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【地域に笑顔を増やしたい!という想いで起業】Grass Family. 代表の荻野さんに創業ヒストリーを聞いてみた。

インタビュアー(以下、I):みなさん、こんにちは!
Grass Family.広報の荻野(真)です。

突然ですが、2021年コロナ禍で延期になった2020東京オリンピックの聖火リレーを覚えていますか?
Grass Family. 代表の荻野は、当時4ヶ月にわたって全国各地をまわり、この聖火リレーに関わっていました。
そこで感じた「こんなにいろいろな地域が日本にはあるんだ」、「たくさんの素敵な人が日本各地にいるんだ」という実感から生まれた荻野の”たぎった想い”に惹かれた仲間たちが集まり、地域の魅力を伝えるGrass Family.が創設されました。

今回は、創業者の荻野に、創業当時の”たぎった想い”やGrass Family.を通じて叶えていきたい未来についてインタビューしました。

目次

  • Grass Family.立ち上げの背景

  • ・人に喜んでもらいたくて博報堂へ(新卒)

  • ・トヨタ出向時代:聖火リレー業務(人生のターニングポイント)

  • ・人生の岐路(Grass Family.創業へ)

  • Grass Family.の経営理念・MVV

  • ・経営理念

  • ・原動力としてのミッション(使命)

  • ・企業文化をつくるためのバリュー(行動指針)

  • ・目指すべき姿としてのビジョン

  • 夢を叶えるための2つの事業

  • 今後の目標・ファミリー集め

Grass Family.立ち上げの背景

荻野 孝史氏(以下、O) :よろしくお願いします。
I:まず、株式会社 Grass Family.を立ち上げた背景について教えていただけますか?

・人に喜んでもらいたくて博報堂へ(新卒)

O:サプライズで人に喜んでもらうのが昔から好きで、私のキャリアは2006年に総合広告会社 博報堂に新卒入社したところから始まります。
当初実はコピーライターを希望していましたが、初任配属から営業職配属でKDDI、ユーキャン、トヨタ自動車様など比較的大きな得意先を担当させていただきました。営業職といえど”ビジネスプロデューサー”なので、得意先はもちろん、社内スタッフを上手く繋ぎ合わせ課題解決の価値をつくる必要があり、マーケティングやクリエイティブ、PRの領域にも飛び込み、共創という”掛け算”で価値をつくる経験ができました。

・トヨタ出向時代:聖火リレー業務(人生のターニングポイント)

その後、トヨタ自動車へ東京2020オリンピック聖火リレーのため約5年ほど出向させていただきました。ここが人生のターニングポイントになりました。自分が直接全国各地を約4ヶ月まわったことで、知ったつもりで本当は知らない素敵な地域が日本にはまだまだたくさんあり、そこにはたくさんの素晴らしい人たちがいることを五感で実感したんです。
コロナによる延期のせいで賛否両論ありながら聖火リレーは始まりました。自身も沿道に来てくれた方々と交流するために、沿道に出てグッズを配布します。反対文句も言われるかと覚悟して臨みましたが、初日の福島から最後まで、おじいちゃんおばあちゃん、小さな子どもたち、若いグループ、色々な方々から、聖火ランナーでもない私に向かって、「来てくれてありがとう」「楽しみにしてたんだ」「暑いけど頑張って」「これから先長いから無理しないでね」など、毎日何度も声をかけていただきました・・。
コロナ禍の気持ちを少しでも元気にすべく行ったはずが、逆に毎日元気をもらう日々。つい涙が出てしまうほど心に響く言葉、そんな毎日で心から感謝するとともに「涙がこぼれそうになる仕事はこの先の人生で何度あるんだろう」「逆に地域の人たちが涙が出るような感動をつくって恩返ししたい」そんな気持ちがいつの間にか私の心を占めていました。

・人生の岐路(Grass Family.創業へ)

