STYLERに入る前
以下の記事のwanteldy転載バージョンです。 http://stylermag.link/2015/09/29/inside-azu-190/
STYLERのインサイドに触れるこのインタビュー企画。今月は第四弾としてPR・ライターアシスタント担当であるAZUのインタビューをお届けします。 前職はアパレルの販売職、現在はSTYLERで働く彼女のファッションに興味を持ったきっかけからFashion × Techのことまでお話ししてもらいました。古着からギャル、モードまで多岐にわたるジャンルを渡り歩いてきたAZUが行き着いたところとは…是非ご覧ください。 ─ 大学時代の活動が転機になり、ハイファッションの世界へ ・ファッションに興味をもったのはいつ頃? 物心がついた小さい頃からお洋服が好きで、ファッションが好きな母の影響もあってか通販雑誌をよく見ていました。自分の欲しい洋服を見つけては丸をつけて、という風に母に「これが欲しい」とねだっていましたね(笑)。それで小学校に上がるときにファッション誌などを見るようになって、90年代生まれの女の子なら知っていると思うんですけど、メゾピアノなどのキッズブランドを着るようになりました。小さい頃からピンクとかフリルとかが好きで、個性的なデザインのものを好んで着ていましたね。 中高の時は女子高の一貫校でずっと制服だったので、休日はその分好きなものを着ようと思ってました。セブンティーン、キューティー、ノンノ、ポップティーンなど、とにかくいろいろなジャンルの雑誌を渡り歩いて、古着からギャルまで、枠にとらわれずにおしゃれを楽しんでいました。大学に入ってからは共学だったのでどこに何を着ていけばいいのかと混乱する時期もありましたけど(笑)。モテ系の服って、何!?とか。そこだけはチャレンジしてないんですけどね。 ・ファッション業界に入ろうと思ったきっかけは? 漠然とファッション業界に行きたい、仕事で関われればいいな、というのはありました。中でも小さい頃から読んでいた雑誌には興味が強かったんです。それで大学ではファッションのフリーペーパーを作る「ENJI」というサークルに編集として、ほぼ立ち上げと同時に入りました。ロケ地、モデル、服、取り上げるお店、配布先、全てが早稲田という地元密着型ファッションフリーペーパーです。UNIQLOさんの企画に参加させて頂いたり、fromA naviさんの広告を作らせて頂いたり、最後は編集長として、大学2年の引退まで活動していました。その時はまだファッション業界や出版業界に就職しようという意識は薄かったんですけどね。 2年生の終わりぐらいからはファッション/社会文化研究会という学生の有志による大学の団体に所属。「ファッションを社会文化のひとつとしてとらえ、幅広いパースペクティブを持って考察し、社会へと発信していくこと」を目的として、東コレブランドなどのファッションデザイナーや業界の記者などを呼んで講演会の企画を行っていました。その時になって初めて、ファッションをただの流行とか、可愛いお洋服といった視点で見るのではなく、流行の背景や文化まで含めた時代を映し出す一つのツールとして考えるようになり、かなりの衝撃を受けましたね。いわゆるハイファッションの世界にも興味を持ち始めたのもその頃です。 ─ 単身でパリコレ潜入、就職したがメディアへの思いが消えず2ヶ月で退職 ・パリコレに行ったことがあると聞いたけど 研究会の活動でハイファッションに魅了され始めた3年生の9月、フランス・リヨンへ1年間の留学に行くことになります。渡仏して1ヶ月、ちょうどパリコレの時期で、会場の見学程度の気持ちでパリへ上京しました。初のパリコレは、忘れもしないチュイルリー庭園に設置されたV&Rの会場前。「うわー!雑誌でしか見たことのない人たちが普通に歩いてる!」と感動してまって、毎シーズン勝手に参加するんだと心に決めました。結局、誘われてないのに(笑)今までに5シーズン巡っています。 パリには学生にも良心的なブランドもあり、立ち見で見させてくれるところもあるんですよ。初めて自分の目で見たショーが3年前のKENZOで、ほんと、相当な衝撃を受けました。パリコレって、架空のものだと思ってましたからね(笑)それから日本に帰ってきて日本のコレクションにも連れて行っていただく機会があり、こんなに素敵なブランドがたくさんあるのだから、もっと盛り上がって欲しいな、世界中から日本のブランドを見に来て欲しいなと強く感じました。 ・STYLERに参加する前はどんなことをやっていた? 就活時に出版社も受けたんですけど、選考と呼ばれてもいないパリコレが被ってしまったので、選考は辞退したんですよ(笑)結局、セレクトショップから内定をいただきました。パリで強く感じた「日本のブランドを世界に持っていきたい」を実現できるのはこの会社だ!と思い、出版社以外ではそこ1本しか受けず内定をいただきました。 今年4月から新卒総合職として販売員を始めたのですが……入って2ヶ月で退職(笑)接客というものがどうしても合わなかったというのもありますし、もともとやりたかったメディアに対する憧れが消えなくて…。1対1の接客でお客さんのマインドは変えることができる、例えば「日本のブランドはこんなにいいところがある」というのは伝えていくことができる。でもマスに広げていくとなると、やっぱりメディア、という考えに行きついたんです。あと、どうしても消えなかったのは「もう一度パリコレに行きたい、次は仕事として」ってことでしたね。人生ハプニングと思い切りの良さが大切だなと身をもって感じています(笑)
現在
─ STYLERとの出会い ・STYLERとの出会いのきっかけは? 前職の時に、SOW.TOKYOが主催したムラカミカイエさんと軍地さんの対談を友人と見に行ったんですよ。で、その友人の上司も聴講に来ていて、彼の友人がTsubasaさん(弊社代表)だったんです。対談の後ご挨拶させていただいて「じゃー、みんなで飲みにいくか」と。そこで、今何をしているかの話からやりたいことまで伝えて、STYLERに誘ってもらいました。
STYLERについて
・STYLERのどこに魅力を感じた? メディアをやるにしてもアパレル、ファッション業界を盛り上げるには、紙よりWed媒体でやっていかなきゃと思っていたんです。というのも店頭で販売員をやっていた時に、ECと実店舗での接客の違いとか、「EC見てきたんですけどこの商品ありますか?」と言った時の乖離とか、それらをつなぐ存在の必要性っていうのを感じたんですよね。STYLERはユーザー、販売員、実店舗、EC、オウンドメディア、さまざまなものが絡み合いながらもいいサイクルを生んでいる面白いサービスだな、私が販売員の時に使いたかったなと本音では思います(笑)今後はレディースのサイトも立ち上げるということで、その運営に携われるというのも魅力でした。
今後どういうことをしていきたいか
─ Fashion×Techはやるべきことがまだまだある ・STYLERで今やっていることは?そして今後は? 現在はSNSの更新、プレスリリースの作成、ユーザー会などのイベント企画、PRプランの作成、記事のライティングなどをやっています。実際にやってみて感じたことは、PRの効果はPV数などと違って数値化しにくく、見えづらい部分が大きいなと。ただ、Facebookのシェアやいいねなど、SNSでは効果が可視化されるところもあって、そこに良い反応があったときは素直に嬉しいですね。 それこそ大きいメディアに入ったらブランド力が先行して「私ってすごいことをしているのかも」と錯覚しそうじゃないですか。私、絶対勘違いする性格なので(笑)でも今は地道にPRをして、周りに「あー聞いたことある!」と言われたとき、やっていて本当に良かったなと思います。1万人にふーんと言わせるより、10人を笑顔にできれば、今はそれでいいんです。実務の面では、PRの岡山さんにご指導いただきながら頑張っていいます。今後は11月にレディースメディアを立ち上げるので、夢のパリコレ取材を目指してやっていきたいです。言われなくても、勝手に行ってしまいますけどね! ・STYLERに入りたいと思っている方へメッセージをお願いします。 新卒2ヶ月で辞めようかな(笑)と言っている人を招き入れてくれる、太陽のようなTsubasaさんの人柄に惚れて入りました。 STYLERはまだまだスタートアップ企業で認知度も低いですが、その分自分のできる幅も広いです。ものすごく個性的な人たちの集まりですが、Tsubasaさんの人柄も含めて安心できる土壌があるので。とても働きやすい環境です。Fashion × Techの領域はまだまだやるべきこと、可能性がある分野なので、今後ファッションに行きたい人もITに行きたい人も、市場とともに大きくなっていくチャンスだと思います。一緒に働きたい人、お待ちしております!