初めまして!コインチェック人事部でインターンをしております、長田です!
今回は、コインチェックでも異例の経歴を持つ、ポジション管理グループの増山さんに入社前のお話から入社の決め手についてインタビューを実施しました✍️
※同じグループに所属するカバーディーラーの小島さんのインタビューはこちら
増山さんの入社時期と、現在の業務を教えてください!
2020年7月上旬に入社しました。現在はホットウォレットやコールドウォレット(※)など、お客様の資産管理、海外事業者とのやりとり全般、取引所関連サービスの施策に携わっています。最近は通貨イベントにまつわるPMも任せてもらえるようになりました。
(※)
ホットウォレット:暗号資産を保管するインターネット回線を通したウォレット
コールドウォレット:暗号資産を保管するインターネットに接続されていないオフライン環境下にあるウォレット
ビットコインウォレットの種類とは?取引所との違いや選ぶポイントを解説
暗号資産関連のサービスを立ち上げた経歴をお持ちですが、株やマーケットに興味を持ったきっかけは何だったんでしょうか?
高校時代にスティーブ・ジョブズが亡くなり彼の影響を受け、漠然とソフトウェア系の会社で起業したいと考えていたんですけど、その起業までの道のりについては、「40歳くらいまではサラリーマン頑張って、貯めたお金で起業する」という古典的な考え方をしていました。
そんな甘い設計を考えていた時に『金持ち父さん貧乏父さん』という本と出会い、お金は働かせるものという考え方にショックを受けたのが最初です。
本には不動産や株式投資など、富裕層になる為にやるべき事が書かれていたので、自分ができそうで且つ難易度が高いものをやってみようと考えたんです。そこから株式の世界に入りました。なのでこの本が最初のターニングポイントですね。
株式への入り口が本だったんですね。そこからなぜ暗号資産のサービスで起業することになったんでしょうか?
次のターニングポイントが、Twitterなんですよ。高校生の頃は承認欲求が強く、名前の後ろに『高校生トレーダー』ってつけていて…(笑)。
当時のTwitterは、金融業界の重鎮やトレードだけで生活するベテラン専業などばかりが存在していました。そんなコミュニティ内に『高校生トレーダー』という肩書を付けた私が現れ、物珍しさからか意外にも可愛がって頂く事が出来ました。その後様々なオフ会に参加して、色んな人脈が出来ていきました。多様な生き方や起業などについても勉強させてもらいましたね。
そして3つ目のターニングポイントが、2015年末、株式市場にフィンテックの波が来たことです。その時に『ブロックチェーン』や『ビットコイン』という言葉が出てきて、調べるうちに「ビットコインすごい!」となって、株を放置して暗号資産の世界にのめり込んでいったんです。
その時もTwitterでいろんな方と交流して勉強していきました。2015年末なんかは、和田さんなどコアな方しかいなかったです(笑)。そんな感じで周りに先んじて暗号資産に投資しながらも詳しくなっていたことで、暗号資産関連の問い合わせが来るようになって。それに対応していたら会社を作るということ運びになり、最初はやりたくてやったというより、気付いたら会社を作っていた感じでした。
高校生のときからいろんな方と関わってきたんですね!そのとき立ち上げた会社ではどのような業務をされていたんですか?
1社目の業務は、暗号資産の価格差が開いてたときにアービトラージ(※)をやっていくというものでした。
(※)証券会社や暗号資産取引所で生じる価格差を利用して利益をあげる投資方法。
ですが、暗号資産バブルが終わると同時に、価格差も無くなり収益をあげられなくなってきたんですね。結局撤退することになりましたが、収益が出なくなってきた時点で次のビジネスとしてマイニング領域を考えていたんです。
当時のマイニング領域は、初期の暗号資産同様、とにかく情報が少なかったんです。マイニングのコミュニティに属して勉強し、「この領域にはチャンスがある」と思い、『エンジェル投資家』や『ベンチャーキャピタリスト』と呼ばれる人達がいることをなんとなく知っていたので、検索して声をかけていきました。
1社目でいろんな人と仕事をさせてもらった影響で、自然に情報を削ぎ落として簡潔な資料を作る力がついていたので、ピッチまでに事業計画書をバシッと作っていき、1回目で「こいつはできる!」とアピールすることができました(笑)。最初にいくらお金を投資してもらえるかも起業経験の有無で違ってきますし、今振り返れば1社目の経験はとても大きかったですね。
ポテンシャルと行動力がすごいですね・・!
とにかく生きていく事に必死でしたね。専門生だった時も、このまま就職しても安い給料で働く未来しかないなと焦っていて、取り敢えず留学に行ってサラリーマンとしての人生設計をしよう!と考えていたのに、留学中に起業して帰ってきちゃったので(笑)。2年間行くはずの専門学校も、特別に1年課程で卒業させて頂いたりもしました。
ただ、1社目が終わった時に既にビジネスアイデアはあったので、「やるだけやって、ダメなら傷つくだけだ」と思い、マイニングの会社を立ち上げたんです。この2回目の起業が、自分の中で自ら動いた本当の起業という感じです。
マイニングの会社は今は続けられていないんですか?
