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〈EDIFICE〉×〈FACY〉で新しい体験を作る。渋谷スクランブルスクエアの新店舗にFACYタグを導入

2019年11月1日に渋谷駅直結・直上のランドマークタワー、「渋谷スクランブルスクエア」がオープンしましたが、その7階に入店したLe Dome ÉDIFICE et IÉNA / ル ドーム エディフィス エ イエナで、スタイラーのファッションサービス『FACY』との新しい取り組みが体験できるコーナーが設置されました。

今回は、その企画に携わったデジタルエージェンシーチームの宮崎夏生、デザインチームのAditに話を聞きました。


コンセプトは「デジタルとリアルの融合」

ーーそもそもFACYが今リアル施策を進めている理由を教えてもらえますか?

宮崎夏生(以下、Natsuki):FACYは"新しいショッピングのあり方"をWeb上で提供しているサービスですが、サービスのコンセプト自体はデジタルとリアルの融合です。今回の施策では「リアル」に焦点を当て、リアルのお店で実際に体験をしていただきながら、FACYの新たな価値を知っていただくことを目的にしています。

ーーなるほど。今まではどのような施策を行ってきたんですか?

Natsuki:半年前、住友商事さんと一緒にリアルイベントを行ないました。ちょうど住友商事さんの社内でクールビズ化の取り組みがあったんです。スーツ出社から、いきなりのクールビズで何を着ていいか分からないなんて人の問題を、「FACYを使って解決しよう!」というものです。

イベントでは住友商事さんの施設の一角にFACYコーナーを作り、実際に洋服を並べ、ショップスタッフの接客を受けられるようにしました。

ーー実際、イベントの反応はどうでしたか?

Natsuki:2日間、夕方のみの開催だったのですが、200人がアプリをDLしていただきました。社内イベントという意味では集客も良かったのではないかなと思います。


渋谷スクランブルスクエアでの新しい取り組み

ーーでは、今回の渋谷スクランブルスクエアについてお聞きします。まず取り組みはどのように始まったのでしょうか?

Natsuki:元々、EDIFICEさんはFACYを積極的に利用されているんです。そこで渋谷スクランブルスクエアの新店舗では新しい取り組みをフューチャーしたい、ということで試験的に導入しようという話しになりました。

ーー今回の店舗は結構実験的な作りなんですよね。

Natsuki:まず店内にある一部の商品にはFACYのQRコードを設置してあります。QRコードを読み取っておけば、お店を出たあとでも買うこともできるし、スタッフさんに質問し忘れたこともチャットで聞けます。

また、FACY以外のデジタル的な取り組みもあるんですよね。ディスプレイとiPadを置いていて、その場でブラウジングもできるし、商品を選んでいくとQRコードが表示されます。残念ながら、そちらはFACYのQRコードではないんですけど(笑)。公式のオンラインショップに繋げているんですよね。

ーーベイクルーズさん(EDIFICEの母体運営会社)は、アパレルの中でも特にデジタル施策に積極的な印象です。

Natsuki:そういった取り組みを見ても、やっぱり一緒にOMO(Online Merges with Offline)的なところの課題を見つけていけたらなと思いますね。


FACYとブランドの共存。世界観をどう合わせる?

ーー今回からデザイナーのAditさんと一緒に施策を進めていらっしゃいますが、やっぱりデザイナーがいるとかなり違いますか?

Natsuki:そうですね、もうその場で「こんな感じですよね!」って見せてくれるから、話がすごく早くて!だからブラッシュアップが何回もできて、良いものに仕上がった自信があります。

Adit:作っているものを現場に見せるのは割と得意なので(笑)。一番効果的ですしね。何故かというと、確認がすぐに取れるから。だから残りはブラッシュアップするくらいで済むんです。

ーー前回と比べて大変だったことはありますか。

Natsuki:住友商事さんのイベントなどは、商品名とQRコードと金額だけ載せていて、「私達の思いを伝えるためのQRコード」みたいな感じだったんですけど、今回はお客様目線になって商品、ブランドの体裁に合わせたものを作るのがメイン。

テナントさんにパーマネントで置いてもらうので、FACYの世界観とブランドの世界観のどちらを、どこまで出していくかとか。トンマナのすり合わせが結構苦戦したところです。

Adit:そうですね。さらに今回は渋谷スクランブルスクエアでしかやらない世界観があったので、難しかったですね。

ーーそのために、タグのデザインで何か意識したところはありますか?

Adit:今回すごく意識したのが、まず「面白い」と思ってもらえるために、どうやって存在感を出すか。「人に触れてもらえるか」が大事なんです。

だから、紙の品質や情報の見やすさ、あとは服に掛けるものということもあり、目立たせすぎると服を邪魔してしまうのでそこも注意しました。ショップ、服、タグのバランスを上手く組み、その空間に馴染むようなものを津k類ました。

ーー試作もかなり作られたんでしょうか?

Adit:作りましたね。最初はもう少し大きなものとか作ったりしたんですけど、逆に大きすぎると邪魔になってしまったり、服に対して下品に見えてしまって。ブランドのカラーと店舗のニュアンスとかに合わせて、結果このような形とデザインになりました。

Natsuki:最初は1枚にギュッとまとまっていたんですよね。

Adit:そう!ただ情報としてはすごく多くて……。限られている面積に対して、情報量がありすぎて読みにくかったんです。なので、半透明の紙をプラスして、情報が多くても読みやすいように変更しました。そのおかげでタグにも上品な感じも出たかなと。

Natsuki:あと密かにここに「ウィズ」っていうのもポイントだっけ?

Adit:そうですね、最初はEDIFICEをもう少し目立たせるという意識はあったんですけど、逆にEDIFICEさんには「FACYを目立たせても良いんじゃない?」と言われて(笑)。コラボ感を出したい、というのがあって、2つのロゴ(EDIFICEとFACY)を工夫して並べてみました。

Natsuki:ブランドさんと一緒にFACYが育っていく、みたい意味合いもあって良いですよね。ぜひ店頭で見てほしいです。


目標は「FACY ウィーク」を開催すること

ーーFACYのポップアップは、QRコードというイメージですが、そこに理由はありますか?

Adit:QRコードは手軽にトラッキングできて良いんですよね。例えばこのイベントに関して、どれくらいの人が集客したのか、実際にQRから購入したか、会員登録したのかなどのデータを簡単に取れる。そういったオフラインとオンラインを合体させたインタラクションができるのがQRコードのメリットになりますね。

Natsuki:あとは人って新しいものに対して身構えてしまうんですけど、PayPayなどQR決済サービスが増えたので馴染みが出てきましたよね。みんな、「あ、QRね。」みたいな感じになっていっているから。

Adit:何も入力せずに人を誘導できるツールとしては、今のところ一番FACYに適しているのではないかなと。

ーー今後、どういった取り組みをしていきたいのかお聞きしたいです。

Natsuki:例えばFACYウィークみたいな、タイアップを組んでテナントさんでやる、っていうのが本望ですよね。

Adit:それ出来たらいいな。

Natsuki:お客様にとっても面白い体験ですし。例えば今日商品探していて、お店に行って商業施設に着いたらFACYのイベントやっていて「これ探しています!」っていうと色々な提案がされて。そこに行けば欲しいものが確実に見つかる。そういうのができたら面白いですよね!


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