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入社して1ヶ月、AbemaTVで広告部門のデータサイエンティストとして働くメンバーに聞いてみた

先日公開した「AbemaTVでの開発に興味をお持ちの方限定のイベントとは?」でもご紹介した通り、AbemaTVには独自のCM配信の仕組みやフォーマット、配信ツールなどを自社内で開発する広告部門があります。

今回は2018年1月から同部門にジョインし、データサイエンティストとして働く阿部にインタビュー。転職願望はなかったという阿部に入社のきっかけや、AbemaTV 広告部門でのデータサイエンティストとしてのミッションなど話を聞きました。


阿部 昌利
AbemaTV 広告本部 データサイエンティスト。
大学院で心理統計学を学んだ後、ソーシャルゲーム会社や総合金融サービス会社でデータ分析に従事。
2018年1月サイバーエージェント中途入社後、AbemaTVに出向し現職。
「AbemaTV」で特に好きな番組は、オリジナル恋愛リアリティーショー「オオカミくんには騙されない」シリーズ。恋心と理性がせめぎ合う場面で、「こういう不合理なところが人間だよなあ」と思えるところが好き。


声をかけられたものの、当初転職する気は全くなかった

ーーどのようなきっかけで入社を決めたのでしょうか?

知り合いがAbemaTVの広告部門でディレクターを担当しており、彼に声をかけられたのがきっかけでした。もともと「AbemaTV」というサービス名は知っていたのですが、アプリもダウンロードしていなかったんです。

2017年10月終わり頃に声をかけてもらったのですが、当時は前の会社に移って日が浅く、環境にも馴染んで仕事を楽しんでいるタイミングだったので転職は全く考えていませんでした。でも話を聞いていくうちに、将来を考えても今AbemaTVにジョインするのは非常に貴重な経験になるのではと考えるようになりました。というのも、当時のAbemaTV 広告部門にはデータサイエンティストがまだ一人もいなかったんですよね。こんなに急激に成長しているサービスで、広告部門のデータサイエンティスト第一号として挑戦できるチャンスはなかなかないのではないか、と。また、これまでデータサイエンティストとして働く上で、メンバーとして誰かのディレクションのもと動くことが多かったんです。そこで今自分がAbemaTVにジョインすることで広告部門におけるデータ分析環境を一から作ることができると感じて、入社を決めました。



ひがんでいたサイバーエージェントだったが、入社して良かった

ーー現在の具体的な業務について教えてください

広告部門にはまだデータサイエンティストが私一人なので、やらなければいけないこと、やりたいことが山積みなのですが(笑)現在の担当は主に3つです。

最も注力しているのが、「AbemaTV」内CMの競争優位を高めるための配信ロジック設計。フリークエンシーを抑えてより大勢の方に広告を見ていただくために、どのように配信するのが最適なのか、そのロジックを設計しています。

次に、配信ロジック設計にも関連するところなのですが、フリークエンシーのシミュレーションです。たとえばとあるチャンネルにこのCMを流すとどのくらいの方に接触してもらえるのかを算出できる仕組みをつくりました。平均的なケース、良いケース、悪いケースを数値で示せるようにするなど、営業担当がクライアントに説明しやすいようにも努めています。ジョインして1ヶ月で専用ツールも開発しました。

3つめが、広告の新商品開発のための推定モデル構築です。広告部門のエンジニアが開発した次世代型の広告配信システムが今後リリースされ、より視聴者に寄り添ったCM配信が行えるようになります。そのシステムに組み込むためのモデルを現在構築しているところです。

全ての関連データは基本的にBigQueryに格納されているので、必要な分を取り出してRやPythonで分析するというベーシックな手段をとっています。


今後は、クライアント向けのレポートを改善していきたいですね。クライアントがより良い意思決定をできるような新たな広告効果指標や、データの見方を提示していきたいと考えています。




ーーAbemaTVにジョインして驚いたことなどありますか?

そうですね、先ほどもお話させてもらった通り入社1ヶ月で様々なことに挑戦させてもらっているのですが、入社早々想定以上に責任が大きくて驚きました(笑)

まだ1ヶ月ですが、文化として強く感じるのは何よりもスピード感と、その分失敗を許容してくれる懐の深さ。人によって好き嫌いが分かれる点かもしれませんが、AbemaTVでは不安要素を排除しきるまで材料を集めてじっくり考慮するというよりも、スピード感を大切に走りながら考えていくことが求められるように思います。私自身は後者が性に合っているので、非常に働きやすいですね。

あとは、これはAbemaTVに限ったことではなくサイバーエージェントグループの文化だと思いますが、チームのコミュニケーションを活発にするためにお金と時間双方のコストをしっかりかけていることにはびっくりしました。一時的な社内キャンペーンのためにデザイナーを動員して作ったポスターがオフィスの至る所に貼ってありますし、部署内のシャッフルランチや飲み会も活発です。これまでの会社では、思い立った人が一時的にこうした取り組みを行なっているケースはありましたが、ここまで仕組みとしてしっかりやっていることはなかったように思います。そのおかげでまだ入社1ヶ月ですが、割とすんなりチームに馴染めた気がしますね。元来お祭り好きなので(笑)、チームで盛り上がる雰囲気が好きなんです。

その他にはメンバーを表彰する機会が多いのも良い文化だと思います。サイバーエージェントのメディア事業全体、AbemaTV全体、広告部門と毎月3回も表彰の機会があって、褒める仕組みが多いのは良いですよね。他の人たちがどんな業務を日頃頑張っているのか分かることができるので。


正直、入社する前は、サイバーエージェントに対しては何となくひがんだ気持ちを抱いていました。多分、文科系男子が、サッカー部に抱くような気持ちです(笑)。でも入ってみて、ここまで本気で社内の雰囲気に向き合おうとしているのかと素直に感服しました。データ分析を始めた7年前はまだデータサイエンティストという言葉もなかったですし、昔は分析だけできていれば満足だったんです。でもデータサイエンティストを取り巻く環境が時代と共に変わったこともあって、今はどんな環境で分析できるかが自分にとって大事になりました。そんな折にこの会社に出会えたことは、幸運だったなと思います。




”インターネットテレビ局” という新サービスの第一人者になれる

ーーAbemaTVならではのやりがいはありますか?

「AbemaTV」は今 ”インターネットテレビ局” という新たなサービス、市場を作っている真っ只中です。将来メディア事業の歴史に残ることができるかもしれない、大きなサービスのデータを扱えるのは非常に貴重な機会だと思っています。特に広告部門のデータサイエンティストとして初めてジョインさせてもらったので、新たな分野を文字通り開拓し、第一人者になり得るポジションにいることが何よりも面白いです。

私は「アベマサトシ」というのですが、名前が「AbemaTV」に近いことにも縁を感じています(笑)こんなに名前に縁がある会社もないのではと。妻や父、兄弟も名前の頭文字が「ま」なので、さらに親近感が湧きますね。



ーーさいごに今後の展望について聞かせてください

あくまで個人的な展望ですが、将来的にサービス外のデータ連携を進められればと思っています。たとえば「AbemaTV」を視聴した後のインターネットでの購買データとか、実店舗のPOSデータとか。”インターネットテレビ局” ということでサービス内の様々なデータを定量化に活用できるポジションで働かせてもらっていますが、これらは従来のマーケティング分野の方々からすると果てしなく魅力的な分野だと思うのでその機会を最大限に生かしていきたいです。

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