ちょうど40歳だったので、健康寿命80歳と考えると「人生の折り返し」だなとも思い、ここでチャレンジしなければいつするんだ、これからの後半はもっと色々な地域に行って、もっと色々な人たちと喜びをつくりたいんだ!という心のたぎりがおさえられなくなり、16年間お世話になった博報堂を卒業したんです。
卒業後は、時間があるうちにと思い、日本各地にいる懐かしい先輩、友人、後輩などと久しぶりに対面で再会したり、地域の仕事をしたいと話した際に紹介してくれた新しい方に直接会いに訪問したりと、約1年ほど全国をまわったのち、2022年12月に株式会社Grass Family.を創業しました。

I:そこがGrass Family.設立の原点ですか?
O:そうですね、結果としてチャレンジすることの重要さ、地域の人たちに喜んでもらうことの喜びを深く感じました。このたぎった気持ちが、株式会社 Grass Family.設立の原点です。


Grass Family.の経営理念・MVV

I:では、そんなGrass Family.のミッションやビジョンについて教えてください。

・経営理念

O: 私たちの経営理念は「ポジティブインパクトをつくりつづける」です。私たちGrass Family.は、「地域を笑顔に、日本を元気に」「未来が楽しみになる『選択肢』『可能性』をつくりだす」をミッションに掲げています。
その際、必要不可欠なものは人の「縁」だと考えています。1人でできることには限界があるからこそ、出会った縁の1つ1つを大切にしながら、前向きにつなぐ。
そうすることで、多くのFamilyと共に、これまでなかったサプライズな喜びや、つい涙が出るほどの感動等、それすなわち『ポジティブインパクト』を地域、ひいては日本でつくり続けていくことができると信じています。


・原動力としてのミッション(使命)

I: 経営理念のお話の中にも出てきましたが、Grass Family.のミッションについて教えてください。
O: はい。弊社のミッションは「地域を笑顔に、日本を元気に」することです。そして、未来が楽しみになる『選択肢』や『可能性』をつくりだすことも使命と掲げています。
地域を笑顔にすることで、ひいては日本全体を元気にしていきたいですし、若い子も年を重ねた方も「未来が楽しみだ」と話す人があまりにいないのでGrass Family.を通じて未来が楽しみになる人が増えることにも貢献したいと思い、そのようなミッションを掲げています。

・企業文化をつくるためのバリュー(行動指針)

I:素晴らしいですね。次に、Grass Family.のバリューについて教えてください。
O:弊社のバリューは以下の通りです。

  1. 前向きに動くこと:とにかく動くこと。動けば自分が思っている以上に何かが必ず始まる。
  2. 出会いに感謝すること:出会いは当たり前ではなく、偶然の積み重ね。その縁を生かすかどうかは縁を大切に捉えられるかどうか。
  3. 好奇心を失わないこと:熱しやすく冷めやすくてもいい、とにかく人にもなんでも色々なモノ・コトに対して自ら興味を持とうとすること。
  4. 自ら手を動かすこと:誰かに頼る、お願いするにしても、どんな立場であろうと自分で一度経験してからにすること。
  5. リアルな熱量を大事にすること:非効率と言われてもリアルだからこそ、人の気持ちが動くことはたくさんある。
  6. 誰でも分かる言葉で伝えること:言葉は伝えるためにあるので、どんな立場のどんな人でも同じ意味でわかる言葉を使うように。
  7. 家族を大切にすること:家族があっての人生、大事なものは見失わないように。
  8. 健康第一:健康でパフォーマンスは大きく変わる。健康は当たり前のものではないので、心も体も健康状態でいられるように意識する。
  9. 自分の機嫌を取ること:利他精神も大事だけど、自分に余裕がないと心から人のために動くのは難しい。自分のことは自分が一番大切にすること。
  10. 自分を信じ抜くこと:自らを信じると書いて、「自信」。どんな時も最後は自分を信じ抜く勇気をもつ

もちろん全てのバリューが大事なのですが、
その中でも特に私が大切にしているのは以下の3つです。
1.前向きに動くこと
5.リアルな熱量を大事にすること
10.自分を信じ抜くこと
なぜなら、博報堂を卒業して起業を検討した際、多くの起業した先輩、後輩たちに会って話を聞いた時に、そのうちの1人が話してくれた言葉があります。
「事業計画をいくらしっかり書いても変わっていくものだから、事業計画を書けたかどうかで起業するか決めるべきではない。一番大事なものは代表の「熱量」。熱さえあれば動き続けることができるし、自然とそこに人が集まってきて、おのずと事業も輪郭をおびて形になってくるもの。心がたぎるほどの熱量があるならそれを大事にしてください。」
Grass Family.のメンバー1人1人には熱量を持ってもらいたいからこそ、熱量を「着火するため」「維持するため」「温度を高めるため」のポイントが上の3つだと実感しています。



