『人材躍動化』の中で“地方創生”を実現するとは?
アデコ株式会社は2020年からの5か年計画として、『人材躍動化を通じて社会を変える』をモットーに様々な取り組みを始めました。
その大改革の中核を担っているのがまさにこのソリューションセールス部。地域課題と人々に向き合い、社会により大きな意義のあるインパクトを与えるようなソリューション提供を通じて人財躍動化を実現する。そんな、日本でも知名度の高いグローバル企業としてtoB、toCともに人材派遣・紹介に貢献してきたこれまでの長年のアデコのイメージを、良い意味で超えていく『社会イノベーション集団』である私たちが次のイノベーションの場として見据えているのが市区町村、いわゆる地方創生の実現です。その中で、茨城県鉾田市と首都圏の若い起業家とのネットワーク構築支援となるイベントの企画運営はそれを体現する意義のある一例となります。
きっかけは鉾田市からのお声掛け
元々は、アデコのグループ会社経由で交流のあった鉾田市であったが、本件は集客力の点や公共事業の受託運営の実績の観点からソリューションセールス部が鉾田市からの依頼を受けたことがきっかけでした。
スピードを増す地方都市の過疎化という課題
鉾田市は茨城県南東部に位置する人口5000万人弱の市で、2000年代初頭から転出人口が転入人口を上回るなど、地方の過疎化も相まって人口減少の傾向の著しい市区町村の1つです。
この状況を打開する解決策の初手として、同市は東京を中心とした首都圏の若い起業家に対して鉾田市を将来の起業の拠点として訴求したい背景から、まず第一に、鉾田市の認知度の向上を目的とした「鉾田市の魅力発信イベント」を開催を決めました。
一方ソリューションセールス部でも、この事業を受託・運営することに対して特別な思いがありました。
【写真】鉾田市地域ビジネス交流支援業務の事業責任者を務めた小畑さん
「すでにアデコが得意としている人材採用支援の領域のみでなく、過疎化が深刻化している鉾田市のような地方自治体に対して、今後の鉾田市を拠点とした地域ビジネスへの取組みや鉾田市との継続した関係性の構築に繋がるようなコミュニケーションの場を提供することは、『人材躍動化』を様々なスケールで体現していくという観点でも非常に重要で、アデコとしての新しい第一歩を踏み出した感覚がありました。」
と当時の事業責任者を務めた小畑さんは話します。
地域理解を深めるために
イベント企画の際の事前調査をする中で、鉾田市は農林水産省が発表する市町村別の農業産出額「野菜部門」で首位に輝いた『日本でいちばん野菜をつくる街』であるということが判明したのです。
実は、鉾田市は東は太平洋、北は涸沼(ひぬま)、南は北浦に囲まれた広大な土地があり、一年を通して温暖な気候もあいまって「農業」にうってつけの環境がありました。主な名産はメロン,いちご,トマト,みず菜,かんしょ(さつまいも)ごぼうがなどであるが、残念ながらこのイメージはまだ世間的に浸透してるとは言い難い現状がありました。
その為、今回のイベントでは「農産物、食の魅力があふれる鉾田市」としてのブランドイメージを打ち出す目的から鉾田市の名産が試食できる特設コーナーを設置し、参加者に食の観点から魅力の訴求を意識しました。実際にイベントでも、鉾田市の名産品であるいちごを試食した参加者の1人から「これはうまい!」と声が上がり、参加者の多くが特設コーナーに押し寄せたというエピソードもあったそうです。
イベントを通じて改めてわかった地方創生の重要性
茨城県鉾田市と若い企業家たちを結ぶイベントの企画運営を通じてわかったのは、アデコが企業として地方創生の分野に根気強く関わっていくことの重要性でした。「労働力となる20~50代の生産年齢人口が集中しやすいのは、やはりアクセスの良さや居住環境の利便性の面で都市部が圧倒的に多いんですよね。だから鉾田市を一例とした地方都市は、街を出る人は年々増加する一方で街に引っ越してくる人は減少するという負のスパイラルに陥り、人口減少が加速していきます。しかしながら、そういった地方都市に企業誘致をすることが実現できれば、その企業の従業員を中心に自然と街に居住環境が広がり、人口減少を食い止める一つの手立てとなりうる、と私たちは考えています。」と小畑さんは話します。
ミクロな視点での『人材躍動化』をも大事にする
アデコ株式会社ソリューションセールス部では、今後はさらに地方自治体と手を組み地方創生に関する取り組みを増やし、人口減少・過疎化がひときわ進む地域社会から人材躍動化を実現できるような変革を巻き起こしていきます。
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