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初めてのプロモーション映像制作

現在事業化を進めているCETRASのサービス概要を説明するプロモーション映像を撮影してきました。初めての映像制作ということもあり、手探りの中の制作で紆余曲折はありましたが、当初イメージした通りの映像が出来上がり、制作会社様には大変感謝しております。同様の映像制作を今後考えられる方の参考になればと思い、どのような感じで制作を行ったか紹介しておきます。



2021年7月:プロジェクトを開始。予算は上限300万円に設定。映像のプロット自体はだいぶ前から頭の中に浮かんでいたため、Lancersでイメージに合う絵師さんを探し、コマ割りの下絵を渡して絵コンテを仕上げて貰いました。絵コンテ制作で計8万円程。

7月下旬:奈良県で撮影を予定していたため、大阪の映像制作会社3つに見積もりを依頼。その中で撮影力に最も優れていると感じた制作会社と契約。順調に調整は進んでいたのだが、キャストに関して1点問題が浮上。制作会社から提示された子役の映像を見ていたところ、これまでCMを見ても感じたことは無かったのに、いざ自分が映像を作ろうとなると、キッズスタジオに登録している子役の演技感に違和感を感じるようになった。そこで、演技ではない、自然さを求めてキャストは一般素人から募集することに決定。Illustratorで簡単なキャスト募集チラシを急遽作成し、奈良県の撮影候補地付近を中心に5万枚ほど巻いてキャストを募った。チラシの印刷と配布で約20万円。

8月下旬:少子化の影響か、意外に兄と妹のペアで申し込んできて貰える応募者が少なかったが、長時間の撮影は素人の子供には負担が大きいことも考慮し、家族で募集して頂けた方をキャストに選定。当初は兄が5歳〜7歳、妹が3歳〜4歳をイメージしていたが、兄が3歳、妹も2歳と大分小さかったため、泣きじゃくって撮影にならないリスクはあったものの、ここは賭けで決行。本当は夏休みの帰省シーンをイメージしていたため8月中に撮りたかったが、キャスト選定に時間がかかったため1ヶ月撮影予定を延期へ。

9月上旬:イメージに合う場所を自分で車で走って探し回り、大体のあたりをつけた上で後日撮影クルーとロケハンを敢行。また、予算を抑えるため、警察への道路使用許可申請や県土木管理事務所への公園使用許可申請、タクシーやケータリングの手配は自分で行った。

9月中旬:2日間かけて撮影。2歳の子には演技をさせることができないので、機嫌が良く、求めた表情になることを辛抱強く待って使えるカットを積みかせねていく。ご飯のシーンでは本当にご飯を食べているし、寝るシーンでは本当に2時間くらいお昼寝させたし、虫取りシーンでは本当に虫取りを行うという形で、演技ではなく本当の日常の一コマを撮影する感じで撮影を終えた。(エキストラ代を安く済ませるため、トラックの運転手も自分で担当。)


10月上旬:映像チェック。・・・。一部のカットで子供達の表情が微妙である。このCMではセリフは一切無く、映像から「子供達が夏休みに祖父母の実家に帰省する。半年ぶりに祖父母に会えることを待ちわびていて、大好きなおじいちゃんとおばあちゃんに抱きつく」という幸せな一コマを演出したかったのに、表情からはあまり楽しみでは無かったという別のメッセージになりかねない映像になってしまっていた。正直、確認の際に嫌な予感がしていたのだが、なかなか子供の表情が柔らかくならず、スタッフの疲労も見えてきていたので、妥協してOKを出したのだが、これが良く無かった。

別のカットに差し替えて誤魔化すこともできたが、子供達の成長は早く、このタイミングで撮り直しをしなければもう二度と撮り直しできないこと、後々そのことを後悔しそうな気がしたので、1日撮影クルーを動かすのはかなりお金がかかるのだが、追加でもう1日撮影し、微妙だったカットを撮り直して、現在の完成形となりました。当初300万円以内に収めるはずでしたが、撮影が3日に渡ったことで予算はかなりオーバーしました(^^;)。でも納得の映像ができたと思うので良しとします。

今回の教訓で分かったことは、①納得いくまでtakeを取るべき(モヤモヤが残ると後で後悔する)、②2歳の子はまだ言葉も理解できないのでなかなか大変(^^;)、の2点でした。これから初めてプロモーション映像を制作される方の参考になれば幸いです。

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