・目指すべき姿としてのビジョン

I: 最後に、ビジョンについても教えていただけますか?
O: 弊社のビジョンは、『地域と都市』、『地域と地域』をつなげて新たな価値や体験を創造することと、人の縁を大切にして『出会い』をつなげていくことです。私たちは、地域の人々と都市部の方々を繋げることで、今まだない新たな価値や体験を生み出し、笑顔や未来への希望にもつながると信じています。

夢を叶えるための2つの事業

I: これまでの考えを踏まえて、実際にGrass Family.での具体的な事業についても教えてください。
O: はい、私たちは現在、以下の2つの事業を通じて、ミッションとビジョンを実現しています。

  • 地域プロデュース事業:地域の自治体や民間企業様に対して課題の整理に始まり、ブランディングやプロモーションの実施、効果検証まで行う。地域の魅力を最大限に引き出し、地域活性化をサポートしています。
  • 地域コンテンツ事業:生活者の方を対象に地域と都市部や地域と地域をつなぐ自社事業で、第一弾は都市部の中学生×地域のエデュケーショナルツーリズムを開発中です。これにより、地域の魅力を次世代に伝える新たなプログラムを提供し、地域と都市部の架け橋となることを目指しています。

今後の目標・ファミリー集め

I: 採用関係についても2点教えてください。
Grass Family.を今後どのような会社・社風にしていきたいですか?
O:経営理念にもあるようにポジティブインパクトをつくり続ける会社でありたいと思っています。この場合の「ポジティブ」はそれぞれのポジティブ解釈で良くて、例えば、私のように”サプライズな喜びをつくる”解釈もあれば、その人にとって人生最高の感動、涙を流すことがポジティブインパクトでもいいと思います。また、ミッションにもある「未来が楽しみになる〜」きっかけをつくり出すポジティブインパクトという意もあると思っています。
その上で、10年後の具体的な目標として以下を掲げています。
定性目標:①地域の仕事といえば「Grass Family.」
     ②次世代の地域リーダー100人創出
定量目標:創業10年で売上高20億円
社風としては、屋号にも入っているように心からファミリーと呼べるメンバーを増やしていきたいです。同じ1つの目標に向かっている仲間だからこそ、年齢、立場、考えは違えど、お互い尊重しあって時に言うべきことも言い合える、そんな関係の仲間を増やしていきたいですね。

I:ありがとうございます。では、最後にどのような方にGrass Family.の一員になってもらいたいと思いますか?
O:そうですね、前提として、これから成長していくタイミングなので、大企業のような安定はありません。でも早々に裁量・責任を持っていただきながら自分で価値をつくることができ、会社の成長も一緒に実感していくことができます。
その上で、当たり前のことが当たり前にできることが非常に大切だと思います。
あとは、有名ではない地域にも興味を持って楽しむことができたり、全国各地のいろいろな職業やスキルの人と接点を持てると思うので他人への好奇心があること、そして何よりもGrass Family.が目指す未来に一緒に情熱や熱量を注げる方だと嬉しいです。

I: まさに雑草魂と家族のような温かさを感じました。これまでにない色々なことがカタチになっていきそうですね。本日はありがとうございました。
O: こちらこそ、ありがとうございました。

<プロフィール>
荻野孝史(株式会社Grass Family. 代表取締役 兼 CEO)
2006年株式会社博報堂入社。以降、16年間ビジネスプロデューサーとして大手通信会社、大手自動車メーカーなど数々のクライアントを担当。2017年よりトヨタ自動車株式会社へ出向。国内宣伝領域のプロモーション戦略立案業務に従事。2019年より同社にて東京2020オリンピック聖火リレー業務の戦略・企画・運営業務を一貫して担当。2022年12月に株式会社Grass Family.を創業。以降、地域プロデュース事業や新規事業開発を行う。



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