株式会社アキュートという会社は人材派遣業、人材紹介業の良い所を掛け合わせてキャリア支援を行なう企業です。
当社で提供しているActbizというキャリア支援サービスは、非大卒、ノンキャリア、就職の仕方がよくわからないなどの方を一度当社で契約社員として1年~2年間登用し営業やビジネスの基礎力を身につけて、書類として書ける社会人としての経歴がある状態で、就活して転職を成功させていくモデルです。
1年~2年の期間でいかに営業力やビジネス力を学ぶことができるのか。
キーファクターとなるTeaching Assistant(TA)制度についてご紹介したいと思います。
上司であり、人生の先輩であり、友人であるコーチングの専門家が1年間の伴走
まず基本的な事として、Actbizというサービスを利用される方は、非大卒、ノンキャリア、就職の仕方がよくわからないなどの方になるので、自身でキャリア形成が困難なケースがほとんどです。
そういった状態でも1年後には自身でキャリアパスを描き、一定スキルを身に着けた上で、転職活動ができるようにするためにTAが存在しています。
TAの主な役割は次の3つになります。
① 補正
義務教育で学ぶ内容が同じでも、家族環境や友人、個人の基礎的な能力などによって進路にも個性が出て、将来的に能力や職業などに違いが出ますよね。
教材があっても、個々人の考え方や取り組み方で成果が異なる事を補正していく役割が一つ目として挙げられます。
もちろん個人に任せ、高い成果が出るのなら良いのですが、うまくいっていないケースを当社で定めた基準に引き上げ、伴走させる事が目的です。
当社では、成長という成果をコミットするには、自身の状態を把握し、成長につなげていくために自分自身をメタ認知(第三者的視点での認知)することが重要と考えています。
メタ認知の習慣が無くても、実在の第三者がいることで認知をしていく事が可能になるのです。
② 習慣化
利用者とTAの1on1面談を月1回必ず設けています。
この面談では、一か月を通して参加したカリキュラムと自身の就業をどうインプットし改良したのかをアウトプットする機会になっています。
また、キャリアコーチングも合わせて実施し、自己分析や情報の整理を行い、目標としたキャリア形成に向けた進捗チェックの場にもなっています。
これによって、インプットとアウトプットの習慣化、キャリア形成に向けた思考や情報収集の習慣化を身に着けていきます。
しっかりと社会人として自立している人でも、漫然と仕事や生活をこなしたり、キャリアアップについて一過性で考えてもなかなか継続できなかったりするものです。
これもTAとの1on1を通して意識的に習慣化することで、頭と体で習得していく事につなげています。
③ キャリアコーチング
社会での経験が乏しい方が、具体的なキャリアパスを描き、逆算して能力開発をしていく事は非常に困難です。
先輩や資料、情報サイトなどから自ら収集してそれらしいものを築いていく事が多くのケースかと思いますが、TAがコーチングを行う事で誤った判断や目標設定を回避することができます。
特に転職市場においては採用企業やポジションの正確な情報が必要になってくるので、専門スタッフがアドバイスすることで正しいキャリア形成につなげていきます。
1年に及びキャリアカウンセラーが伴走するイメージなので、マッチングなどの精度も飛躍的に向上するというわけです。
キャリアも多様性が高まるからこそ、明確な指針を
前述の通り、この仕組みを導入するにあたりポジティブな面は非常にあるわけなのですが、なぜこういった取り組みが必要なのか、当社の考えを紹介いたします。
まずは対象層に合わせて体系化したサービス提供の観点です。
当社を利用いただく方々の層において、応用性の高い支援が必要だからです。
どういう事かと言うと、体系化された単一的な情報では、理解力や成長速度、語彙力などにおけるハンデを抱えてしまっている方には通用しないことが多々あるという事です。
利用者の方が途中で挫折することなく伴走しきる事が、本事業の意義として非常に重要になってきます。
受験や就活の競争で思い通りにいかなかった方が、何かしらかのスキルの不得手を抱えていることはありますので、そういった方でも途中で挫折することなくキャリア形成に結びつけるには、柔軟性のある体制が好ましいと考えています。
また、キャリアの多様性についても取り組みの意図があります。
現在、終身雇用が当たり前ではなくなり、新たなビジネススキルや働き方が多様化しています。
社会経験の乏しい方からしてみると、終身雇用での安定が無い事は不安を生み、多様性は自身の選択を絞っていく上で、迷いを生じさせることがあります。
実際に働き始めてからも、情報が多すぎてどこに向かっていくのが正解か定まらず、不安を抱えながら日々を過ごしている方は多くいます。
「入社したらとりあえず最低三年」という考え方についても、合ってる間違っているというわけではなく、どっちも合っていて、どっちも間違えている。
そしてメリットデメリットも明確ではなくグラデーションである。
現代の多様性の高い社会は、捉え手にとっては、そういった可能性が広がったことで、セオリーのようなはっきりした基準が無いものになっています。
TAは指針を示しつつも、選択のサポートの立ち位置で多様なキャリア形成の可能性の中から利用者支援を行ないます。
本来、派遣就業というあり方についても、キャリアアップのための制度設計がなされています。
しかし実態としては、とりあえずの働き口や、人数確保のために活用されることが多くなっています。
もちろん受け入れ先と働き手の双方の需要が合って、成り立っている部分はあると思いますが、キャリア形成を目指して利用される方には、しっかりとした制度活用をしてもらう必要があります。
TAという存在が、労働者のキャリア形成をサポートすることで、企業と労働者をつなぐ事を成立させ、双方にとってプラスの効果を与えていきます。
利用者のキャリア形成を、派遣就業や職業紹介を通して実現させるActbizというサービスにおいて、なくてはならない存在なのです。