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なにをやっているのか

市民のドライブレコーダーを「動く防犯カメラ」として社会に新しく位置付け、事件現場付近のドライブレコーダー映像を入手可能とするWebシステムを開発しています。
映像流通プラットフォーム(https://cetra.link)のベータ版をリリースし、現在自治体と実証実験を行っています。22年4月からの本格運用に向けて全面的にリプレース予定です。
セトラスでは、ドライブレコーダー映像を犯罪捜査や災害対策など社会に広く活用するための映像流通プラットフォームを立ち上げています。「この時」「この場所」で撮影されたドラレコ映像という形で注文を入れられるようにし、条件を満たすドラレコ映像をネットワーク経由で収集する仕組みです。 ドラレコ映像は犯行現場から非常に広い範囲に散らばってしまうため、聞き込み捜査のようなアナログ手法で回収するにはコストがかかり過ぎます。 セトラスはこの部分に焦点をあて、現在のDX化の波に乗って警察の情報収集業務の一部を代行することを目指しています。 セトラスが目指す社会は国家主導の監視社会ではなく市民主導の見守り社会です。 中国のように一億台の監視カメラを街中に設置して国が映像を集中管理するのではなく、一億台のドライブレコーダーが「動く防犯カメラ」として振る舞うことで個々の市民が映像を分散管理し、必要な範囲の映像だけを必要としている人に提供する。 市民の皆様が街の見守り人となり、官民一体となって防犯や防災という社会課題に取り組むことで、プライバシーにも最大限の配慮がなされた次世代の防犯防災システムが実現できると考えています。

なぜやるのか

セトラスでは、見守りの目(ドライブレコーダー映像)をシステム化し、犯罪の無い社会を実現したいと考えております。 私の実家は今から10年以上前に小学1年生の女の子が殺害された事件現場の近くにあります。 もし、あの時、誘拐現場付近のドライブレコーダー映像を警察が迅速に入手出来ていたならば助けられたのかもしれない。その思いから市民のドライブレコーダーを用いた防犯システムを考案し、必要な特許を取得した上でシステム化を進めてきました。 理不尽な犯罪によってある日突然に愛する家族を奪われること。 残念ながらこれは私達の誰にでも起こり得ることです。 来年の夏休みにはまた孫達に会える。その思いが叶わなかった人達がいます。 あの誘拐事件以降も同様の事件が後を絶たず起こり続けています。 セトラスでは、この先この心の苦しみを負う人達を少しでも減らしたいと考えています。

どうやっているのか

映像を必要とする日時とエリアを入力することで、ドライブレコーダーに対して直接映像注文が可能な仕組みを構築しています。CETRASが公開しているAPIをドライブレコーダーに実装して貰うために、複数のドライブレコーダーメーカー様や事業会社様と交渉を進めています。 自動車自体に車載カメラが標準搭載される時代がもうそこまで迫っているので、数年後には街中を動く防犯カメラが走り回り、事件や災害、事故などが発生した際に、その状況を偶然捉えていた映像が簡単にCETRAS上でやりとりできるようにシステムの強化と仲間作りを進めていきます。