そうですね。残念ながら、クラウドマイニング事業から他業界へ何度もピボットしたり、もがきにもがいて頑張ったんですけど、後半はもう何をしてもうまくいかない未来しか見えなくなりながら資金が減っていく日々を過ごしていました。結局2社目は、投資家達にとって損失で終わってしまいましたので、後々の人生で必ず誠意をみせたいと思っています。
2社の起業経験がありながら就活を始めた理由や、コインチェックへの入社の決め手などはあるのでしょうか?
2回の起業を経て、このままの自分では何度起業してもうまくいかない、まずはビジネスマンとしての力をつける必要があると思ったんです。
さらに、サラリーマンとして生きていくにしても、また起業をするにしても、「尊敬する起業家のもとで学びながら働きたい」という想いがあったので、その軸で会社を探しました。その上で、年齢は新卒だが起業ばかりしているなどの特殊な経歴や実績含め、適切に評価をしてもらえるのは暗号資産関係で歴史のあるところだなと思い、コインチェックを選びました。
コインチェックに入社して、「尊敬する起業家のもとで学びながら働きたい」という軸は実現できましたか?
実現できたと思っています。面接で「大塚さんや和田さんに会えますか?」って質問したくらい尊敬している人たちと同じ環境で働けているので(笑)。
今のコインチェックでの具体的な業務内容を教えていただけますか?
円滑な取引を継続できるように、お客様の売買状況に合わせて取引システムを調整していくことですね。それに付随して、顧客資産や流動性などを適切に管理する事をしています。
ただ、これはあくまでもポジション管理という業務であって、部署としての業務で説明しますとビジネスサイドの人間であれば金融色の強い新規事業を考えたり、サービス改善に関わるプロジェクトを推進したりもしますし、エンジニアサイドであれば、より円滑に且つ便利に取引ができるようシステム改善したり。ポジション管理業務とは別に、それぞれ自分の強みを活かした業務を行っていますよ。
現在の業務の中で、増山さんが一番魅力に感じるところはどんなところですか?
会社としても、暗号資産交換業が主業務なので自分たちの施策や対応一つで、多くのお客様に良い影響を与えられることが一番の魅力ですね。
コインチェックで働く魅力はどんなところだと感じますか?
社員とマネジメント双方の信頼コミュニティが形成されているので、社員を信じて裁量権を与えてくれる環境、適切かつ迅速に決断してくれるマネジメント層という構図が成り立っているところが一番魅力的だと思います。
他にも国籍・性別・年齢関係なくお互いをリスペクトしている点、みんなが「どうやったらお客様にもっと良い体験を提供できるか」「どうしたらコインチェックを更に良くできるか」を第一に考えて仕事をしている点も素敵ですね。
逆に、課題だと思う点はありますか?
属人的になっている部分が少しあるのかなと思います。各部署に今まで沢山の試練を乗り越えてきたベテランの方がいらっしゃるじゃないですか。映画のアベンジャーズに出てくるような(笑)。
コインチェックは、今後さらに加速する拡大期フェーズに入ったと思っています。だからこそ、ベテラン陣への依存度を下げ、いかに彼らのスキルや考え方を吸収し、それらをマニュアルなどに落とし込み、組織として仕組み化できるかどうかが、僕らの世代に求められている事だと考えています。
新人が迅速に未来のアベンジャーズになれるよう、僕のような新人が現段階からその体制をつくっていかないといけないと感じています。
今の段階でそこまで考えて行動できているのは本当にすごいと思います!増山さんの今後のキャリアや目標を教えていただけますか?
組織がある程度のフェーズまで成長したことで、様々な規制が増えていっているしそれは適切な事だと思います。
ただ、そんな規制の影響で挑戦しにくい領域が産まれていっているとも感じていてそんな中でも、やらなきゃいけないこと・やったほうがいいことは必ず存在しているので、そういった時に、嫌われ役になってでも改善すべきことを推進し、会社を良い方向に動かす人になれたらいいなとやんわり思っています。
最後の質問になりますが、これからコインチェックへ入社しようと考える未来の仲間にメッセージをお願いします!
「コインチェックって、ベンチャーじゃなくなったんじゃないか」と思って面接に来られる人も多いと思うんです。僕自身もその点を懸念していましたし。
実際はそんなこと全くなく、親会社であるマネックスグループは「ベンチャー感を残しておくからこそコインチェックは伸びる」と理解してくれています。今のコインチェックは、ベンチャーの良い点と大手企業の良い点を持ち合わせたハイブリッド企業という感じです。
だからこそ、業界未経験でもサポートできる体勢はしっかり整っています。コインチェックがこれから先も大きく飛躍するためにも、ぜひ力を貸して頂ければと思います!
この記事を読んでコインチェックにご興味を持っていただけた方、是非ご連絡お待ちしております!
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