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それって本当に「正しい答え」がある意思決定ですか?

はじめに

こんにちは、aciassの東です。

現在、弊社では愛するペットと飼い主をサポートするための新しいWEBサービスを開発しております。

開発も佳境に入り、ここまでの間にさまざまな意思決定を行ってきました。例えば、使用するプログラミング言語の選択や、アーキテクチャの設計、サービスとしての方向性を決定することは大きな課題でした。


さらに、もっと広い視点でいえば、会社の運営方針や戦略に関わる意思決定も含まれます。

こうした数々の意思決定を通して、私自身が感じたことがあります。それは、「正しい答え」と呼べるものが、すべての意思決定に存在するわけではないということです。


本稿では、このことについて、自戒の意味を込めてお話しさせていただきます。


正しい答えは必ずしも存在しない

エンジニアリングにおいて、私たちは常に「最適解」を追い求める傾向があります。

保守性が高く効率の良いコードを書き、システムの可用性、そしてユーザビリティの向上を目指して、最良の選択を追い求めます。


しかし、プロジェクトが複雑化するほど、正しい答えを見つけることは難しくなります。

なぜなら、技術的な選択肢は多岐にわたっており、それぞれに利点と欠点が存在するからです。


例えば、プログラミング言語の選定は、チームのスキルセット、プロジェクトの規模、将来的なメンテナンス性など、さまざまな要素を考慮する必要があります。

そして、これらの要素は時と共に変わる可能性があります。


技術は常に進化しており、今日の「最適解」が明日には「過去の遺産」となってしまうことも珍しくありません。

そのため、「正しい答え」を求めることに固執しすぎると、意思決定のスピードが落ちてしまう危険性があります。


また、ビジネスにおいても、すべての決断に明確な「正解」があるわけではありません。

マーケットの状況や競合他社の動きは常に変化しており、完全な情報を持って意思決定することはほぼ不可能です。


こうした状況下で求められるのは、完璧な答えを見つけることではなく、時に不完全な情報の中で最善の選択をし、行動に移すことです。


不確実性の中での意思決定

私たちが開発しているWEBサービスでも、常に正しい答えが見えているわけではありません。サービスの機能やデザイン、ユーザー体験の向上に向けた施策など、日々の意思決定は不確実性に満ちています。


例えば、ユーザーが本当に求めている機能が何なのか、どの技術スタックが最も長期的に維持しやすいのかといった問いには、明確な答えが存在しないことが多いのです。


しかし、不確実性があるからといって、決断を先延ばしにすることはできません。

私たちが開発を進めるうえで大切にしているのは、情報を基に迅速に意思決定を行い、実際に行動を起こすことです。

その後、結果を振り返り、改善すべき点を見つけて次のステップに進む。この繰り返しが、最終的にはサービスの完成度を高めることにつながります。


意思決定においては、必ずしも最初から正しい答えが見えているわけではありません。

しかし、行動を起こし、その結果から学びを得ることで、より良い方向に進んでいくことが可能です。


フレームワークを信じすぎない

技術的な意思決定においても、正解を過信するのは危険です。


特に最近のIT業界では、多くの企業がモダンなフレームワークやツールを導入し、より効率的に開発を進めようとしています。

もちろん、これらのフレームワークは非常に便利であり、特定の問題に対して効果的な解決策を提供してくれることは間違いありません。


しかし、フレームワークやツールも万能ではなく、すべてのプロジェクトに最適とは限りません。

例えば、あるプロジェクトでは特定のフレームワークが優れているとされていても、他のプロジェクトでは制約やコストが高くなり、デメリットが大きくなることもあります。

選択肢が多いからこそ、それぞれの長所と短所を冷静に評価し、柔軟に対応することが求められます。


「このフレームワークを使えばすべてが解決する」といった考え方に陥ることは避けるべきだと思います。

むしろ、その時点でのプロジェクトの状況や、チームのスキルセット、長期的なメンテナンスの視点から最良の選択を行うことが重要です。


ビジネスの成長と意思決定

ビジネスにおいても、正しい答えを追い求めることが成長を妨げる場合があります。


特に、急成長を目指すスタートアップ企業では、スピードが重要です。私たちaciassも、限られたリソースの中で迅速にサービスを立ち上げ、ユーザーのフィードバックを得ながら改善を続けることを目指しています。


この過程で、すべての決断が正解だったとは言い切れません。

時には、試行錯誤の末に間違った選択をしてしまうこともあります。しかし、その経験が次の意思決定に活かされ、より良い結果を生むことがあります。


ビジネスの成長においては、完璧な答えを見つけることに時間をかけるよりも、素早く動き、フィードバックを受け取ることの方が重要です。

不確実な状況の中でも、まずは行動を起こし、その後に軌道修正を行う柔軟な姿勢が求められると思っています。


終わりに

エンジニアリングやビジネスにおいて、すべての意思決定に「正しい答え」があるわけではありません。むしろ、不確実性がつきまとう状況の中で、いかに柔軟に対応し、迅速に行動できるかが成功の鍵なのだと思います。


私たちaciassは、常に最適な答えを探し続けるのではなく、まずは行動し、その結果から学びを得るというアプローチを大切にしています。

完璧を求めすぎず、失敗から学ぶことで、より良いサービスを提供できると信じています。


最終的には、正解はないかもしれませんが、そのプロセスを通じて自分たちで見つけた答えこそが、私たちの成長を支えるものなのだと、そうであって欲しいと強く思います。


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