繋がると、ズルズル一年間そんな状況が続いたりもする。
好きな仕事に漬かっている、という意味では幸せな一方、インプットをする時間が全くないので、このままでは、世の中のことを何にも知らない荒くれ不良映画人になってしまうな、という危機感がありました。
また、結婚生活や子育てもちゃんとできる環境を確保したいという想いもあり…。
誰のためにこんなに苦労して作っているんだろう。みたいなモヤモヤした時期でしたね。
いくつか求人を見ていく中で、この会社(揚羽)なら、映像を続けながらビジネスマンとして成長できそう!目の前にいる人を喜ばせるような形の仕事ができそう!と思いました。
それに、映像ディレクターだけじゃなく、プロデューサーにもなりたいと思っていて、Webディレクターもやりたかった。役割に明確な垣根は作らず、何でも挑戦できる会社と聞いたので、それも入社の決め手になり、5年前、自分が27歳の時に中途社員として入社しました。
Chapter.2:「誰が見ても課題解決できた」という介在価値を証明したい。
ー現在の揚羽の仕事について改めて教えてください!
映像ディレクターとして、企画構成、スタッフィング、ロケ・編集・MA~納品までのディレクションをするのが基本業務ですが、最近は、クリエイティブディレクターとして案件に入り、コンセプト開発をして、WEBや紙媒体、イベントと組み合わせた総合案件を作り、効果を最大化させるべく指揮をとる、という働き方をなるべく多くできるように動いていて、それをやってる時が一番楽しいです。
クライアントが困っていることをクリエイティブで解決するのが仕事なのですが、その効果測定って難しくて。
ツールを納品した後に、クライアントに良い結果が出たとしても、もしかしたら、作ったツールと全く関係ない他の要因がそこにあるかもしれない。
もしかしたら、ツール自体はマイナスな効果だったのかもしれない。
そこをなんとなくの感覚で捉えてたら、この仕事をしている意味ないし、自分の仕事を誇れないなと思っています。
なんとなくではなく「誰が見ても、明確に課題解決できた」っていう形での介在価値を目指したいから、単体の期間限定のツールだけを請け負うのではなく、クライアントが作るべきすべてのクリエイティブをこちらから提案し、制作をすべて任せてもらう。
そのすべてのシナジーで、クライアントが良い方向へ進めたかどうかを振り返る。
クライアントの信頼を勝ち取ることで、そんな関わり方を目指したいとずっと思っていて、今の揚羽にはそれができ始めていると感じています。
ー効果をちゃんと出して、クライアントに信頼される。すごく重要なことですよね。
Chapter.3:課題解決の為にできることなら、何でも挑戦する。
ー具体的には、揚羽でどのような仕事を担当してきたんですか?
入社するまではTV、CM、映画というジャンルをやってきたわけなのですが、揚羽に入社したら、いわゆる「VP」という、真面目で面白みのない説明映像みたいなものを作ることが多いのかもな、と思っていたんです。
ビジネスだし、仕方ないかとある程度諦めてもいたんですけど、結論からいうと、全くそうじゃないですね。
「クリエイティブでお客さまの課題を解決する」ことができれば、極端な話、作るものは自由です。
映画やドラマのような劇物も作るし、バラエティやドキュメンタリーのようなテレビ番組系も作る。
作詞作曲からしたミュージックビデオもあれば、かなりアーティスティックなコンセプト映像もある。
海外のアニメ―ション映画祭で賞を総なめにしているようなクリエイターと一緒にアニメを作ることもあれば、ツールの壁を越えて、ラジオ番組まで作ってしまうこともあります。
ーラジオ番組!そこまでやるんですね!
ただ、勘違いしないでほしいのは、作りたいものを好き勝手作れるわけではないということ。
クライアントが困っていることを解決する手段として「最も適しているから作れる」わけで、そのロジックをしっかり組み立ててクライアントへ説明したり、クライアントと一緒になって上長を説得するための予算を確保する計画を立てたり…(真面目でベタな映像の方が、クライアントも予算を取りやすい、ということもあるので)。
当然、自分が作り手として、やりたいことを具現化する力があるかどうか、ということも重要。
だけど「挑戦して工夫すれば、そういうことができるフィールドである」ということは事実なんです。
自分自身も入社以来、色々な種類の映像で課題は解決できるよね、という事例を増やしてその証明をしてきたつもりだし、事例が増えればそれだけクライアントを説得しやすくなる、ということにもなるので、一緒に楽しんで挑戦してくれる仲間が増えたら嬉しいなと思っています。
ー目の前のクライアントが抱えている課題は何なのかを洞察し、
それを解決する方法を柔軟に模索できるのが揚羽の良さですね!
これからは、揚羽の中でどんなことに挑戦していきたいですか?
