1
/
5

ドラマ 「30分探偵」がキッカケの共感関係

「シャンデリアのある法律事務所ができたらしい」と沖縄の弁護士会が一時ざわついたと聞いたのは竣工後だいぶ経ってからでした。約10年前の2009年に竣工した沖縄県那覇市で開業したニライ法律事務所、2020年現在は法人化を果たし「ニライ総合法律事務所」として那覇市と沖縄市に2拠点を持たれるまでに。

互いの個性や好みを「知り合う」ことからはじまります。

10年前のお問い合せ当時、東京の大手法律事務所を辞め、お二人とも弁護士だったご夫婦の旦那様の故郷である沖縄で開業したいとお問い合わせからお付き合いが始まりました。お問い合せ頂いたのは関東ご出身でインテリアに興味が深い奥様からでした。好きなインテリアや雰囲気もハッキリされていて方向性はある程度早く決まりました。

旦那様と盛り上がった話の中でその後のデザインの主軸になったのが当時深夜ドラマで話題になっていた堂本剛主演の「30分探偵」に出てくるアジトのようなオフィス。そのドラマに出てくるオフィスには倉庫を改装した雑多な中でも男が憧れるアジトの要素いっぱいの雰囲気でした。毎回訪れる刑事がピタゴラスイッチのようなコーヒーマシンで必ず笑ってしまうのが面白く、二人で同じ様なことをしたいですね!と盛り上がったのを覚えています。

その弁護士さんが想うもう一個のオフィスの憧れが「壁面いっぱいの壁に押し込まれた本棚を脚立を使って上りその脚立の上で本を読む」というものでした。その想像を男なら誰しも共有できたかもしれなかったですが「同じイメージを共有」できる事に何とも言えない楽しさを覚えました。

互いの信頼関係と共感関係

そしてそのイメージを機能性やコストを調整してより現実的に作り出す事に胸が高まる想いを感じ、これはもう仕事ではない何か違うものだなとある意味違和感を感じていました。なぜそこまでの心理状態に入って行けたのかを考えると恐らく「互いの信頼」だったと思います。最初からそうだったとは言えないまでもお互いにお互いのシゴトを尊重して理解し合い、最低限の気遣いをしながらも「良いオフィスにしたい」という一致した動機が仕事も超えた友達や家族のような信頼に似た関係を構築できたと思います。そういった一種の「共感関係」は一度構築できるとその後数年お会いする期間が空いても何年か後にあった時に「何か懐かしい」というような感覚を呼び覚ませることが出来るようです。

10年後の今でも続く関係性

最初の開設から少しして家族で沖縄旅行に行った時にこの仲西ご夫婦とお子様と一緒に食事をさせてもらう機会もあり、家族ぐるみでお会いできたことも大きいかもしれませんが、その後も何かある度にお声がけ頂いたりと関係は続いていきました。

ニライ総合法律事務所 沖縄市支店開設

その後もFBなどのSNSでお互いの仕事の状況を知りつつ、ある日「沖縄市支店を検討しているからまたその時はお願いします」とご連絡を頂きました。家具セレクトのセンスや考え方に賛同いただき、今までやれなかった事や支店だからやりたいこと等この時もいっぱいの打合せにより2018年無事竣工することが出来ました。

ニライ総合法律事務所 那覇オフィス改装

沖縄市支店の打合せの中で既に出ていた那覇オフィスの相談室を増設したいという話で2019年に那覇オフィスの改装を手掛けさせていただきました。この時思ったのです。今までは新規のお客さんを次々増やしてきましたが、逆にこのような関係構築ができる様なお客様とは私がこの仕事をしている中でこの先あと何人ぐらいの方と出会うことが出来るのか?「逆算」という訳ではないですが一人一人のお客さんとしっかり向き合い本当に「良いシゴト」と出会えるかどうかは自分たち次第で、いかに自分たち自身も「豊かにはたらくことでできるのか」を模索する日々の中で出会えるのではないかと感じています。

株式会社アドアルファでは一緒に働く仲間を募集しています
1 いいね!
1 いいね!
今週のランキング