3年目に突入している「AbemaTV」では更に高品質なサービスを目指すべく、新たなインフラ基盤を立ち上げることになり、それに伴い「動画インフラエンジニア」を募集します。
その、新たなインフラ基盤とは何なのか?現在AbemaTVのサーバーサイドエンジニアとして、コンテンツデータ管理の開発に従事している岸にインタビューしました。
岸 良
「AbemaTV」サーバーサイドエンジニアとしてコンテンツデータ管理の開発に従事。2011年サイバーエージェントに入社。入社以来AmebaアプリSimplog、755に携わり、2018年2月より現職。
ーー「新たなインフラ基盤」とはどんなものですか?
まずは、新たな「コンテンツ管理システム」から始めたいと考えています。コンテンツ管理のことを業界ではMAM(Media Asset Management)と呼んでいるのですが、これをAbemaTVに最適化して導入したいのです。というのも、AbemaTVは4月に2周年を迎え、これまで約2PBものコンテンツが保管されています。このペースだと2020年には4PBを超え、管理コストも増す一方なので、必要なものをだけを高画質で保存し、保存されているものは利用しやすい状態にしていきたいのです。
ーー具体的な業務について教えてください。
AbemaTVはTV等の放送業界とNetflix等のOTT業界が同居しているような一面もあり、従来のオンデマンド型の動画サービスとは異なり様々な種別のコンテンツを取扱います。MAMソリューションは放送業界で利用されているものがベースにあり、比較的自社ビル内やデータセンター等のオンプレ環境に構築する事が多い状況ですが、これをOTT用にフルクラウドで導入することに挑戦したい思っています。業界にあるソリューションとしても既存のオンプレ運用からフルクラウドへシステムへの移行時期で、そこへ実際の人が運用するというニーズやデータがクラウドへ移動するという変化を踏まえて構築管理していく業務です。
動画インフラエンジニアのニーズは今後ますます高くなる。技術革新が進む中でその最先端に関わりたい人に来て欲しい。
ーーどんな人を求めていますか?またどんな人向いていますか?
既存のソリューションや仕様がそのまま当てはまるものではないため、新しい技術やアーキテクチャを自ら積極的に開拓できるようなマインドを持った方を求めています。また、インフラエンジニアとして次のキャリアに挑戦したい人にとっても、新しい方向性を導き出せるチャンスだと思います。
もともと放送業界における「技術」はIT業界における「技術」と異なり、非常に物理的な配線や配信アーキテクチャに強い傾向にあります。この放送業界がOTT化に伴いIPの世界が入るようになったのですが、トランスポート層やネットワーク層といったネットワークの低レイヤーに詳しい方が少ないのが現状です。一方で、インフラエンジニアが放送技術や動画配信に関する知識を併せ持つことは稀で、ITの低レイヤーの知識だけでは問題発生時の原因切り分けが難しいという課題があります。動画配信をするうえで、例えば放送が一瞬だけブラック・アウトした場合、どちらかの「技術」だけでは原因にたどり着くのが遅くなりますから、このあたりを双方の面から包括的に見ることにできるインフラエンジニアがこれからは必要で、ニーズはどんどん高まるでしょう。AbemaTVで働くということは、その最先端に関わり業界自体を引っ張っていく事に繋がると思うので、それを楽しめる人が良いですね。
ーーどんなところがやりがいですか?
この数年、特に2020年までに起こるであろう技術革新の最先端の中で経験が積める事だと思います。今後は通信環境の進化に伴い、ユーザーが外出先でコンテンツを楽しむことが日常になり、またネット回線に直結できるテレビデバイスの普及により、全ての世代の人のインターネットテレビというハードルが取り払われていくと予想しています。これに伴いAbemaTVが求められることはますます増えるでしょう。そのような状況はとてもエキサイティングですし、また大規模なトラフィックを扱うサービスだからこそ、他では経験できないことも沢山あり、やりがいは大きいと思います。
ーー開発チームの雰囲気を教えてください
明るくて気軽に技術の話ができる風土です。年齢や経歴に関係なく意見を述べることができますし、プロダクトに対するモチベーションが高いメンバーが集まっているので切磋琢磨できる環境です。
ーーAbemaTVの動画インフラエンジニアに興味を持ってくれている人にメッセージをお願いします。
AbemaTVを更に成長させるうえで、本ポジションはその根幹を支えていく大切なプロジェクトです。AbemaTVの開発チームは「テレビ品質」をキーワードにしており、今後も安定感・高品質・インタラクティブ性・ユーザビリティーを追求していくので、その一員になることに興味を持ってくださる方、ぜひご応募ください。