1つ目は、映像ディレクターという職種を失くして、新しい肩書きを作りたい。
僕らはプロデューサーでもあるし、クリエイティブディレクターでもあるんですよね。
営業よりもクライアントと上手にコミュニケーションが取れる人が多いし、自分でプレゼンも組み立てられて、コンセプト設計~納品までできてしまう。
結局、幅広く仕事をしようと思えばできるし、色々やろうとしたときに、映像ディレクターという肩書がかなり窮屈で邪魔なんですよね。
映像チームがもっと進化するためにも、何かクリエイティブプロデューサー、じゃないですけど、自分がまず体現することで、そういう立ち位置を作ってみたいと思っています。
2つ目は、揚羽の映像ディレクターをもっと有効活用する仕組みを作りたいです。
揚羽の映像ディレクターは、制作進行や編集も全部自分でできる人がほとんどなので、結構やっちゃってる人も多いし、やらなくてはいけない場合も多い。
ディレクター自身が編集するメリットは当然あるんですけど、でも、多くの時間をどうしても割いてしまう。
本来は、企画だったり、コンセプト設計だったり、社内の教育だったり、ビジネスとクリエイティブの両立を体現している揚羽の映像ディレクターにしかできないことっていっぱいあると思っていて。
要は、揚羽の強みが発揮できる部分は社内リソース、それ以外は外部の力を借りるという仕組みを徹底して作ろうと思っています。
そしたら、映像ディレクターは、もっとたくさんの案件を抱えられて、もっとクライアントにたくさんの価値を届けられる。
しかも、今よりも労働時間をシャープにできる。
湊さん(社長)に話しても「そうだね」って言ってもらえてるし、じゃあやるよね。という感じです。
そのためには、信頼できる外部パートナーを開拓したり、揚羽の案件が任せられるように育てたりということも必要だし、ディレクターが社外のパートナーさんへのディレクションスキルをもっともっと高める、ってことも必要。
一つの案件にかかる外注費は上がるけど、トータルで見れば作れる本数は増えるし、クオリティも上がるよ、って社内のプロデューサーを説得することも必要。
うまくいったら、みんなWIN_WINなのが分かっているので、後は頑張って具現化していこう、という感じでやりがいをもって頑張ってます。
ーディレクターとしてだけではなく、組織を変革する一人として、
自分に何ができるかを考えながら働いているんですね。
Chapter.4:クリエイティブに本気で向き合って、幸せになる。
ー揚羽をひと言で表すと?
いま注目を集めている分野ですが、「インナーブランディングというジャンルの映像においては日本一」だと思っています。
例えば、社員モチベーションUP、エンゲージメント向上、株主総会、イベント、理念浸透などですかね。
少し前の話になりますが、某大手広告代理店さんがインナーブランディングへ本腰を入れて取り組みを始めるときに、インナーブランディングの事例を日本一多く持っているということで揚羽に協力依頼がありました。
インナーブランディングだけに大っぴらに外向きに発信するものじゃないので知られることは少ないけど、数百もの事例を持っていて、しかも一番効果に繋がるツールを作れるのは揚羽だと思ってますし、その事実をもっと世の中に広めていきたいし、もっと自分たちもレベルアップしていきたいです。
ーこの部分は揚羽唯一の良さだと思います。
最後に、Wantedlyの読者のみなさまに伝えたいメッセージはありますか?
映画やテレビ業界で働いている人からすると、揚羽のような企業向けツールを作っている会社に行くと「VPに堕ちたか」って言われることがあるんです。
まぁVP作れば、安定した生活は送れるかもしれないけどね、みたいな。
自分も以前は多少思っていましたし。
でも、それは違うと言いたい。
敢えて地味でダサいものを無理して作る必要はない。
予算が足りないなら、プロデューサーと相談して追加予算の提案に行けばいい。
むしろ企業が対象のほうがやれることが多くて、「業界の数 ✕ 課題の数 ✕ 仕立て方のバリエーション」って考えるとなんでも作れる。
揚羽は「課題解決をする会社であって、表現者ではないから、自分たちの作ったものを作品と呼ばない」というような考え方が社内にはあるのですが、個人的にはアートでもいいと思っています。
アートで課題が解決できれば、作ったものにちゃんと責任をもって、効果を持たせられれば、アーティストでもいいと思っています。
クリエイターがクリエイティブに本気で向き合えて、人の役に立てて、経済面でも幸福で、プライベートも大切にできて。
まだまだ改善できるところはたくさんあるけど、そんな環境を一緒に作りながら、色んなことに一緒に面白がって挑戦してくれる人が来てくれたら嬉しいなと思います。
以上、成田さんの「私が揚羽で働き続ける」理由でした。
映像業界で働く読者のみなさまにとって、キャリアの可能性や選択肢を拡げる記事になっていたら嬉しいです!
ご興味を持っていただいた方はぜひ一度遊びに来てください!
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