前後編でお届けしている、BizteX代表・嶋田さんへのインタビュー。前編では、BizteXの社名に込めた想い、嶋田さん自身の原動力について伺いました。今回は「組織作りへの熱い想い」を根掘り葉掘りお届けします!
ピラミッド型ではなくツリー型、全員が自走する組織へ
川端「前回のインタビューでは“足元の課題だけでなく、中長期的に目指す世界観を見据えて進むことが大事”と嶋田さんは仰っていました。嶋田さんの目指す、あるいは理想とする組織像について教えてください。」
嶋田「私は、全員がミッションに共感し、ベクトルが合った状態が理想の組織だと考えています。スタートアップには行うべきことが山ほどありますが、『BizteXがすべきこと』と『個人がすべきこと』がマッチした状態なら、皆が自発的にミッション達成に向けて思考し、行動できるはず。
自ら考え行動する組織にするためにも、ピラミッド型ではなくツリー型の組織を目指しています。」
川端「ピラミッド型=トップダウンの組織とすると、嶋田さんが仰るツリー型は、具体的にどのような組織ですか?」
嶋田「中心に太い幹、すなわちしっかりとした世界観があり、そこに集まった仲間が力を発揮することで、枝葉を伸ばす組織です。幹がしっかりしていれば多少の風でも倒れません。枝葉が広がることでその下に日陰ができてまた人が集まる場所になる。周囲を巻き込みながら成長する組織の一つの形です。BizteXは昨年経営陣の体制強化を行い、人数もここ数年で増えました。
そのため、まだ綺麗なツリー型組織ではありませんが、今後は組織作りにも力を入れて、ツリー型に寄せていきたいです。」
川端「現状の立ち位置と理想のギャップはスタートアップならでは。弊社にもまだまだ多くのギャップがありますよね。」
嶋田「そうですね。プロダクト進化、経営陣の体制強化、チーム力醸成、ガバナンス強化、株主の巻き込み……理想に追いつけていない部分は多々ありますが、最も力を入れてきたいことは『文化形成』です。
壮大なミッションを達成するためには文化形成が欠かせません。一方で、スタートアップは異なる文化や経験をもつメンバーが集まる組織。BizteXならではの文化形成にはまだ時間が掛かると思っていて、会社設立から5年経過した今でも、まだ山を登り始めたばかりだと認識しています。」
文化形成はモメンタム作りから
川端「BizteX社員は現在約40名。ミッション達成に向けて全員のベクトルを合わせるのは、なかなか大変ですよね。文化浸透のために行っている施策はありますか?」
嶋田「管理部を中心に、皆が工夫して数々の施策を打ってくれています。たとえば、入社時のオンボーディングはかなり手厚くなりました。人事面談は定期的に行いますし、新人社員の成果発表会もあります。
また、週次・月次のミーティングで全社の目線を合わせているほか、バリュー浸透委員会やオンライン雑談会なども立ち上がりました。このWantedlyのストーリーも大事な施策のひとつですよね。
あとコロナの影響で緊急事態宣言が出てからは社内に盛り上がりを作ることも意識しています。常時誰かと雑談できるオンライン環境を用意していますが、コミュニケーションの分断が起きるように感じることもあるので。
『文化形成はモメンタム作りから』をモットーに、社員一人ひとりの小さな成功に着目して、皆で盛り上げられる環境にできればと思います。
具体的には、当社のコミュニケーションツール内に「member_highlights」というバリューに沿った行動を相互で褒め称えるチャンネルがあります。私自身もメンバーの行動を注視し、ピックアップする。大きな受注、苦戦していた職種での採用が決まった時などは、社員全員で喜びを共有するメッセージを投稿するなども行っています。」
※モメンタムについて参考URLはこちら
既存の社員×未来の社員で創出する未来
川端「BizteXで働くメンバーには、どのように成長してほしいですか?」
嶋田「転職市場で高く評価され、他社でも活躍できる人材に成長してほしいですね。これは、私自身が採用面接でたくさんの方とお会いして思うようになりました。世の中には当社で入社して欲しい優秀な方が多くいらっしゃいます。その中で当社の社員も“優秀なBizteXの◯◯さん、ぜひうちで働いて欲しい”など声をかけられたり、評価をされる人材になればとても凄いことだと考えます。その優秀な社員が当社で働きたいと言ってくれる会社を作ることが前提ではありますが。
私たちのオートメーションテクノロジー領域は今SaaS界隈で盛り上がっていて、非常に学びが多いです。
たとえば、営業やCSは各産業や業界の業務やシステム、課題を知れて、解決策を提案し、自動化まで担うことが出来ます。他のB2BやSaaS界隈でも重宝される経験を得られるでしょう。
またエンジニアも技術的なチャレンジができる環境で、スキルアップは間違いありません。たとえば、『100体、200体のロボットがスケーラブルに並行稼働する環境』や『複雑な業務を“シンプルに自動化する”というUI・UXの思想』などは技術者として、とてもチャレンジングだと考えています。
昨年入社したエンジニアも『当社のプロダクト開発はプログラムを実行するためのプログラムを書いているようだ』と言っていました。BizteXには技術力の高いエンジニアが多く在籍して、仲間と切磋琢磨しながら成長できるはずです。
BizteXの『X』は、掛け算を表す『X』。『既存の社員 × 未来の社員』でさらに大きな価値を世の中に創出できると信じています。」
川端「BizteX社員の内1/3は、直近1年以内にジョインしてくれた方々です。今後も積極的に新しい人材を採用していくので、未来の仲間にぜひ一言お願いします!」
嶋田「このタイミングで入社してくださる方は、非常に重要な位置付けのメンバーになります。この先BizteXが100名、200名、300名以上の規模に成長した際に、役員やミドルマネジメントの立場を担っていただくことを期待しています。
大きなツリーの太い枝になって、新しい人達を束ねたり、ネットワークを築いたり、業務遂行をしながら、ミッション達成に向かってほしい。BizteXの世界観や方向性を語るエバンジェリストになってほしい。
今入社いただく方はBizteXのコアになる人材です。私たちと一緒に、オートメーションテクノロジーで新しいワークスタイルを実現しましょう!」
前後編にわたって、代表・嶋田さんのインタビューをお届けしました!