なにをやっているのか
早稲田大学発スタートアップ企業との蓄電池劣化診断の取組み
東京海上ディーアールが進めるデータビジネスのフレームワーク
東京海上グループは注力すべき社会課題として、サイバー・中小企業支援・グリーントランスフォーメーション・ヘルスケアの四領域を定めております。これを踏まえ東京海上ディーアールのデータ戦略室では、それぞれの領域においてデータを使った新規事業の開発とその支援を進めています。
例えば、データ戦略室が自ら手掛け実行しているものの一つとして、早稲田大学発のスタートアップ企業と進めているエネルギー関連の新事業があります。カーボンニュートラルの取り組みに伴い、蓄電池の需要が急拡大しつつあります。この市場の健全な成長に貢献するため、早稲田大学が研究開発し実績を積んできた蓄電池の劣化診断・予測技術を核とした新しいビジネスの立ち上げに取り組んでいます。本案件では東京海上ホールティングスや東京海上日動火災のメンバー、さらには欧州の標準化委員会や保険会社、米国の標準化団体、中国の技術系政府機関などとも連携し、事業化を進めています。
・詳細はこちら:https://special.nikkeibp.co.jp/atclh/ONB/21/tokiomarine_dR0730/vol04/
このほかにも、様々な分野で新たなデータビジネスの創出する取り組みを進めています。そこから相乗効果を引き出し、動きをさらに加速させるための仕掛けもあります。各本部の「しくじり事例」をテーマにみなで議論する「タウンホールミーティング」や若手が中心となる「ウィークリー・ワン・ワード(WOW)」などです。
なぜやるのか
私たちが社会課題の解決と同じくらい大事にしていることがあります。それは大企業のありようをがらりと変えることです。日本の大企業は素晴らしい資産を持っていますが、それらを最適に使いこなせていない、というのが私たちの見立てです。それが長期に渡る日本経済の停滞をもたらしているといえるでしょう。
社会課題の解決、その手段としての新規事業開発を日本の代表的大企業の一つである東京海上で実現していく。このことを通じて、私たちは日本の大企業の新しい方向性を示すことを目指しています。
東京海上ディーアールは、大きな資産を保有しているという大企業の長所と、機動力が高いというスタートアップ企業の長所を合わせ持った会社です。そこを舞台として自分たちが目指す方向性を限りなく追求し、それによって自分たちを変えていく。そのことが日本の社会を変えていく原動力になればと願っているのです。
どうやっているのか
データ戦略室は多様性に富んだ人材の集合体です。
リーダーは製造業、外資系コンサルティングファーム出身者。大企業の変革を大きな目標として業務に取り組んでいます。
スタッフメンバーのキャリアも様々です。例えば、このような感じです。
外資系コンサルティングファーム出身で、得意の英語と中国語を活かし、グローバル案件に取り組む女性。
リスクコンサルタントを経て、現在はファクトリーIoTの事業開発支援をしている女性。
AIスタートアップ企業の出身で、業務効率改善に取り組み現場から絶大な信頼を寄せられている女性。
製造業の元役員で、あらゆる開発業務の支援に重きをなす男性。
実務経験が豊富である必要はありません。様々な分野で実務経験を積んだスタッフがメンターとしてサポートします。こうした環境下、まずは明確なテーマを持っていただき、半年から1年を掛けてそれに取り組んでいただくことで、新卒や若手の方でも高い実務能力を身に付けることができるはずです。テーマはその方の能力や希望に添ったものでかまいません。語学が得意な方であればグローバルの調査・分析、物理やプログラミングが得意な方であれば機械学習の実装といった具合に。そこで一つのスキルを身に着け、大きな裁量をもって仕事を手掛けられるようになれば、そのことがさらなるスキル獲得のキッカケになるでしょう。それができる環境が東京海上ディーアールには揃っています。